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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島・ピーマン出荷始まる、食べて大丈夫?

 福島を代表する夏野菜にピーマンがあります(1)。今年も出荷がはじまりました(2)。食べてよいか心配なので、(=^・^=)なりに調べたら
・主要産地は汚染は福島の中でも酷い
・福島県は主要産地を検査をしていないのに、「安全」を主張。
・主要産地では事故前に比べ有意に葬式が増えているが、そうでは無い相馬・南相馬市では増えていない。。
との特徴を見出しました。
 福島を代表する夏野菜にピーマンがあります(1)。今年も出荷が始まりました(2)。福島産なので心配です。そこで、(=^・^=)なりに調べてみることにしました。
 以下に福島県内の生産量を示します。
 田村市、三春町、二本松市で大部分を占める福島のピーマン生産
 ※(3)を集計
 図―1 福島県のピーマン生産量

 図に示す通り田村市、三春町、二本松市が主要な産地です。以下に位置を示します。
事故6年目・汚染が広がる福島県二本松市、田村市、三春町
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で6月1日時点に換算
 ※2 旧避難区域は(6)による
 図-2 福島のピーマン産地産地

 図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(7)。旧避難地域に接し旧避難地域を除けば福島の中でも汚染が酷い場所です。福島のピーマンは9シーズン連続で汚染された地で作られています。
 それでも福島県は福島産ピーマンの安全を検査で確認したと主張しています(9)。
 福島産ピーマンの安全を検査で確認したと主張する福島県
※(9)を引用
 図―3 福島産ピーマンの安全を検査で確認したと主張する福島県

 以下に福島県の検査結果を示します。
三春、田村、二本松産ピーマンを検査しない福島県
 ※(10)を引用
 図―4 福島県のピーマン検査結果

 図に示す様に、主要産地の検査結果がありません。福島県は主要産地の検査をせずに、福島産ピーマンの「安全」を「検査で確認した」と喧伝しています。
 福島県にあるひらた中央病院は、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を発表しています。以下に示します。
 表ー1 福島産米を許容すかのアンケート結果
 ※ (11)を集計
郡山・三春で許容される福島産米

 表に示すように三春町では362人中福島産野菜を避けているのは50人で全体の86%((1-50÷362)×100)は福島産野菜を許容しています。ピーマンも同様だと思います。図―2に示す様にピーマン産地の田村市、二本松市も三春町に隣接しており同様だと思います。一方で主要なピーマン産地ではない相馬市・南相馬市では715人中530人が福島産野菜を避けており、許容しているのは26%((1-530÷715)×100)です。ピーマン産地の皆様が心配なので、主要なピーマン産地でなく、福島産野菜の許容する方が少ない相馬・南相馬市と比較してみることにしました。
 以下に各年6月から翌年5月までの1年間のピーマンの主要産地(田村市、三春町、二本松市の合計)の葬式(死者)数を示します。
事故後に葬式が増えた福島・ピーマン主要産地
 ※1(12)を各年6月から翌年5月の1年間で集計
 ※2 震災犠牲者は(13)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―5 福島・ピーマン産地の各年6月から翌年5月までの葬式(死者)数 

 図に示す通り事故後に急に増えています。数値を記載すると
  事故前(2009年6月-10年5月) 1,408人
  近々1年(2018年6月-19年5月)1,553人
で、10.3%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差がるとされる5%を下回る(14)0.8%でした。以下に計算結果を示します。

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(15)による。
有意差検定表

以下に各年6月から翌年5月までの1年間の相馬市と南相馬市・合計の葬式(死者)数を示します。
 事故後も葬式があまり増えていない福島県相馬市・南相馬市
※1(12)を各年6月から翌年5月の1年間で集計
 ※2 震災犠牲者は(13)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―6 相馬市と南相馬市・合計の各年6月から翌年5月までの葬式(死者)数

 図に示す通り事故後に急に増えています。数値を記載すると
  事故前(2009年6月-10年5月) 1,293人
  近々1年(2018年6月-19年5月)1,329人
で、少し増えていますが統計的な差はありません
 福島産野菜を許容するであろう方が多いピーマン産地では事故前に比べ葬式(死者数)が有意に増えていますが、そうではない相馬市・南相馬市はそうではありません。
 以上をまとめると福島産ピーマンは
 ・主要産地は汚染されている。
 ・福島県は主要産地を検査せずに「検査で安全を確認した」と喧伝している。
 ・主要産地では有意に葬式が増えているが、そうでは無い相馬・南相馬では増えていない。
になります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島県は福島産ピーマンを検査せずに「検査で安全を確認した」と、「嘘」を喧伝しています。これでは、福島県は信用できません。これは、福島の、皆様も同じです。
 福島県福島市では養鶏が行われています。鶏肉は美味しいとのことです(16)。福島県は福島産鶏肉は「安全」だと主張しています(17)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図―7 福島産鶏肉が無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)夏 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(2)トピックス | JAふくしま未来
(3)作物統計調査>市町村別データ>平成19年産市町村別データ>年次>2007年中の「6-3 野菜(果菜類) 」⇒「 福島県 Excel」
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(9)(8)中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(10)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「野菜」⇒「は行」⇒「ひ」⇒「ピーマン、ピーマン(施設)」で検索
(11)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(12)福島県の推計人口(令和元年6月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(13)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(14)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(15)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(16)全国地鶏銘柄鳥ガイド
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
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  1. 2019/06/28(金) 19:46:22|
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