食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。5月13日に4月19日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が約一ヶ月遅れで発表になりました(3)。別に茨城県産コシアブラから基準超のセシウムが見つかったとの発表がありました(4)。まとめてみたので、お買い物の参考になればいいかなと思います。先回に続き今回もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(5)。牛肉および茨城県産コシアブラを除く検査結果の概要は以下の通りです。
①検査458件中1件の基準超え
②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大160ベクレル(山形県産クマ)。
これとは別に茨城県産コシアブラから基準超のセシウムが見つかったと発表がありました(4)。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(6)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(5月13日発表分)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(7)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
5月13日の発表を纏めると
・茨城県産コシアブラが基準超、20日間発表しません。
・福島はよもぎの季節、検査結果が発表されていません。
・福島県喜多方市産切干大根からセシウム、検査方法を変えて低く!
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.茨城県産コシアブラが基準超、20日間発表しません。
茨城県産コシアブラから基準値(7)の6倍以上の1キログラム当たり627ベクレルのセシウムが見つかり、出荷制限がされたと発表がありました(4)。

※(8)をキャプチャー
図―2 基準超のコシアブラが見つかったと報じるTBS
基準超が見つかったのは、茨城県北茨城市、高萩市、石岡市、大子町、桜川市及び笠間市ですが、厚生労働省の発表(1)を見ると過去に検査されたのは大子町だけです。だだし、2012年5月の1回だけです。他は事故後8年間の検査されていません。ずっと垂れ流しされていたようです。
検査は早い物は4月23日に実施されたのですが、厚生労働省が発表したのは20日後の5月13日です。この間には大型連休があり、茨城にお出かけした方も多いと思います。
事故から8年2ヵ月以上が経過しましたが、安倍出戻り内閣はセシウム汚染食品の垂れ流しを続けています。
2.福島はよもぎの季節、検査結果が発表されていません。
福島県只見町は福島県西部にある町です。

※(10)のデータより(11)に示す手法で2018年11月から1年後の放射線量を推定し、実測の放射線量(12)との差分から(11)に示す手法で「うつった」セシウムの量を計算
図―3 福島県只見町
図に示す様に多くのセシウムが降り注いでいます。以下に山菜の同町産コシアブラ(13)の検査結果を示します。

※(1)を集計
図―4 福島県只見町産コシアブラの検査結果
図に示す通り事故2年目は基準値以下だったのですが、どんどん上昇しついに基準超えとなりました。
福島県只見町では山菜のヨモギ(14)も季節を迎えました(15)。

※(15)をキャプチャー
図―5 只見町のヨモギの季節到来を報じる福島のローカルTV局(FTV)
検査結果が気になります。以下に福島産ヨモギの検査結果を示します。

※(16)をキャプチャー
図―6 福島産ヨモギの検査結果
図に示す通り検査結果が出て来ません。それでも安倍出戻り内閣は福島産は検査で安全が確認されており、これを避ける行為を風評被害と主張しています(17)。
福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.福島県喜多方市産切干大根からセシウム、検査方法を変えて低く!
福島県喜多方市産切干大根からセシウムが見つかったと発表がありました(18)。以下に検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す。
※3 日付けは製造日
図―7 福島県喜多方市産切干大根の検査結果
図に示す様に突然の上昇です。さらに、これまでは生で測定されていたのですが、今回はゆでた後の測定です(18)。福島産はセシウムが見つかると、茹でた後で測定など、低く出る検査方法に変更されます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・約一ヶ月遅れで発表される検査結果
・事故から8年2ヵ月以上が過ぎで垂れ流しが続くセシウム汚染食品
・検査しなくても、検査で安全とされ出荷される福島産
・セシウムが見つかると、低く出る検査方法に変更される福島産
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
5月も半ばが過ぎ、福島はブロッコリーの季節です(19)。福島県南相馬市は福島最大のブロッコリー産地です(20)。同市辺りのブロッコリーは食感が良く柔らかいそうです。また、料理しやすいそうです(21)。安倍出戻り内閣は福島産は安全であり、避ける行為を「風評被害」と呼んでいます(22)。でも、福島県南相馬市のスーパーのチラシには福島産ブロッコリーはありません。

※(23)を引用
図―8 福島産ブロッコリーが無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第1131報)(4)
原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月10日発表)―北海道産スケトウダラからセシウム、福島は175件連続ND―(6)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(7)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(8)
茨城県産のコシアブラから基準値超える放射性物質、出荷制限指示(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース(9)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会(10)(9)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(11)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2018年)(12)(9)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成30年9月6日~11月15日測定) 平成31年03月08日 (KMZ, CSV)」
(13)
コシアブラ - Wikipedia(14)
http://letterhouse.net/yama-no-sachi/sansai/yomogi.html(15)
ローカルTime FNN被災地発...(16)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「山菜・きのこ」⇒「や行」⇒「よ」⇒「よもぎ(野生)」で検索
(17)
コンテンツ一覧 | タブレット先生の「福島の今」(18)(3)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒
検査結果(PDF:43KB)⇒No14
(19)
福島県の旬(出回り時期) 野菜編(20)
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- 2019/05/16(木) 19:48:01|
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