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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―市場に流通する前に検査して安全を確保、実は福島県の検査は当てにならない。―

 昨年10月に改定された「放射線副読本」は、
 「福島県を含む地方自治体は、<略>食品の安全を確かめるため、市場に流通する前に検査を徹底して安全を確保しています。」
 と記載し(1)、福島産の検査が徹底され「安全」が確保されているように記述しています。でも、福島県の検査が正しいとのデータは無く、福島県の検査は当てになりません。
 福島は事故で汚染されました。
事故から8年2ヶ月を経て汚染されている福島
 ※1(2)のデータを(3)に示す手法で5月1日に換算
 ※2 避難地域は(4)による。
 図―1 今も汚染されている福島

 図に示す通り、福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超えた地域が広がっています。事故から8年2ヵ月以上が経過しましたが、福島は汚染されています。当然ながら多くの方が福島産の「安全」に疑念を持っていると思います。ところが、安倍出戻り総理(6)、福島県(7)、東京電力(8)は福島産は「安全」である、避ける行為を「風評被害」としています。こうした主張の根拠になっているのが福島県の検査結果だと思います。
基準超は殆んど無いと主張する福島県
 ※(9)を引用
 図―2 基準超が殆ど見つかっていないとする福島県の発表

 検査で「安全」だとするためには、検査されているほかに検査が正しいとの論拠が必要です。福島県以外の検査については「検査が正しい」の論拠が確りあります。以下に群馬県前橋市の赤城大沼のワカサギの検査結果を示します。
検査機関が違っても同じ値が出る赤城大沼わかさぎの検査結果
 ※1 (10)を集計
 ※2 凡例は検査機関を分けており
  A:(一財)九州環境管理協会
  B:(株)総合水研究所
  C:(公財)海洋生物環境研究所
  D:いであ(株)
  E:群馬県農業技術センター
  F:(財)日本分析センター
 ※3 日付けは捕獲日
 図―3 赤城大沼産ワカサギの検査結果

 図に示す様に、データは連続しており、検査機関が違っても同じ結果になります。また、群馬県の機関である群馬県農業技術センターを除けば、群馬県外の検査も受注しています。たとえば、いであ(株)は厚生労働省の発表(10)を見ると北は北海道から南は大阪府まで、十数都道府県から検査を受注しています。発注元が検査をコントロールするのは不可能です。当たり前ですが、同じ物を測ればどこが測っても同じ結果になりはずです。これで赤城大沼のワカサギの検査が正しいことが分かります。ところが、福島産はこのような比較ができません。福島産の出荷前検査は厚生労働省の発表を見ると(10)、農林水産物の出荷前検査は全てを福島県農林水産部に所属する福島県農業総合センター(11)が実施しています。中立性に疑問があるのですが、全ての検査を実施しているので図―3のような比較ができません。相互の検査がないので、福島産の検査で仮に恣意的操作がなされたとしても外部からは分からない仕組みになっています。それでも稀に出荷品を福島県外の検査機関が検査する事があります。以下にいくつかの例を示します。
 以下に事故直後に福島産牛肉の検査結果を示します。
消費地の検査でのみ基準超が見つかった福島産牛肉
 ※1(10)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付は牛さんがお肉になった日
 図―4 福島産牛肉の検査結果

 図に示す通り福島県の検査では見つからないのに「消費地」の検査では基準を超えるセシウムに汚染された牛肉が見つかりました。いわゆる「稲わら牛」問題です(12)。あれから8年が経過しましたが、何故に福島県の検査では「暫定基準値超」が見つからなかったの説明を(=^・^=)は知りません。多分、説明されていと思います。
 クロダイについては2013年10,11月に福島県沖で採れたクロダイを水研センター(当時)が福島県とはは別に測定しています(13)。以下に検査結果を示します。
 水研センターに比べ低く出た福島県のクロダイ検査結果
 ※1 凡例は検査先で福島県は(10)、水研センター(当時)は(13)による。
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
 図―5 福島県沖クロダイの検査結果 

 図に示す通り、水研センター(当時)に比べ福島県の検査は低く出ています。最高値を見ると、1キログラム当たりで
 福島県          160ベクレル
 水研センター(当時)12,400ベクレル
で、数十倍の開きがあります。福島県の検査は水研センター(当時)の検査に比べ大幅に低くなっています。
 1月に福島県漁連の検査で福島産コモンカスベから基準値の1キログラム当た値100ベクレルを超える161ベクレルのセシウムが見つかりました(14)。以下に2019年以降の検査結果を示します。
福島の検査では殆どがNDのコモンカスベ
 ※1(10)(15)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―6 コモンカスベの検査結果

 図に示しように、その後に福島県が追加検査をしました。そしたら殆ど検出限界未満(ND)です。厚生労働省の発表(10)を集計すると、2019年以降の検査で
 検査 166件中164件で検出限界未満(ND)、最大で1キログラム当たり9.3ベクレル
です。福島県の検査では基準超がなく、殆どが検出限界未満です。
 以下にスズキの検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産スズキから見つからないセシウム
 ※1(10)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 淡水は除く
 ※4 日付けは捕獲日
 図―7 スズキの検査結果

