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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島復興NPO、子供達を核兵器製造関連施設に派遣

 セラフィールドは英国の原子力複合施設です。1940年代に核兵器用プルトニウム生産施設としてウィンズケールの名称で建設され、その後、商用原子力発電所・再処理工場などが併設されました(1)。そこに、福島の復興NPOが子供達を派遣しました(2)。
 セラフィールドは英国カンブリア州にある原子力複合施設です(3)。1940年代に核兵器用プルトニウム生産施設としてウィンズケールの名称で建設され、その後、商用原子力発電所・再処理工場などが併設されました(1)。以下に位置を示します。
セラフールド
 ※Google Mapで作成
 図―1 セラフィールド

1947年、核兵器に使われるプルトニウムを生産するため、ウィンズケール原子力研究所が着工されました(3)。その後に核兵器製造に使うプルトニウム等を製造する2機の原子炉が完成したのですが、そのうちの1機が火災を起こしました。これにより放射能漏れをお越し、さらには作業員が被ばくしたと思われます(4)。直ぐ南にはジーズケール村があるます(5)。以下に示します。
セラフィールドのすぐ南に位置するシースケール村
 ※Google Mapで作成
 図―2 セラフィールドとシースケール村

 事故から30年を経た1997年にシースケール村で生まれた子供は、白血病で死ぬ割合が平均の9倍に達しているとの調査結果が出ました(4)。1990年2月にセラフィールド再処理工場周辺の子供の間で多発している小児白血病は、施設で働く父親の遺伝子が放射線の影響で突然変異した可能性が高い、という調査結果を発表されました。この調査結果はイギリスのタイムズ紙などでトップ記事として報じられたことから、イギリス中に大きな波紋を引き起こしました。無論、被ばくとの関連性を否定する主張がなされ、原因不明となっています(6)。
 また、再処理工場があり(1)、大量のトリチウムを排出しています。以下に示します。
年1000兆ベクレル以上のトリチウムを放出するベラルーシュ
 ※(7)にて作成
 図―3 セラフィールドのトリチウム排出量

 図に示しように年間で1000兆ベクレル以上を放出しています。ちなみに、福島第一の汚染水に含まれるトリチウムは約900兆ベクレルです(8)。ただし、再処理工場は前処理施設で放射性溶液の漏えい(INES)が発見され、操業を停止しました(9)。そして、管理や解体作業のためセラフィールドでは約1万1000人が働いており、英国政府は年間およそ20億ポンドを拠出しています(3)。なお1ポンドは127円程度(10)なので、年間2500億円程度でしょうか?
 福島県広野町にハッピーロードネットなる復興NPOがあります(11)。(=^・^=)はかなり怪しげな団体だと思います。医療の分野では1平方メートル当たり4万ベクレル以上の汚染がある場所は放射線管理区域にしなければなりません(12)。以下に福島のセシウム沈着量を示します。
4万(Bq/㎡)以上の汚染が広がる福島
 ※ 計算方法および元データは(13)による。
 図―4 福島のセシウム沈着量

 図に示す様に広い範囲で1平方メートル当たり4万ベクレルを超えています。福島は広範囲で放射線管理区域が広がっています。特に沿岸部は大部分が放射線管理区域です。
 ここのNPOは中高生も動員して沿岸部の「清掃活動」をしたそうです(14)。「放射線管理区域」内の清掃なので実質「除染」です。中高生に「除染」をさせました。
 以下にチェルノブイリ原発事故での汚染状況を示します。
チェルノブイリ事故で汚染されたベラルーシュ
 ※1(15)にて作成
 ※2(15)はCi/k㎡であるが(16)を参考にBq/㎡に変換
 図―5 チェルノブイリでのセシウム汚染

 図に示す様にチェルノブイリがあるウクライナだけでなく、近隣諸国のベラルーシュにも汚染が広がっています。このNPOはこれまで、福島の中高生を派遣しています(17)。福島を前に原発事故に見舞われたベラルーシュを見分させ、福島も「安全」と根拠のない安心感を子ども達に植え付けるためでしょうか?
 派遣事業の報告書を公表しているのですが(18)、これをみるとかなりいい加減です。たとえば
「日本では急ピッチで除染が行われましたが、ベラルーシではチェルノブイリ原発事故後、消えてしまった村があり除染もされていませんでした。」
なんて記述があります(18)。たしかに、チェルノブイリ原発事故による放射能汚染では「除染」は行われませんでした(19)。一方で、福島では「除染」が実施されました(20)。でも、効果はありませんでした。以下に図―4に示す3市1郡(二本松市、伊達市、本宮市、伊達郡)をピックアップしてセシウムの量を集計しました。
brg190315g.gif
 ※1計算方法および元データは(13)による。
 ※2 「半減期」は自然に減っていく量で(21)よる。
 図―6 3市1郡(二本松市、伊達市、本宮市、伊達郡)の放射性セシウムの量

