FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第二廃炉、立地・富岡町は廃炉タウン

 東京電力が福島第二原発の廃炉を正式表明しました(1)。立地する福島県富岡町に居住者は概ね原子力関係者です。同町は廃炉関係者が多く住む廃炉タウンになります。
 東京電力福島第二発電所は東京電力が電気を供給していない福島県富岡町と楢葉町にまたがって立地しています(2)。以下に示します。
事故から8年4ヶ月経て、汚染が広がる福島
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で7月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 図-1 福島第二原発と福島県富岡町

 先の震災では津波に襲われ、一時は原子炉の冷却機能を失い原子力緊急事態宣言が発令されました(2)。立地している福島県富岡町は福島第一原発事故の影響もあり、全域が避難区域になりました(5)。図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えています(6)。それでも安倍出戻り内閣は「安全」だとし(7)、2017年4月1日に避難指示を解除しました(5)。
同町には多くの原子力や関連した施設があります。
 ・福島第二発電所(2)
 ・指定(放射性)廃棄物処分場(8)。
 ・リンプルふくしま(指定廃棄物処分場PR施設)(9)。
 ・「東京電力廃炉資料館」(10)。
また北隣の大熊町には福島第一原発や中間貯蔵施設があります(11)(12)。福島第一では安定化作業では約6千人の方が(13)、中間貯蔵施設でも3千人以上の方が働いています(14)。福島第二も含め同町や同町周辺には原子力の仕事が溢れています。
 福島第二発電所の廃炉を福島県は度々、東京電力に求めてきました(1)。昨年(2018年6月14日に東京電力社長は福島第二原発について「運転再開せず全基廃炉の方向で具体的な検討に入りたい」と表明したのですが(2)、正式な廃炉表明は1年以上も先送りをしていました。そして、昨日(7月24日)に廃炉を正式表明しました(1)。
福島第二廃炉正式表明を報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(15)を7月25日に閲覧
 図―2 東京電力の福島第二原発の廃炉を正式表明を報じる福島県の地方紙・福島民報

 以下に富岡町民の居住先を示します。
なかなか住民が戻らない福島県富岡町
 ※1(16)集計
 ※2 過去分を含む
 図―3 富岡町民の居住先

 図に示す様に町内居住があまり進んでいません。避難指示解除後2年の今年4月時点で
   住民登録 12,905人中で町内在住は1,064人(8.2%)
です(16)。 
 富岡町には仕事もたっぷりあります。町は避難指示解除前から生活環境の整備に取り組んできました。
 2016年10月 町営診療所再開(17)
 2017年 3月 ショッピングセンターのグランドオープン(18)
 2017年 4月 一部を除き避難指示解除(6)(17)
 2017年10月 JR富岡駅再開(17)
 2018年 4月 学校再開(17)
 2018年 8月 リンプルふくしま開館(18)
 2018年10月 県ふたば医療センター付属病院で多目的医療用ヘリ運用開始(20)。
 2018年11月 東京電力廃炉資料館開館(10)
 2019年 4月 こども園開園(21)
です。それでも帰還は進まないようです。
 でも増えたものをあります。以下に富岡町への転入者数を示します。
2017年4月以降に急に増えた富岡町への転入者
 ※(22)を集計
 図―4 富岡町内の転入者数

 図に示す様に避難指示が解除された昨年4月以降に急に増えています。避難指示解除によって富岡町内に住居を確保できれば誰もが富岡町に住むことができるようになりました。多くの方が富岡町に新たに移り住んだようです。
 以下に在住者の増減と新規転入者を示します。
町内在住者増分と新規転入者数がほぼ同じ福島県富岡町
 ※1(16)(22)を集計
 ※2 過去分を含む
 図―5 富岡町内在住者の増減と新規転入者数

 避難指示解除直後は町内居住者増加数が新規転入者に比べ多かったのですが、その後は町内居住者増加数と新規転入者数がほぼ同じになりました。富岡町で町内在住者が増えている要因は住民の帰還でなく、新規の転入者です。
 避難指示解除の新規転入者の合計は901人(男性685人、女性216人)
で、町内居住者1,064人の85%に達します。
新規転入者の多くが男性です。福島第一で働くのは大部分が男性です(23)。富岡町や周囲には原子力関係の仕事が沢山あります。概ね原子力関係者です。
 福島第二の廃炉が正式表明されました。それでも原子力関係者が集まっています。再稼働はないので廃炉関係者です。避難指示が解除は町の再生のスタートでなく、別の町ができるスタートです。廃炉に従事する男性の町、これが新たな富岡町です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 町内在住者は1,064人ですが、世帯数は754です(16)。多くの方が単身赴任で富岡町に来ています。富岡町は学校教育に力をいれています(24)。それでもご家族を連れて来ることはあまりないようです。原子力ムラの皆様といえども、不安があるのかもしれません。そして、福島の皆様は不安なようです。
 福島を代表する農作物にモモがあります(25)。主力品種「あかつき」の出荷がはじまりました(26)。福島はモモの季節です(27)。福島のモモは美味しいとの事です(28)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
 ※(30)を引用
 図―6 福島産モモが無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県棚倉町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)<福島第2原発>廃炉正式表明 東電社長、知事に | 河北新報オンラインニュース
(2)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判  :日本経済新聞
(8)処分に向けた取組み|福島県における取組み|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(9)アクセス|特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(10)東京電力廃炉資料館|廃炉資料館|東京電力ホールディングス株式会社
(11)福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia
(12)中間貯蔵施設の概要|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(13)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社中の6月
(14)第11回 中間貯蔵施設環境安全委員会 開催報告 - 福島県ホームページ中の資料1)中間貯蔵施設事業の状況について [PDFファイル/11.08MB]
(15)福島民報社
(16)県内外の避難・居住先別人数【令和元年7月1日現在】/富岡町
(17)広報とみおか(平成30年4月号)
(18)春の大感謝祭 さくらモールとみおか グランドオープン1周年イベント|イベント・催し情報 | 富岡町役場
(19)特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしま|環境省
(20)多目的医療用ヘリ正式運航開始 - 福島県ホームページ
(21)みんなで遊ぶの楽しみ、富岡・こども園開園 | 河北新報オンラインニュース
(22)
福島県の推計人口(令和元年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(23)<「あのとき、おなかに子供がいました」福島第一原発の女性オペレーターは、5年後も現場にいた。
(24)富岡町の学校教育に関するお知らせ | 富岡町文化交流センター 学びの森
(25)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(26)トピックス | JAふくしま未来
(27)ふくしまプライド。
(28)食の宝庫ふくしま | ふくしま満天堂(ふくしまプライド。)
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(30)エコス棚倉店
スポンサーサイト



  1. 2019/07/25(木) 19:52:37|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<若い女性の福島脱出が加速する2019年前半 | ホーム | 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月23日発表)―福島産スズキは45件連続ND、宮城、茨城、千葉産からはセシウム―>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2968-87b58e8f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)