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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産が売れないのは流通業者が避けているからとNHK

 NHKは5月10日の19時台の番組で、NHKは福島産魚について、消費者は危険視していないけれど、流通業者が消費者が避けていると思っている旨を喧伝していました。また、福島県の地方紙・福島民友は5月11日の社説で「各段階で取引相手が(福島)県産品の取引に消極的なのではないかと必要以上に忖度(そんたく)している状況が浮かび上がった。」と論じています(1)。でも、消費者は本当に福島産を受け入れているんですかね?
 福島県に店舗を展開する大手スーパーチェーンは、福島県伊達市に東北最大規模となる店舗の出店を計画しています(2)。ところが福島県の許可がなかなか出ません(3)。当該チェーンは当然ながら、福島県のご機嫌をとろうとするはずです。当該チェーンは一時は原発事故で避難した福島県広野町(4)に採算無視で店舗を出店しています(5)。あるいは2017年3月末に避難指示が解除された福島県浪江町(6)は、解除から2年を経ますが未だに1,008人しか住んでいません(7)。それでも店舗の出店を決めました(8)。
 福島県が流通業者に望む事は、福島産の販促だと思います。当該チェーンの店舗は(=^・^=)の住む街にもあるのですが、福島産トマトが置いてあり不愉快な気分になります。さらには福島県外の8店舗で、福島産海産物のコーナーを設けていたのですが、これを10店舗に拡大したそうです(9)(10)。NHKはその様子を5月10日19時台の全国放送で流していました。
 10店舗になったセレモニーが埼玉県の店舗で行われたそうです。そこに福島県知事が訪れした。
スーパーの福島産海産物売り場を訪問する福島県知事
 ※(10)をキャプチャー
 図―1 スーパーの福島産海産物売り場を訪問する福島県知事

 図に示す様にエスコートの方がついているようです。彼はこの機会に福島県への要望を出すことも可能です。

 「(福島産魚を)気にせず購入すると思う」と話す顧客
 ※NHKの5月10日19時台の番組をキャプチャー
 図―2 「(福島産魚を)気にせず購入すると思う」と話す顧客

 本当に福島の海産物は安全と言い切れるのでしょうか? 
 福島第一原発では幾つかの排水路があります。以下に示します。
福島第一構内から海に続く福島第一排水路
 ※(11)にて作成
 図―3 福島第一排水路

 以下に各排水路のセシウム137濃度を示します。
 法定限度を超えたセシウム137が流れる福島第一排水路
※1(11)にて作成
 ※2 法定限度は(12)による。
 図―4 福島第一排水路のセシウム137
 
 図に示す様に法定限度を超えるセシウム137で汚染された排水が度々、海に流れています。事故から8年2ヶ月以上が経過しましたが、福島の海は汚染され続けています。決してコントロールもブロックもされていません(13)(14)。 
以下に福島産コモンカスベの2019年以降の検査結果を示します。
福島の検査では殆どがNDのコモンカスベ
 ※1(15)(16)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 凡例は検査先
 図―5 コモンカスベの検査結果

 図に示す様に基準値の1キログラム当たり100ベクレル(17)を超えるセシウムが見つかっています。

 図に示すよう福島県の検査では殆ど検出限界未満(ND)です。厚生労働省の発表(15)を集計すると、2019年以降の検査で
 検査 166件中164件で検出限界未満(ND)、最大で1キログラム当たり9.3ベクレル
です。福島県の検査では基準超がなく、殆どが検出限界未満です。
 NHKは19時台の番組で、福島県の検査だけを取り上げ「国の基準を超えたもはほとんどなし」と放送しています。
福島県の検査で国の基準を超えたもはほとんどなし」と放送するNHK
 ※ 5月10日19時台のNHKの番組をキャプチャー
 図―6 「国の基準を超えたもはほとんどなし」と放送するNHK


 また福島産海産物から放射性物質が殆ど見つかっていない旨を放送していました。
福島産海産物から放射性物質が殆ど見つかっていない旨を放送するNHK
 ※ 5月10日19時台のNHKの番組をキャプチャー
 図―7 福島産海産物から放射性物質が殆ど見つかっていない旨を放送するNHK