 3市1郡(二本松市、伊達市、本宮市、伊達郡)のセシウムの量は
  事故4ヶ月後(2011年7月2日)    45.5g
  事故義7年8ヶ月(2016年11月15日)33.1g
 で、事故8年目ですが、ばら撒かれたセシウムの約4分3は残ったままです。さらには、減り方は半減期で計算される事前に減っていく量と差があまりまりません。除染は殆ど効果がありませんでした。これは他の福島県域でも同じなはずです。それをあたかも除染で放射能が減ったかのようなミスリードをしています。
 また、放射線教育の必要性を主張しているのでが、放射線に対する基本的な知識がありません。報告書には
「飛行機の線量 1.0 μ Sb/h」
と記載があります(強調は(=^・^=)が追加)。放射線量の単位は「Sb」でなく「Sv」です(22)。基本的な単位を間違えるなど、放射線に対する基本的な知識が欠如しています。行政(23)(24)や東京電力(25)が主張するなんの科学的根拠がない「フクシマは安全」「避けるのは風評被害」との主張(26)を繰り返しているにすぎません。
 このNPOはこれまで、ベラルーシュに派遣していたのですが、今年から派遣先をセラフィールドの変更しました。子供達を核兵器製造関連施設に派遣します。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 何故、派遣先をベラルーシュからセラフールドに変更したのか。理由は想像するしかありませんが、理由は二つだと思います。
 一つは「廃炉」です。チェルノブイリでは廃炉をあきらめ「石棺」で多い放射能の拡散を抑える処置が行われています(15)。一方で、セラフィールドでは「廃炉」が進められています。福島第一の廃炉は遅れています。当初は2014年度中に始まるはずだった3号機の使用済み核燃料取り出し(27)は、4年以上遅れ、今年4月にようやく始まりました(28)。子供達に廃炉を見せる事により、福島第一の廃炉も出来ると思わせる狙いがある気がします。ただし、セラフィールドでは「廃炉」完了予定は2150年です(29)。
 二つ目は福島第一汚染水の海洋放出実現です。福島第一原発では日々汚染水が増え続けています。今は、タンクに保管しているのですが3年後には満杯になります(30)。浄化装置を通して保管しているのですが「トリチウム」は取り除けません(31)。東京電力は海洋放出を目論んでいるようです。一方で、福島の皆様の理解は得られていないようです(30)。セラフィールド直ぐ北のシースケールや、日本の原発で最もトリチウム排出量が多い玄海原発(32)の北30km程にある壱岐市で白血病が多発していることを(33)考えると福島の皆様の不安は理解できます。一方で、図―3に示す様にセラフィールドでは、1年間に福島第一原発の総量を超えるトリチウムが海洋放出されています。セラフィールド近くの村で白血病が多発したこと、核兵器製造関連施設であること、廃炉の終了予定が2150年であることは分かりませんが、廃炉や進められている事、大量のトリチウムが海洋放出されているとこ、放射能による健康被害が確認されていな事は事前説明されている気がします。そして、一見、普通に暮らす住民の姿を見れば、汚染水の海洋放出は「安全」だと錯覚するかもしれません。
 このように怪しげな復興NPOが巣くう福島では、福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表する野菜にトマトとがあります(34)。二本松市も産地です(35)。今年もTOKIOのテレビCMが始まりました(36)。福島はトマトの季節です(37)。福島のトマトは美味しいとの事です(38)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(39)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(40)を引用
 図―7 福島産トマトが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)セラフィールドとは - コトバンク
(2)原子力施設に到着 浜通り高校生訪英団 | 福島民報
(3)セラフィールド - Wikipedia
(4)ウィンズケール原子炉火災事故 - Wikipedia
(5)シースケール - Wikipedia
(6)セラフィールド再処理工場をめぐる動き (14-05-01-09) - ATOMICA -
(7)トリチウム水の処分技術等に関する調査研究 - 経済産業省
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q23.福島汚染水トリチウムの量は?
(9)セラフィールド再処理工場の技術開発と現状 (14-05-01-17) - ATOMICA -
(10)英ポンド/円 - FXレート・チャート - Yahoo!ファイナンス
(11)ハッピーロードネット | 特定非営利活動法人
(12)放射線管理区域 - Wikipedia
(13)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの3分の4が残る福島
(14)1400人 6号国道清掃 5年ぶりボランティア(10月11日:福島民報社) | メディア | ふくしま浜街道・桜プロジェクト
(15)チェルノブイリ原発事故
(16)キュリー - Wikipedia
(17)2018日本・ベラルーシ友好訪問団事業報告書をアップ致しました。 | ハッピーロードネット
(18)(17)中の2018.ベラルーシ報告書
(19)福島とチェルノブイリ、事故5年目の比較/「除染して帰還」か「汚染地は放棄」か | ハフポスト
(20)除染情報サイト:環境省
(21)半減期 - Wikipedia
(22)シーベルト - Wikipedia
(23)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(24)風評に立ち向かう|福島|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(25)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(26)めげ猫「タマ」の日記 「福島産は安全」には科学的根拠が無い
(27)2011年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社
(28)核燃料取り出し、4年遅れ 福島第
(29)マグノックス炉の廃炉計画 (14-05-01-12) - ATOMICA -
(30)どうする汚染水 保管に東電難色、海洋放出は地元が反対:朝日新聞デジタル
(31)汚染水の浄化処理 - 廃炉プロジェクト|廃炉作業の状況|東京電力ホールディングス株式会社
(32)<参考資料>トリチウム 日本の発電用原子炉トリチウム放出量 (2002年~2011年度)
(33)高い白血病死亡率、玄海原発の影響か | 壱岐新報
(34)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(35)概要 | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(36)おいしい福島「んだ、んだ」 TOKIOの新CM発表 | 福島民報
(37)ふくしまプライド。
(38)食の宝庫ふくしま | ふくしま満天堂(ふくしまプライド。)
(39)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(40)安達店 | ベイシア
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