 図に示すように、茨城や千葉県産からはそこそこセシウムが見つかっているのですが、福島県が検査した福島産スズキは全数が検出限界未満(ND)です。厚生労働省の発表(10)を数えると24件連続で検出限界未満(ND)です。茨城や千葉産からは見つかっているのに汚染源がある福島産から見つからない等は不思議が話です。
 図―4~7に示す様に福島産の検査は他よりも低く出る検査です。福島県は放射線量測定装置に値が低くでるような人為的操作をしています(16)。だったら、食品中のセシウム測定に同じ事をしても不思議ではありません。
 福島県の検査が正しいとする根拠はありません。
 福島県にあるひらた中央病院は、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を発表しています。以下に示します。

 表―1 福島産を許容すかのアンケート結果
 ※(17)を集計
郡山・三春で許容される福島産米


 郡山市と三春町は郡山都市圏に属し(18)、相馬市と南相馬市は同じ都市圏に属しています。いわき市はこれらと別の都市圏に属しています(19)。そこで表―1に示す様に、都市圏毎に小計を付けました。
 事故前年度(2009年4月~10年3月)と前年度(2018年4月~19年3月)の葬式数を福島県の発表(20)から集計すると
 福島産を許容する方が約67%の福島県郡山市・三春町の葬式(死者数)は
  事故前(2009年度)3,153人
  2018年度(昨年度)3,560人 
で14%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約1300万分の1でした(21)。一方で福島産を許容する方は約7%の福島県相馬・南相馬市の葬式(死者数)は
  事故前(2009年度)1,293人
  2018年度(昨年度)1,327人
で、少し増えていますが、統計的な差はありません。いわき市の福島産米や米を共に許容する方の割合は37%ですが、同市の葬式(死者数)は
  事故前(2009年度)3,936人
  2018年度(昨年度)4,279人 
で9%増えています。郡山市と相馬市・南相馬市の中間でしょうか?
 以下に葬式(死者数)の増加率と福島産米や野菜を共に許容する方の割合をまとめました。
福島産を許容するする地域程に増える葬式
 ※(17)(20)を集計
 図―8 葬式(死者数)の増加率と福島産米や野菜の許容割合

 図に示す様に福島産を許容する程に葬式(死者数)が増えています。
 福島県の検査が正しいことを担保するデータはありません。さらにいえば、福島では福島産を許容する地域ほど葬式が増えています。たとえ、福島県の検査で基準値以下が殆どだとしても、福島産の安全を担保する根拠にはなり得ません。
 ところが、昨年10月に改定された「放射線副読本」は17ページで、
「福島県を含む地方自治体は、原子力発電所の事故で被害にあった地域で作られたり、加工されたりした食品の安全を確かめるため、市場に流通する前に検査を徹底して安全を確保しています。」
 と記載し(1)、福島産の検査が徹底され「安全」が確保されているように記述しています。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 改定された副読本(1)はデマでいっぱいです。めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめています(22)。よかったら見て下さい。
 福島原発事故前には原発には
 「確実な証拠や裏付けがあるわけではないが、絶対に安全だと信じられている事柄。」
 とする(23)「安全神話」が語られるていました(24)。今、安倍出戻り内閣は子供達に福島や福島産は「安全」とする「安全神話」を擦り込もうとしていると思います。事故前、安倍出戻り総理(25)、福島県(26)、東京電力(27)は原発は「安全」だと言っていました。今、同じ方が福島産は「安全」だと主張しています。多くの福島の皆様は福島産の「安全」を信じないと思います。
 福島を代表する野菜にキュウリがあります(28)。今年も出荷がはじまりました(29)。二本松市は福島の主要なキュウリの産地です(28)。同市辺りのキュウリはあざやかな色とみずみずしい食感が良いとのことです(30)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(31)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(32)を引用
 図―9 福島産キュウリが無い福島県のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(4)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(7)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(8)発見!ふくしま|東京電力ホールディングス株式会社
(9)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ中の第25版 平成31年3月27日発行
(10)報道発表資料 |厚生労働省
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)放射性セシウム汚染稲わらの利用肉用牛農家の概要について:農林水産省
(13)]水産総合研究センター - affrc
(14)コモンカスベから基準超セシウム 全量出荷停止 福島・広野沖 | 河北新報オンラインニュース
(15)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「相馬双葉地区」および「いわき地区
(16)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その14「福島の放射線量は海外の主要都市とほぼ同し。装置に人為的操作を加え低く」
(17)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(18)郡山都市圏 - Wikipedia
(19)浜通り - Wikipedia
(20)福島県の推計人口(平成31年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(21)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援あの世行、2018年度
(22)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)
(23)安全神話(アンゼンシンワ)とは - コトバンク
(24)原発事故は「安全神話依存の結果」と政府事故調委員長
(25)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(26)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(27)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(28)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(29)トピックス | JA夢みなみ
(30)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(31)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(32)安達店 | ベイシア
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