 以下にスズキの検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島産スズキからは見つからないセシウム
 ※1(15)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 淡水は除く
 ※4 日付けは捕獲日
 図―8 スズキの検査結果

 図に示すように、宮城、茨城、千葉県産からはそこそこセシウムが見つかっているのですが、福島県が検査した福島産スズキは全数が検出限界未満(ND)です。厚生労働省の発表(15)を数えると26件連続で検出限界未満(ND)です。茨城や千葉産からは見つかっているのに汚染源がある福島産から見つからない等は不思議が話です。
 福島産の水産物の出荷前検査を実施しているのは福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(18)です。中立性に疑問があります。福島県は放射線量測定装置に値が低くでるような人為的操作をしています(19)。だったら、食品中のセシウム測定に同じ事をしても不思議ではありません。
 以下に各排水路の全ベータ濃度を示します。
法定限度を超えた全ベータが流れる福島第一排水路
 ※1(11)で作成
 ※2 法定限度は(12)に示すストロンチウム90の基準値を(19)にて全ベータに換算
 図―9 福島第一路排水の全ベータ濃度

 図に示す通り事故から8年2ヵ月以上が経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える全ベータを含む汚染排水が流されています。全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質で、全ベータの半分がストロンチウム90由来です(20)。当然ながらセシウムだけでなくストロンチウム90の汚染も心配です。
 ところが厚生労働省はストロンチウム90の検査は必要ないとしています。
ストロンチウム90はセシウムに対し一定の割合を想定すればよいとの説明です。厚生労働省は放射性物質がセシウムだけなら1キログラム当たり120ベクレルまで「安全」であり、基準値は100ベクレルとしています(17)。するとセシウム20ベクレル相当がストロンチウム90等の放射性物質よる被ばく分です。1ベクレルの放射性物質を取り込んだとして
 セシウム137では  0.013マイクロシーベルト
 ストロンチウム90では0.028マイクロシーベルト
の被ばくをします(21)。この割合から考えると厚生労働省が想定しているストロンチウム90の限度は1キログラム当たりで
  9ベクレル(20×0.013÷0.028)
になります。現行の基準値を下回った食品から1キログラム当たり9ベクレルを超えるストロンチウム90が見つかれば、基準値以下でも「安全」とは言えなくなります。
以下に福島原発沖20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果を示します。
福島産魚から見つかり続けるストロンチウム90
 ※(21)(22)を集計
 図―10 20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果

 図に示す様に一昨年は過去最高となる1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90を含む魚が見つかりました(23)。最高値を出した魚(クロダイ)セシウムは基準値以下の50.2ベクレルですので、危険なレベルのストロンチウ90です。この件は福島の魚はストロンチウム90が検査されていない限り「安全」とは言えません。
 図―5に示す様にNHKは国基準いかならあたかも安全のように放送していますが、ストチウム90に関する基準が無く野放しです。ストロンチウム90の基準値がないので、国の基準値以下でも「安全」とは言えません。
 さらにNHKは流通業者の50%以上が消費者は購入したくないと思っていると放送しました。
流通業者の半数以上が「購入したくない」消費者が50%以上と放送するNHK
 ※NHKの5月10日19時台の番組をキャプチャー
 図―11 流通業者の半数以上が「購入したくない」消費者が50%以上と放送するNHK

 一方で福島産海産物を購入したくない消費者は13.9%と放送していました。
 福島産海産物を購入したくない消費者は13.9%と放送するNHK
※NHKの5月10日19時台の番組をキャプチャー
 図―12 福島産海産物を購入したくない消費者は13.9%と放送するNHK

 また、福島県の地方紙・福島民友は「【5月11日付社説】県産品の適正販売/流通段階の『忖度』解消急務」との社説で
「各段階で取引相手が(福島)県産品の取引に消極的なのではないかと必要以上に忖度(そんたく)している状況が浮かび上がった。」
と論じています(1)。
 さらにNHKは、福島産海産物を扱う店舗では鮮魚の売り上げが平均で1割増えたと喧伝していました。
福島産海産物を扱ったら鮮魚の売り上げが1割増えたとするNHK
 ※(10)をキャプチャー
 図―13 福島産海産物を扱う店舗では鮮魚の売り上げが平均で1割増えたと喧伝するNHK

