めげ 昨日(4月10日)の厚生労働省の発表(1)で、群馬県の全頭検査で、1キログラム当たり110ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。牛肉は9月30日までは、500ベクレル以下でOKなので、出荷されたか気になりました。1キロ当たり100ベクレルを超えた牛肉をどうするか、産地で考えが分かれているようです。たとえば、福島県のホームページには
図―1 福島県の牛肉の扱い((2)を引用)
とあるように、4月11日現在の牛肉の基準
1キログラム当たり500ベクレル以下(3)
でなく、他の一般食品と同じく、1キロ100ベクレルを超えたら「出荷自粛」をするみたいです。では、群馬県はどうか、(=^・^=)なりに調べてみました。結論から言えば、(=^・^=)の想像力の中では「最悪」の対応でした。
群馬県のホームページを見てみました(4)。
「放射性物質汚染に対する牛肉の全頭検査結果について
<略>平成24年4月1日から
牛肉の放射性セシウムの基準値が100Bq/kgに改正されましたが、流通している牛肉は全て新基準値を下回っておりますので食用に供して問題はありません。
」
だったら、1キロ100ベクレルを超えた牛肉は群馬県の基準外で、出荷されない思いました。でも、違いました。その下側に、検査結果の概略が出ていました。でも、基準値超えはありません。

図―2 群馬県ホームページのキャプチャ画像((4)4月11日閲覧)
まさか、厚生労働省が間違えたのではと思い、検査結果の数値をみました。結果は、こんな感じです。

図-3 群馬県の牛肉の検査結果(4月4日分)((5)4月11日閲覧)
N045はしっかり、1キロ100ベクレルを超えていました。そこで、もう一度、群馬県のホームページを見たら
「※経過措置:9月30日まで500Bq/kg」
なんて記載がありました。群馬県は、
1キログラム当たり500ベクレル
で検査をしているです。だから、今回の牛肉は検査OKです。それだったら、単に
「基準値 500Bq/kg以下」
と書けばいいと思います。誤解を招くような書き方に「(悪意に近い)意図」を感じるのは(=^・^=)だけでしょうか?
でも、これだけならまだいいのですが、なぜ4月4日に検査したのが6日もたってから、厚生労働省にレポしています。そこで、検査日とレポした日(厚生労働省発表日)と所要日数の推移をまとめてみました。
表―1 群馬県の牛肉検査日と厚生労働省発表日

※1
黄色は、1キロ100ベクレル超の牛肉が見つかった日
※2 厚生労働省の発表(1)を(=^・^=)が集計
なんだか、1キロ100ベクレル超の牛肉が見つかったあたりから急にレポが遅くなっています。
群馬県の対応を纏めると
①誤解を招くような書き方で「基準」を公表する。
②誤解された値を超えた牛肉が見つかったら、発表が遅くなった。
になると思います。(=^・^=)の想像する限り、最悪の対応だと思います。
群馬県は出荷自粛を要請したみたいです(6)。でも対応が不思議です。
<余談>
これは(=^・^=)の作り話です。どこかの会社が「毒」をばらまきました。ある食品会社の製品が毒に汚染される危険が発生しました。国の基準は、500以下ですが、多くのライバル会社は100以下で自主検査をしています。ある食品会社は
「業界の標準として100以下です」
とホームページに掲載していました。だだし、※国の基準は500以下とも書いています。ある食品会社から、100以上500以下の毒に汚染された製品が見つかりました。食品会社は、国の基準以下なので当然販売しました。そして、急に発表が遅れたので、お客さんに買ってもらい、お金が入りました。
―めでたし、めでたし―
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 原子力発電所事故による農産物被害等関連情報(牛肉編)(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品の放射性セシウム基準が今日(4/1)から新しくなる。-でも抜け穴が!(4)
放射性物質汚染に対する牛肉の全頭検査結果について(5)
【4月4日】牛肉の検査結果(pdfファイル:57KB) (6)
放射性セシウム:群馬の牛肉から新基準値超過 焼却処分へ- 毎日jp(毎日新聞)
スポンサーサイト
- 2012/04/11(水) 22:13:09|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0