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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―福島原発事故は災害―

 昨年10月に改定された「放射線副読本」は、原発事故をあうかったまえがきの後段を
 「災害を乗り越えて次代の社会を形成するためには何をすべきかを考えるきっかけとなることを願っています。」
 と結び(1)、 福島原発事故を「災害」のように記載しています。
 福島原発事故の原因にはいろいろな主張があります。
 ①「想定外」の津波で起こった(2)。
 ②十分に注意すれば「津波」は想定できたが、注意を怠り津波が想定できなかった。
 ③「津波」の危険性については、東京電力は薄々は感づいていたが、対策に莫大な費用がかかかるので、あえて無視した(3)。
です。
 東京電力の主張は「想定外」です。
事故前の2008年当時、 東京電力原子力・立地本部原子力設備管理部長を務めていた方(故人)(4)は、政府事故調で
「日本の地震学者、津波学者のだれがあそこにマグニチュード9がくるということを事前に言っていたんですか。」
と証言しています(6)。
 2012年4月には
「今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした」
とのプレス文を発表しています(2)。(=^・^=)が東京電力の発表を調べる限りでは、このプレス分を訂正する発表を知りません。さらには、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の「安全対策」を紹介した漫画では福島事故について
「想定を上回る津波が過酷な事故への引き金となりました」
記載し、ここでも「想定外」を主張しています(7)(8)。
今も「想定外」を主張する東京電力
 ※(7)を引用
 図―1 東京電力の「柏崎刈羽の安全対策」を紹介した漫画

ただし、「想定外」との東京電力の説明はあまり信じられていないようです。そのためでしょうか?これをめぐり刑事裁判が行われています(8)。
 事故前に福島第一を襲った津波は2002年に想定されていました(9)。
 brg140919c.gif
 ※(10)を抜粋・加筆
 図―2 2002年の津波想定(福島第一原発付近)

 なぜか、福島第一原発付近の想定が消えていますが、周囲の溯上高で15mが想定されています。
 貞観地震(じょうがんじしん)は、869年7月9日に、日本の陸奥国東方沖(日本海溝付近)の海底を震源域として発生したと推定されている巨大地震であで、地震の規模は少なくともマグニチュード8.3以上であったとされています。地震に伴って発生した津波による被害も甚大であったそうです(11)。 東北電力は貞観津波を想定し、女川原子力発電所の津波想定を海抜9.1m想定し,標高14.8mの場所に女川原発を作ることをきめたようです(12)(13)。
brg140912a.gif
※(13)を抜粋・加筆
 図-3 東北電力の津波想定

 図で見てわかる通り「貞観津波」の波源は福島第一と女川の中間の位置ですので、同じ影響が福島第一にも起こることも十分に予想できると思います。しかるに東京電力は福島第一の津波想定を約3mとしています(14)。
 政府事故調査委員会ヒアリング記録(5)に、経済産業省原子力安全・保安院 原子力発電安全審査課耐震安全審査室長であった小林 勝氏の調書が載っていました(15)。
 小林 勝氏そのなかで。
「〇貞観地震に、森山審議官が貞観地震を検討した方が良いと言い始めた。<略>私は、野口安全課長(当時)に対し、かのような取扱いに異議を唱え、『安全委員会に■■■■話をもっていって、炉の安全性について議論した方がよいのではないか。』と言ったが、野口課長は『その件は、安全委員会と手を握っているら、余計な事をゆうな。」と言った。また、当時ノンキャリアのトップだった原広報課長から「あまり関わるとクビになるよ。』と言われた事を覚えている」
と証言しています。
※ ■は黒塗り部

さらに
「〇平成22年3月頃の長の朝会の際にも、森山審議官から吉田管理部長に『貞観地震の津波はおおきかった、繰り返し発生しているんじゃないか。』という内容の話があったと思う。」
なんて証言もしています。「吉田管理部長」とは今は故人ですが、平成22年(2010年)3月当時は原子力設備管理部の部長をしていた方です(16)。
 また
「〇平成22年に、東北大学の<略>今泉教授が書いた論文で浸水域が示され(平成22年5月24日)、<略>被害が相当大きかったのだと思った。」
との証言をしています。
 以下に東北大学の今泉教授が津波痕跡の位置を示します。
福島第一原発近くあった津波痕跡跡
 ※(17)を抜粋・加筆
 図―4 東北大学の今泉教授による津波痕跡確認地点と佐竹氏による津波シュミレーション結果

 図に示す様に、福島第一原発に北に数キロの浪江町請戸付近です。
また
「東電の説明によれば、佐竹、推本及び土木学会の波高計算をしたことろ、佐竹と推本のモデルでは、敷高を超える津波が来ることのことであった。」
とも証言しています。佐竹氏の津波モデルの計算結果は図―2に記載した通りです。
内陸で見つかった福島第一原発近くの津波痕跡
 ※(17)を抜粋・加筆
 図―5 東北大学の今泉教授による津波痕跡確認地点と佐竹氏による津波シュミレーション結果

 また
「東電の説明によれば、佐竹、推本及び土木学会の波高計算をしたことろ、佐竹と推本のモデルでは、敷高を超える津波が来ることのことであった。」
とも証言しています。佐竹氏の津波モデルの計算結果は図―2に記載した通りです。
シュミレーションと同じ、実際の浸水範囲
 ※(18)を抜粋・加筆
 図―6 浪江町の浸水域

