FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第二原発廃炉表明1年、前に進まず

 昨年(2018年)6月14日に東京電力が福島第二原発の廃炉表明(1)をしてから、今月で1年になります。東京電力は廃炉の正式決定をしておらず(2)(3)、前に進んでいません。
 福島第二原子力発電所は、福島県双葉郡楢葉町と富岡町にまたがって立地している東京電力の原子力発電所です。先の震災では、福島第一同様に津波に襲われ、非常用デーゼル発電機が全てつかなくなりました(2)(3)。
津浪に襲われた福島第二原発
 ※(4)を引用
 図―1 津波に襲われた福島第二原発

 そして、震災の翌日の2011年3月12日には、福島第一と同じく「原子力緊急事態宣言」がだされました(5)。それでも、発電所の外から送電(外部電源)の1系統がかろうじて残り、福島第一原発ようなメルトダウンは避けられました(2)(4)。ただし、メルトダウン寸前まで行ったの事実です。以下に位置を示します。
事故から8年3ヶ月が過ぎて汚染されている福島
 ※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で6月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(8)による
 ※3 福島第一および第二原発の位置は地図による。
 図-2 福島第一および第二原発

 図に示す様に国が除染が必要だと毎時0.23マイクロシーベルト(9)を超えた地域が広がっています。
 復興もなかなか上手くっていません。復興創生期間が2020年度で終了しましが(10)、それまでに復興が終わる見込みはなさそうです。福島県知事は6月7日に、2020年度政府予算の概算要求に向け、同年度末までの復興・創生期間以降も復興財源を十分確保するよう復興相に要望したそうです(11)。除染は終たのに(12)、図―2に示す様に福島は汚染されたままです。簡単に復興ができる訳がありません。
 当然ならが、福島の皆様の原発をいやだ・ころごりとの感情が強いと思います。福島県知事は東京電力に対し、福島第二の廃炉を要請しています(13)。福島県議会も廃炉決議をしています(14)。ところが、東京電力はこれに答えようとはしませんでした(15)。でも、2017年6月14日に東京電力社長は、福島県庁で福島県知事内と面会し、福島第二原発について「運転再開せず全基廃炉の方向で具体的な検討に入りたい」と表明し、続いて記者会見で報道陣にも表明しました(1)。さらに、今年1月8日には、東京電力社長は福島第2原発の廃炉の正式決定に向けて「スピード感を持って検討する」と述べています(16)。
廃炉表明から1年を経て、福島第二の廃炉が決定されていないことを報じる福島の地方紙・福島民友
 ※(17)を6月15日に閲覧
 図―3 廃炉表明から1年を経て、福島第二の廃炉が決定されていないことを報じる福島の地方紙・福島民友

