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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

基準超でもNDとなる福島県の検査

 東京電力は福島産クロソイから基準値の1キログラム当たり100ベクレル(1)を超える102ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(3)。一方で2018年度以降の福島県の検査を集計すると56件連続で検出限界未満(ND)でした。基準超でも福島県の検査では検出限界未満(ND)になることがあります。
  福島第一原発では幾つかの排水路があります。以下に示します。
福島第一構内から海に続く福島第一排水路
 ※(4)にて作成
 図―1 福島第一排水路

 以下に各排水路のセシウム137濃度を示します。 
事故から8年2ヶ月を経て汚染排水が流れる福島第一
 ※1(4)にて作成
 ※2 法定限度は(2)による。
 図―2 福島第一排水路のセシウム137
 
 図に示す様に法定限度を超えるセシウム137で汚染された排水が度々、海に流れています。事故から8年1ヶ月以上が経過しましたが、福島の海は汚染され続けています。決してコントロールもブロックもされていません(5)(6)。
 それでも、福島県は福島産海産物の安全を主張し(7)、福島第一原発から10km以遠の海域で漁(試験操業)が行われています(8)。「安全」を主張する根拠に福島県は同県の検査をあげています(9)。
 以下に群馬県前橋市の赤城大沼のワカサギの検査結果を示します。
検査機関が違っても同じ値が出る赤城大沼わかさぎの検査結果
 ※1 (10)を集計
 ※2 凡例は検査機関を分けており
  A:(一財)九州環境管理協会
  B:(株)総合水研究所
  C:(公財)海洋生物環境研究所
  D:いであ(株)
  E:群馬県農業技術センター
  F:(財)日本分析センター
 ※3 日付けは捕獲日
 図―3 赤城大沼産ワカサギの検査結果

 図に示す様に、データは連続しており、検査機関が違っても同じ結果になります。これで赤城大沼のワカサギの検査が正しいことが分かります。ところが、福島産はこのような比較ができません。福島産の出荷前検査は厚生労働省の発表を見ると(10)、農林水産物の出荷前検査は全てを福島県農林水産部に所属する福島県農業総合センター(11)が実施しています。中立性に疑問があるのですが、全ての検査を実施しているので図―3のような比較ができません。相互の検査がないので、福島産の検査で仮に恣意的操作がなされたとしても外部からは分からない仕組みになっています。ただし、例外的に福島第一原発20km圏内の魚を東京電力が検査しています(3)。東京電力は福島第一原発から10km以上離れ、試験操業の海域なっている福島第二原発2km沖で採れたクロソイから基準値の1キログラム当たり100ベクレル(1)を超える102ベクレルのセシウムが見つかったと発表しました(3)。福島県の検査が気になります。以下に示します。
他では基準超が見つかってもNDとなる福島県検査
 ※1 (3)(10)(12)(13)(14)を集計
 ※2 凡例は検査先
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す
 図―4 福島産クロソイの検査結果

 図に示す様に福島県は昨年4月1日以降は全て検出限界未満(ND)です。発表(10)(14)を数えると56件連続です。
 東京電力はこの件について
 「基準値(2012年4月1日以降)Cs-134、Cs-137の合計:100Bq/kgとの比較は有効数字2桁で行う。
 今回の測定結果を有効数字2桁で丸めると100Bq/kgであり、基準値を超えない。」
と、基準超ではないと主張しています(3)。根拠となっているのが厚生労働省が発表しているQ&Aの
「検査結果は、有効数字2桁で記載してください。基準値は、セシウム 134 とセシウム 137 の濃度の合計値として定められているので、両核種それぞれの値を3桁目まで求めて、これを合計した上で3桁目を四捨五入し、有効数字2桁とします。」
と(15)の記述と思います。これですと、基準内が1キログラム当たり100ベクレル以下から105ベクレル未満に広がります。公表されいる基準値は100ベクレルです(1)。厚生労働省の詭弁のにも感じます。NHKの発信によれば(16)、3匹のクロソイを混ぜて測定したそうぞうです。
3匹のクロソイを混ぜて測定したと発信するNHK
 ※(16) をキャプチャー
 図―5 3匹のクロソイを混ぜて測定と発信するNHK