 良く一致してと(=^・^=)は思います。東京電力は佐竹氏のモデルを取り入れ福島第一の津波対策を取れば福島原発事故は起きなかったはずです。
 図―2の津波想定をしたのは、日本地震学会会長を務め、後に原子力規制委員会委員(委員長代理)に就任した島崎邦彦氏です。彼は2014年9月18日に原子力規制委員会委員を退任しました(19)。この津波想定につて退任会見で
これについて島崎氏は原子力規制委員の退任会見で
 「2002年の時にかなりの圧力が発表にかかったてことは事実ですし、その後、高名な地震学者お二人からご批判を受けましたけれど、そのお一人は(原子力)保安院の方で地震のトップをされている方、もう一人は(原子力)安全委員会でトップをされている方、だけど私、当時はそうゆうに二つでやっていることすら知らなかった。<中略>防災会議があって、まあー、結局防災会議が通らない事になってしまって<中略>本来であればあの席で私は席を立ってやめると、こんな事はやってられないと云って、声を大にすべき時であったにも関わらず、私はまさに人生最大の負け犬ぬなって、しっぽを巻いてそのまま黙ってしまったわけです。」
と発言されています(20)。
 また、東京電力福島第一原発事故を巡っての刑事裁判で、福島第一の津波高さを試算した関連会社社員が東電の担当者から
「計算条件を変えるなどして津波の高さを低くできないかと検討を依頼された」
との証言があります(21)。
「津波の高さを低くできないか検討」の依頼を報じるFCT
 ※(22)を転載
 図―7 「津波の高さを低くできないか検討」の依頼を報じるFCT

 福島県の地方紙・福島民報は紙面で
「東電社員『津波の数値低く』」
と報じています。
「東電社員『津波の数値低く』」との見出しを報じる福島民
 ※(23)を7月25日に閲覧
 図―8 「東電社員『津波の数値低く』」との見出しを報じる福島民報

 福島第一原発を襲った津波は事故前から想定されていたのですが、十分な調査をせずウヤムヤにされた見たいです。福島第一原発事故は加害事故です。
 昨年10月に改定された「放射線副読本」は、原発事故扱ったまえがきの後段を
「平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに伴う津波によって東京電力株式会社の福島第一原子力発電所で事故が起こり」
で書き出し
 「災害を乗り越えて次代の社会を形成するためには何をすべきかを考えるきっかけとなることを願っています。」
で結んでいます。
 福島原発事故は加害事故でなく「災害」のようです。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 東北地方太平洋沖地震とそれに伴う津波は「天災」ですが、福島原発事故は人災(加害事故)です。東北地方太平洋沖地震をきっかけに起こりましたが、これはこの地震の津波によって脆弱性が明らかになっただけです。まったくの別物です。これを安倍出戻り内閣は、ごっちゃにし、福島第一原発事故をあたかも天災のように見せかけています。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表する野菜にキュウリがあります福島県は福島産は「安全」だと主張しています(24)。福島県須賀川市等が主要な産地です(25)。今年も出荷が始まりました(26)。同市のキュウリは美味しいおのことです。須賀川市特産のキュウリを使った名物メニュー「須賀川かっぱ麺」の本年度の販売が、市内の飲食店で始まりました(27)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(28)。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
 他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
※(29)を引用
 図―7 福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした|東京電力
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故は「未必の故意」?
(4)吉田昌郎 - Wikipedia
(5)政府事故調査委員会ヒアリング記録 : 原子力防災 - 内閣府)
(6)(5)中の「吉田 昌郎 東京電力福島第一原子力発電所長 ⇒事故時の状況とその対応について 3 ⇒吉田 昌郎-5(PDF形式:845KB)
(7)原子力発電所に質問です 柏崎刈羽原子力発電所の安全対策|東京電力ホールディングス株式会社
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島事故は「想定外」を主張し続ける東京電力、想定外がまた起きて柏崎刈羽も事故りそう
(9)詳報 東電 刑事裁判「原発事故の真相は」|NHK NEWS WEB
(10)予測された日本海溝津波地震 想定されなかった津波被害
(11)貞観地震 - Wikipedia
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故は吉田所長の自作自演?
(13)女川原子力発電所における 津波に対する安全評価と防災対策
(14)【120620】福島原子力事故調査報告書の公表について|TEPCOニュース|東京電力
(15)(5)中の「小林 勝⇒2011/8/18、原子力・安全保安院による東電の想定津波波高の算出結果等の対応について 」
(16)吉田昌郎 - Wikipedia
(17)[PDF]宮城県石巻・仙台平野および福島県請戸川河口低地における
(18)浪江町被害状況分布(1)[PDFファイル/3MB]
(19)島崎邦彦 - Wikipedia
(20)原子力規制委員会記者会見|原子力規制委員会中の「(島﨑邦彦委員、大島賢三委員の委員退任会見)⇒平成26年9月18日 速記録【PDF:275KB】」
(21)佳境を迎えた福島第一原発事故 東電元幹部強制起訴裁判 16日から被告人質問|ニュースが少しスキになるノート from TBS|note
(22)めげ猫「タマ」の日記 東電裁判、大津波は50年以内に4割超と福島民友、1万年に1回程度とNHK
(23)福島民報
(24)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(25)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(26)トピックス | JA夢みなみ
(27)名物「かっぱ麺」提供 須賀川19店舗、特産キュウリ使用:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(28)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(29)ヨークベニマル/お店ガイド
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