 これでは、福島産海産物が売れないのは流通業者の皆さんが消費者は福島産を嫌がっていると勝手に思いこんでいるためとゆうことになります。でも、本当でしょうか?
 以下に福島県沿岸部南部(いわき市)と茨城県に店舗を展開するスーパーチェーン(25)の福島県側店舗のチラシを示します。
福島・茨城産イチゴが併記で掲載されている福島県のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―14 福島産と茨城産イチゴが併記してある福島県いわき市のスーパーのチラシ

 店には福島産と茨城産イチゴが両方並ぶ事になります。どちらが良く売れるかお店は知ることができます。
 福島県の人口は約185万人で(27)、一人当たりのイチゴ消費量は589g(28)ですので、福島県全体では約1,090トン(185万×589÷100万(1トンは100万g))になります。一方で、福島のイチゴ生産量は2,450トンで(29)で、福島県民が食べる分は福島産で賄えます。それでも、茨城産イチゴとの併記です。以下に同じスーパーチェーンの茨城県側店舗のチラシを示します。
茨城産イチゴが掲載されている茨城県のスーパーのチラシ
 ※(30)を引用
 図―15 茨城産イチゴのみの茨城県水戸市のスーパーのチラシ
 
 図に示す様に茨城県側は茨城産のみです。
 いわき市の特産品の一つにイチゴがあります。多くの消費者が福島産イチゴを嫌がっているけど、特産品なので他県産だけだと一部の方から不評が出るのでアリバイ作りに福島産を併記したが、どうしても福島産を嫌がる一部のコアな消費者を取り込む為に茨城産を併記しているかです。
 福島県では約68万羽のブロイラーが飼育されています(31)。福島産鶏肉はあまり聞かないので「国産」として売られていると思います。以下に同じスーパーチェーンの茨城県側店舗の鶏肉のチラシを示します。
 国産鶏肉が掲載されている茨城県のスーパーのチラシ
※(30)を引用
 図―16 国産鶏肉が掲載してある茨城県水戸市のスーパーのチラシ

 図に示す様に産地は「国産」です。

同じく福島県側店舗の鶏肉のチラシを示します。
岩手県産鶏肉が掲載されている福島県のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―17 国産鶏肉が掲載してある茨城県水戸市のスーパーのチラシ

 図に示す様に産地は「岩手」です。
 福島県内の店舗で福島県産と県外産を並べて販売すると、他県産が良く売れており、国産と記載すると福島県産を警戒されると忖度し、あえて「岩手産」と表記したと思います。福島では消費者から福島産が避けられています。これをNHKは流通業者が扱わないことにすり替えています。図―12で確かに購入したくないは13.9%ですが、大部分は「どちらともいえない」です。この層が福島産とそれ以外が並んでいた時に、福島産は選びません。図―13の売上が1割増えたですが、これはあるスーパーチェーンが勝手に言っていることで客観性がありません。図―13に登場するスーパーチェーンは福島県に取りたいはずです。福島県が気に入らないことは言いません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 お魚を扱うお店の皆様へ、NHKの放送を信じ福島産海産物を仕入れ売れ残ってもNHKは補償しません。当たり前ですが自己責任です。
 世界貿易機関(WTO)紛争処理の最終審に当たる上級委員会は4月11日に、韓国による福島などの水産物輸入禁止措置を不当とはしませんでした(32)。福島産を避ける行為の正当性を世界が認めました。ところが安倍出戻り内閣はこれを「風評被害」と称し、福島産を避ける行為を止めようとしています(33)。安倍に忠実なNHK(34)は、これに加担しています。NHKは国民の知る権利を担保しません(35)。
 このニュースは福島ではあまり大きくは扱われなかった気がします(36)。大きくあつかわれたの、日本女子サッカー代表「なでしこジャパン」が決まったことです。
 なでしこジャパン決定を報じる福島の地方紙福島民報
※(37)に5月11日に閲覧
 図―18 日本女子サッカー代表「なでしこジャパン」決定を報じる福島県の地方紙・福島民報


