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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島業務用米は「米」離れを加速する。

 福島県の地方紙・福島民友は「【5月26日付社説】業務用米の生産/家庭用と両輪で稲作振興を」との社説で
「業務用米など新しい市場の開拓に取り組み、本県の農業再生を着実に前に進めるよう求めたい。」
と論じ、福島産米の業務用シフトを主張していました(1)。だだし、これ以上の福島産米の業務用使用は外食や中食への消費者の不信感を増大させ「米」離れを加速します。
 福島は事故によって汚染されました。
事故から8年2ヶ月が過ぎて汚染されている福島
 ※1(2)のデータを(3)に示す手法で5月1日に換算
 ※2 避難地域は(4)による。
 図―1 福島県郡山市・三春町、相馬・南相馬市、いわき市

図に示す通り、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超えた地域が広がっています。事故から8年2ヵ月以上が経過しましたが、福島は汚染されたままです。
 以下に、福島産米の詳細検査結果を示します。
事故から8シーズン連続でセシウムが見つかる福島産米
 ※1(6)(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは検査日
 図―2 福島産米の詳細検査結果

 図に示す様に事故後、福島産米からセシウムが見つかり続けています。それでも、安倍出戻り総理(8)、福島県(9)、東京電力(10)は福島産米は「安全」だとして、これを避ける行為を「風評被害」と呼んでいます。根拠になっているのが福島県が実施している福島産米の「全量全袋検査」だと思います(11)。
 でも、この検査はとっても怪しげな検査です。この検査は事故後に導入された検査であり、安全を担保するには事故前から行われていた検査との比較データを示し「精度」を確認する必要があります。ところが福島県の担当課のホームページ(12)を見る限り「仕様」は記載されていますが、精度が確認できるデータがありません。7年以上に渡り精度が確認できるデータを探しているのですが、見たことがありません。多分、福島県はそのようだデータは公表していないと思います。なんとなく、秘密のベールに包まれた検査です。しかたく(=^・^=)なりに見積もってみると、基準値の1キログラム当たり100ベクレル(13)に対し75ベクレル以上の測定誤差がありそうです(14)。
 以下に福島県にある「ひらた中央病院」が発表いた、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を示します。

 表―1 福島産を許容すかのアンケート結果
 ※(15)を集計
郡山・三春で許容される福島産米

 福島県は福島を7つの生活圏に区分しています(16)。県中地域に属する郡山市・三春町、相双地域に属する相馬・南相馬市をひとまとめにして比較してみることにしました。表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米を許容する方は23%ですが、福島県郡山市・三春町では76%が許容しています。
 福島県の発表(17)から、各年度の葬式数を集計すると 福島産米を許容する方が約67%の福島県郡山市・三春町の葬式(死者数)は
  事故前(2009年度)3,153人
  2018年度(昨年度)3,560人
で13%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約150万分の1でした(18)。一方で福島産を許容する方は約7%の福島県相馬・南相馬市の葬式(死者数)は
  事故前(2009年度)1,293人
  2018年度(昨年度)1,327人
で、少し増えていますが、統計的な差はありません。いわき市の福島産米や米を共に許容する方の割合は51%ですが、同市の葬式(死者数)は
  事故前(2009年度)3,936人
  2018年度(昨年度)4,279人 
で9%増えています。郡山市と相馬市・南相馬市の中間でしょうか?
 以下に葬式(死者数)の増加率と福島産米を許容する方の割合をまとめました。
福島産米を許容する程に増える葬式
 ※(15)(17)を集計
 図―3 福島産米を許容する割合と葬式の増加率

 図に示す通り福島産米を許容する地域程に葬式が増えています。
 だいたい、「風評被害」を主張する方がは怪しげです。出戻る前の安倍総理は質問主意書の回答で「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」「原子炉施設の安全を図る上で重要な設備については、法令に基づく審査、検査等を厳正に行っている」「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全の確保に万全を期している」「経済産業省としては、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」とし、今後も原子力の安全確保に万全をつくすことを回答したそうです(19)。その後に福島原発事故が起き、およそ原子力の安全確保に万全をつくしていない事が、事故報告書(20)(21)で明らかになりなした。 
 福島県は2011年2月25日に福島第一原発3号機は「安全」と発表しました(22)。でも、2週間後には大事故です。
 当然ながら、東京電力も事故前は自社の原発は「安全」だと主張していました(23)
 当然ながら、多くの消費者が福島産米の安全について疑いをもち、これを避けたと思います。事故直後は福島産米は大幅に下落したそうですが、18年産(速報値)はマイナス3・0%まで回復しました。牽引(けんいん)するのが業務用の需要です(24)。炊いたご飯等の加工食品は産地表示の義務がありません(25)。農林水産省の調査(2017年6月までの1年間)によると、福島米の業務用比率は65%で、群馬と並んで全国トップクラスだそうです(24)。ただし、群馬県の米の収穫量は約8万トンに対し、福島県は31万トンです(25)。流通量では福島産米が圧倒的です。「東北・関東地域のコシヒカリをブレンドして使用(国内産100%)」なんてうたった梱包米飯が販売されています(26)。東北でコシヒカリを主に作っているのは福島だけです。関東では、茨城、栃木です(27)。
 こうした中、福島県の地方紙・福島民友は「【5月26日付社説】業務用米の生産/家庭用と両輪で稲作振興を」との社説で
「業務用米など新しい市場の開拓に取り組み、本県の農業再生を着実に前に進めるよう求めたい。」
と論じ、福島産米の業務用シフトを主張していました(1)。
 この主張は日本の米作りに大きな障害になります。業務用で福島産米のシェアが拡大すれば、外食や中食の米飯は「フクシマ産」である可能性が高くなります。外食や中食では米飯でなく、パンや麺類を選ぶ人が多くなると思います。(=^・^=)は、外食・昼食は産地が表示されていない限りはパンか麺類です。

 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 無論の事ですが、福島の皆様も福島産米を避けています。
 福島県鏡石町では今日(5月27日)、田んぼアートの田植えが行われました(28)。同町産米の全量全袋検査数は約14万件です(29)。同町の人口は約1万人(17)なので、町民が食べるには充分な量です。同町辺りのお米は美味しいそうです(30)。福島県が福島産米は「安全」と主張しているのは本文記載の通りです。でも、福島県鏡石町のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―4 福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ

(=^・^=)も福島県鏡石町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)【5月26日付社説】業務用米の生産/家庭用と両輪で稲作振興を:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(4)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)全量全袋検査の検査結果 - 福島県ホームページ
(7)報道発表資料 |厚生労働省
(8)平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(9)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(10)発見!ふくしま|東京電力ホールディングス株式会社
(11)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(12)水田畑作課 - 福島県ホームページ
(13)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(14)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q4.福島産米の全量・全袋検査で「安全」が担保されますか?
(15)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(16)福島県の概況 - 福島県ホームページ
(17)福島県の推計人口(平成31年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援あの世行、2018年度
(19)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(20)東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会
(21)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(22)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(23)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(24)堂々と「福島」出したいけれど 県産米、支えは業務用:朝日新聞デジタル
(25)加工食品品質表示基準Q&A集(第1集) | 消費者庁
(26)コシヒカリ小盛り 150g |サトウ食品 - サトウのごはん・サトウの切りもち・サトウの鏡餅
(27)米の相対取引価格・数量、契約・販売状況、民間在庫の推移等:農林水産省
(28)かがみいし田んぼアート"豊作祈願 田植え祭り"の開催について|鏡石町公式ホームページ[福島県]
(29)ふくしまの恵み
(30)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(31)鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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  1. 2019/05/26(日) 20:27:38|
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