 この値は平均で最大はもっと大きいはずです。厚生労働省が主張する1キログラム当たり105ベクレル以上のもの存在したと考えられます。福島県の検査で検出限界未満(ND)でも、東京電力が検査すると基準超になります。およそ同じとは思えません。どちらかが間違っています。稀にですが、福島産を福島県(行政)に属さないところで検査した例があります。以下にその幾つかを示します。
以下に事故直後に福島産牛肉の検査結果を示します。
消費地の検査でのみ基準超が見つかった福島産牛肉
 ※1(10)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付は牛さんがお肉になった日
 図―5 福島産牛肉の検査結果

 図に示す通り福島県の検査では見つからないのに「消費地」の検査では基準を超えるセシウムに汚染された牛肉が見つかりました。いわゆる「稲わら牛」問題です(17)。あれから8年が経過しましたが、何故に福島県の検査では「暫定基準値超」が見つからなかったの説明を(=^・^=)は知りません。多分、説明されていと思います。
 クロダイについては2013年10,11月に福島県沖で採れたクロダイを水研センター(当時)が福島県とはは別に測定しています(18)。以下に検査結果を示します。
 水研センターに比べ低く出た福島県のクロダイ検査結果
 ※1 凡例は検査先で福島県は(10)、水研センター(当時)は(18)による。
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
 図―6 福島県沖クロダイの検査結果 

 図に示す通り、水研センター(当時)に比べ福島県の検査は低く出ています。最高値を見ると、1キログラム当たりで
 福島県          160ベクレル
 水研センター(当時)12,400ベクレル
で、数十倍の開きがあります。福島県の検査は水研センター(当時)の検査に比べ大幅に低くなっています。
 1月に福島県漁連の検査で福島産コモンカスベから基準値の1キログラム当た値100ベクレルを超える161ベクレルのセシウムが見つかりました(19)。以下に2019年以降の検査結果を示します。
福島の検査では殆どがNDのコモンカスベ
 ※1(10)(20)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―7 コモンカスベの検査結果

 図に示しように、その後に福島県が追加検査をしました。そしたら殆ど検出限界未満(ND)です。厚生労働省の発表(10)を集計すると、2019年以降の検査で
 検査 166件中164件で検出限界未満(ND)、最大で1キログラム当たり9.3ベクレル
です。福島県の検査では基準超がなく、殆どが検出限界未満です。
 図―5、6、7に示す様に福島県の検査は東京電力だけでなく、消費地の検査(図―5)、水産研(当時、図―6)、福島県漁連(図―7)に比べても低くでます。
 福島県の検査は、たとえ基準超であっても、検出限界未満(ND)となり得る検査です。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 こんな結果が出てくると(=^・^=)は不安なので
 「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
 福島を代表する野菜にキュウリがあります(21)。今年も出荷が始まりました(22)。福島県相馬市辺りのキュウリは美味しいとの事です(23)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図―8 福島産キュウリが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ




―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(2)周辺の分析結果ー分析結果 - 廃炉プロジェクト|データ|東京電力ホールディングス株式会社
(3)(2)中の4日<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)
(4)2019年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社⇒2019年5月30日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第66回事務局会議)⇒資料3-6】環境線量低減対策(7.22MB)
(5)安倍首相「アンダーコントロール」のウソ|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト
(6)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月2週)―安倍出戻り総理が世界に向かって「嘘」をつく-
(7)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(8)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の対象海域
(9)試験操業の流れ - 福島県ホームページ
(10)報道発表資料 |厚生労働省
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果アーカイブ|データ|東京電力ホールディングス株式会社中の各月の「<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く) 」
(13)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果|アーカイブ|東京電力中の各月の「<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く) 」
(14)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(15)(1)中の食品中の放射性物質に係る基準値の設定に関するQ&Aについて」(平成24年7月5日)[PDF形式:413KB]⇒基本的な考え方に関する Q&A⇒No46
(16)クロソイ 出荷自粛へ|NHK 福島県のニュース
(17)放射性セシウム汚染稲わらの利用肉用牛農家の概要について:農林水産省
(18)]水産総合研究センター - affrc
(19)コモンカスベから基準超セシウム 全量出荷停止 福島・広野沖 | 河北新報オンラインニュース
(20)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「相馬双葉地区」および「いわき地区
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(22)トピックス | JAふくしま未来
(23)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(25)Webチラシ情報 フレスコキクチ
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