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1) 【5月11日付社説】県産品の適正販売/流通段階の「忖度」解消急務:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)『(仮称)イオンモール北福島』開業に向けた動きが!? | イオンファンクラブ 〜福島県 県北地域情報〜
(3)【ふくしまプレミア】県都福島市が隣接・伊達市へのイオン進出に横やり 流出食い止めたい伊達市VS空洞化懸念の福島市(1/4ページ) - 産経ニュース
(4)広野町 - Wikipedia
(5)原発避難エリアにスーパー開業、帰還促進、採算性は厳しい
(6)浪江町 - Wikipedia
(7)浪江町ホームページ トップページ
(8)イオン、浪江出店で覚書 今夏開業 町協力、帰還促進へ | 河北新報オンラインニュース
(9)Nスタふくしま20190510 UFchannel 2019/05/10 に公開
(10)NHK,ニュース,NHKニュース,地域ニュース,福島,福島県のニュース
(11)2018年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社中の「2019年4月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第65回事務局会議)⇒【資料3-6】
環境線量低減対策

(12)周辺の分析結果ー分析結果 - 廃炉プロジェクト|データ|東京電力ホールディングス株式会社
(13)安倍首相「アンダーコントロール」のウソ|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト
(14)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月2週)―安倍出戻り総理が世界に向かって「嘘」をつく-
(15)報道発表資料 |厚生労働省
(16)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「相馬双葉地区」および「いわき地区
(17)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(18)農林水産部 - 福島県ホームページ
(19)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その14「福島の放射線量は海外の主要都市とほぼ同し。装置に人為的操作を加え低く」
(20)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(21)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(22)採取地点別放射性物質の分析結果(2018年9月分) - 廃炉プロジェクト|データ|東京電力ホールディングス株式会社<中の26日<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2018年度 第1四半期採取分
(23)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果|アーカイブ|東京電力中各月の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 201*年度 第*四半期採取分(*は1~7の数値)」
(24)2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(25)店舗情報 Archive - 新鮮安い食品スーパーマルト
(26)マルト/SC岡小名店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索
(27)福島県の推計人口(平成31年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(28)いちごの消費量の都道府県ランキング(平成29年) | 地域の入れ物
(29)いちごの生産量の都道府県ランキング(平成27年) | 地域の入れ物
(30)マルト/元吉田店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索
(31)いわき市 - Wikipedia
(32)日本が逆転敗訴 WTO、韓国の福島県産などの水産物禁輸を妥当と判断 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
(33)<震災8年>安倍首相インタビュー 政治の責任で復興完遂 | 河北新報オンラインニュース
(34)【安倍晋三】出馬表明を生中継 “安倍チャンネル”と化したNHKの過剰演出|日刊ゲンダイDIGITAL
(35)【電子版】NHK受信料「合憲」 国民の知る権利を充足-最高裁(更新) | 商社・流通・サービス ニュース | 日刊工業新聞 電子版
(36)「常磐もの」販売、首都圏10店舗に拡大 イオン | 福島民報
(37)18歳遠藤(白河出身)初選出 W杯なでしこ代表 | 福島民報
(38)福島民報社
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  1. 2019/05/13(月) 20:06:58|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月10日発表)―北海道産スケトウダラからセシウム、福島は175件連続ND― | ホーム | ミスピーチ決定、福島の果物食べて大丈夫?>>

コメント

テレビは見ていると頭がおかしくなりそうです😢
  1. 2019/05/15(水) 08:36:13 |
  2. URL |
  3. ぶぶ #-
  4. [ 編集 ]

よく売れるのなら、業者は当然仕入れるわけですよ。
卸値が下がっているのに売れないのは、価格以外に何かが有って、安くても売れない現象が有るのでしょう。
業者は、売れない商品を仕入れられませんよね。
う~~~っむ。NHKいちゃもんをつける公共放送に成ってしまったと言う事でしょうか?
  1. 2019/05/17(金) 00:20:07 |
  2. URL |
  3. きの #-
  4. [ 編集 ]

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