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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

若い女性が逃げて行く、事故8年目の福島

 2月中の福島県の人口動態が発表なった(1)ので、事故8年目(2018年3月~19年2月)の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計したら
  男性 △1,291人減
  女性 △2,206人減
で、男性の1.6倍の20代前半女性が福島から逃げたしています。
 福島は事故によって汚染されました。
事故から8年を経て汚染されている福島
 ※(3)のデータを(4)に示す手法で3月1日に換算
 図―1 事故から8年以上経て汚染されている福島

 
 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(4)を超えた地域が概ね福島で広がっています。事故から8年以上が経た福島は汚染されたままです。だいたい避難地域が設定されているのは福島のみです。
 以下に福島県伊達市、伊達郡のセシウムの総量を示します。
半減期でしか減らない福島の放射性物質
 ※元データおよび計算方法は(5)による。
 図―2 半減期でしか減らない福島のセシウム

 図に示すようの殆ど「半減期」で計算される量でしか減っていません。除染が行われたようですが(6)、殆ど効果が無かったようです。これは福島県全域で共通すると思います。図に示す様に福島に残っているのは概ねセシウム137です。セシウム137の半減期は30年(7)なので、半分になるのに30年、4分の1になるのに60年が必要です。若い方も含め、福島で暮らすことは一生涯に渡り放射能と暮らすことを意味します。
 以下に事故8年目(2018年3-19年2月)の福島県の社会的増減(転入者―転出者)を示します。
20代前半女性に顕著な福島の社会減
 ※(1)を集計
 図―3 事故8年目(2018年3-19年2月)の福島県の社会的増減

 図に示す様に20代前半女性で顕著です。事故8年目(2018年3-19年2月)の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計すると
  男性 △1,291人減
  女性 △2,206人減
で、男性の1.6倍のが福島から逃げたしています。20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方には福島に残るか、福島を出るか選択を迫られる時でもあります。そして多くの若い女性が福島県外からのスタートを決断したようです。
 今から5年前の2014年3月に福島には49,271人の10代後半女性がいました。5年が経ち彼女達は20代前半になっています。今年(2019年)3月の福島の20代前半女性は33,254人で、残ったのは67%です。2014年3月当時で10代後半だった福島の女性のうち、約3分の1がこの5年間で福島から逃げ出しています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後に下がった福島の若い女性の残留割合
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―4 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合

 事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性75%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故8年目2011年の平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性75%、女性66%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。
事故7年目より増えた事故8年目の福島の20代前半女性の社会減
 ※(1)を各年3~翌年2月で集計
 図-5 20代前半のの社会的増減

 図に示すように20代前半女性の社会減が改善されている様子はありません。福島の合計特殊出生率は1.59です(9)。若い女性が福島を去ることをは、彼女達が将来産むであろう1.59人の子どもも一緒に去って行くことを意味します。
 以下に各年3月から翌年2月前の赤ちゃん誕生数を示します。
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※(1)を各年3~翌年2月で集計
 図-6 福島の赤ちゃん誕生数

事故後にどんどん減っています。
 事故前1年(2010年3月~11年2月) 16,124人(男の子8,370人、女の子7,802人)
 事故8年目(2018年3月~19年2月) 12,455人(男の子6,319人、6,168人)
で、事故8年目は事故前に比べ23%減っています。
 福島から若い女性が逃げて行き、子供が生まれなくなります。福島の未来は女性が居ない「男社会」です。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
 ※(10)をキャプチャ-
 図―7 福島の綺麗な女性

 何処へ行っても歓迎されます。敢て汚染されている福島で、放射能を心配しながら暮らす必要は無いと思います。福島に暮らす皆様は放射能を心配しています。 
 避難指示の為に中断していた福島県川俣町山木屋の養豚が再開しています(11)。ここの豚肉も立派な福島産豚肉です。ここの豚肉は美味しいそうです(12)。福島県は福島産豚肉は「安全」だと主張しています(13)。でも、福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産豚肉はありません。
他県産はあっても福島産豚肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
 ※(14)を引用
 図―8 福島産豚肉が無い福島県のスーパーのチラシ


 (=^・^=)も福島県川俣町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―

(1)福島県の推計人口(平成31年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成30年9月6日~11月15日測定) 平成31年03月08日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2018年)
(4)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)めげ猫「タマ」の日記 若い女性が逃げて行く福島(2019年1月集計)
(7)除染情報サイト:環境省
(8)半減期 - Wikipedia
(9)一目でわかる福島県の指標2018 - 福島県ホームページ中の18 合計特殊出生率 [PDFファイル/270KB] 
(10)Nスタふくしま20190319 - YouTube
(11)グローバルピッグファーム株式会社 » Blog Archive » 直営農場本場の再開および柳津農場工事開始のお知らせ
(12)和豚もちぶた|製品・サービス|グローバルピッグファーム株式会社
(13)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
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  1. 2019/03/25(月) 19:52:47|
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