 東京電力は福島第二を廃炉にすると言いながら、1年間放置しています。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島民友は廃炉を決定しても、再処理施設(18)が稼働していないので核燃料を福島第二から撤去できないと報じていました(2)。これは、フェイクニュースです。東京電力の関連会社(東京電力が80%の株式を保有する)に使用済み核燃料を一時的に保管する業務を行う、「リサイクル燃料貯蔵」なる会社が青森県むつ市にあります(19)(20)。再処理施設が稼働しなくても、ここに運び出すことは物理的に可能です。
 河北新報は、
「正式表明の支障になっているのが、事故を起こした第1原発の存在だ。第1原発では炉心溶融(メルトダウン)した1~3号機を含む全6基の廃炉作業を安全に進めるため、1日平均4000人が作業に当たる。
 『これと並行して第2原発の4基の廃炉作業も進めた場合、果たして人的資源を確保できるかという課題がある』と(東京電力)広報部の担当者は言う。」
との東京電力の言い訳を報じていました(3)。これは的外れです。
 福島第一5,6号機は非常用デーゼル発電機が稼働し、1から3号機のようなメルトダウンを免れたました(21)。報道や東京電力の発表を見る限り、(=^・^=)は福島第二とさして状況は変らないと思います。でも、廃炉にたりました(22)。ただし、解体作業が行われている様子はありません。核燃料はそのまま原子内に保管されています(23)。多分、1から4号機の廃炉作業を優先し、その後に廃炉作業と思います。ただし、今のの所、具体的な廃炉計画はありません(24)。報道を見る限り、5,6号機の核燃料を福島県の外に持ち出せとの主張を(=^・^=)は知りません。廃炉を決定しても、具体的な廃炉作業に入らずに現状維持のままにすることも可能です。ですから、東京電力の言い訳のように「第2原発の4基の廃炉作業も進めた場合、果たして人的資源を確保できるかという課題が」はありません。
 東京電力が廃炉をためらう別の理由として
「東電は廃炉費用を2822億円と見込む。国内の各原発に適用される制度に基づき、2018(平成30)年度末時点で2126億円を積み立てたが、696億円不足する。」
との報道があります(2)。これが全てだと思います。東京電力は「お金」をケチり、福島第二の廃炉決定を先延ばししているようです。
 こうした東京電力の動きは不信感を広げているようです。東京電力は新潟県柏崎市と刈羽村にまたがる柏崎刈羽原子力発電所を所有しています(25)。再稼働に向け、原子力規制委員会に「適合性審査」(安全審査ではない)を受けています(26)。原発の再稼働には立地自治体の「同意」が必要です(27)。柏崎市長が2017年6月に一部について廃炉計画を2年以内に策定するように要請しました。今月が期限ですが、東京電力は「7月以降に何らかの回答をしたい」と回答の先延ばしをきめした。一方で、柏崎市長は「廃炉対象や時期など具体的な数字が入っていなければ計画と呼ばない」と述べたそうです(28)。廃炉にしますだけでは信用されないようです。そして、福島の皆様も東京電力を信用していないと思います。東京電力は福島産は「安全」であり、避ける行為を「風評被害」といんでいます(29)。でも、福島の皆様は信用してません。
福島産サクランボのキャンペーンが東京で昨日・今日と行れました(30)。福島はサクランボの季節です。福島のサクランボは美味しいとのことです(31)。安倍出戻り内閣は福島産は世界一厳しい基準で「安全」だと主張しています(32)。でも、福島県会津若松市スーパーのチラシには福島産サクランボはありません。
 他県産はあっても福島産サクランボが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
※(33)を引用
 図―4 福島産サクランボが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ」には食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(2)廃炉の進め方不透明...見えぬ検討状況 第2原発方針表明から1年:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)<福島第2廃炉>決定足踏み 東電方針表明1年いまだ工程示さず、本気度疑う声も | 河北新報オンラインニュース
(4)福島第二原子力発電所はなぜ過酷事故を免れたのか|福島第一原子力発電所事故の経過と教訓
(5)原子力災害対策特別措置法 - Wikipedia
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(8)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)<福島・モニタリングポスト>規制委「当面」存続 住民反対相次ぎ転換 | 河北新報オンラインニュース
(11)創生期間後も財源確保要望 福島知事、復興相に | 河北新報オンラインニュース
(12)福島県の除染実施区域の進捗について|除染の状況(除染実施区域)|除染情報サイト:環境省
(13)東京新聞:盛り上がる要請行動 「福島第二原発は廃炉に」:ふくしま便り:東日本大震災(TOKYO Web)
(14)可決した意見書 - 福島県ホームページ⇒平成27年度⇒9月定例会⇒1.東京電力福島第一原子力発電所事故の早期収束と東京電力福島第二原子力発電所の全基廃炉を求める意見書 [PDFファイル/63KB]
(15)2017年3月17日付 福島第二原子力発電所に関する一部報道について|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社
(16)<福島第2原発>廃炉「スピード感持ち検討」東電社長、県知事と懇談 | 河北新報オンラインニュース
(17)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(18)六ヶ所再処理工場 - Wikipedia
(19)リサイクル燃料貯蔵 - Wikipedia
(20)リサイクル燃料貯蔵株式会社
(21)福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia
(22)福島第一原子力発電所 - Wikipedia
(23)福島第一・第二原子力発電所の燃料貯蔵量 - 福島県ホームページ
(24)中長期ロードマップ(廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議等) - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社
(25)柏崎刈羽発電所新トップページ|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(26)東京電力ホールディングス株式会社 柏崎刈羽原子力発電所(6・7号炉)審査状況 | 原子力規制委員会
(27)原発の安全協定とは - コトバンク
(28)柏崎原発廃炉計画、東電新潟「7月以降に回答したい」  :日本経済新聞
(29)発見!ふくしま|東京電力ホールディングス株式会社
(30)「福島県のサクランボ食べて」 東京で発信!特設売り場でPR:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNe
(31)さくらんぼ狩り2019 ? 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(32)風評に立ち向かう|福島|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(33)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
スポンサーサイト



  1. 2019/06/16(日) 20:12:16|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<宮城県丸森町の甲状腺がんの割合は会津の6倍 | ホーム | 福島Q&A Q17.原子力発電は、火力発電のボイラーを原子炉に置き換えただけもの?>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2928-8d1cb8fb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)