FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

東電社員様を取り込めない大熊町

今年4月10日に一部で避難指示が解除された福島県大熊町(1)の町民の町内居住者は94人です。町民以外に616人の方が住んでいます(3)。概ね東電社員様と思われます。今の所は東電社員様の取り込みはできていないようです。
  福島県大熊町は福島県沿岸部中部に立地する町です。事故を起こした福島第一原発や(3)、除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設が立地します(4)。先の原発事故では全町が避難行に指定されました(3)。名前は大熊町ですが「クマ」はいません(5)。1954年11月1日に大野村と熊町村が合併し大熊町になりました。熊町村の「熊」は元々は「苦麻」です(3)。以下に示します。
事故から6年半以上が過ぎて汚染が広がる福島
 ※1(6)のデータ(7)に示す方法で9月1日に換算
 ※2 避難区域は(8)による。
 図―1 福島県大熊町と富岡町

 同町の唯一の旧一級国道(9)は地図で見ると国道6号線で、いわばメインストリートです。その東側は概ね除染廃棄物を30年間は保管する中間貯蔵施設です(4)。以下に示します。
汚染が酷い大熊町
 ※1(6)のデータ(7)に示す方法で9月1日に換算
 ※2 避難解除域区域は(8)による。
 ※3 中間貯蔵施設は(10)による。
 図―2 大熊町(拡大図)

 メインストリートの東側は少なくとも30年間は人が住めません。避難指示が解除されたのは西側で、地図で見ると町の主要部分(旧役場、駅、病院、小中高校)などは避難区域内にあります。地図で見る限り避難指示が解除された地域は山林か農地で宅地はあまりありません。
 図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域(11)が広がっています。それでも、安倍出戻り内閣は「安全」だとして(12)4月10日に避難指示を解除しました(1)(8)。
 そして、復興策が進められています。
 4月12日 安倍出戻り総理御立合いの元、役場開庁式(13)。
 5月7日 役場の業務開始(14)
 6月1日
   ・災害公営住宅入居開始、71人が入居予定(15)
   ・大熊町とスーパーや病院がある南隣の富岡町とを行き来するバスの運行開始(16)。((=^・^=)が調べた限り、大熊町には医療機関もスーパーも見つかりません)。
 6月3日 避難解除区域にコンビニがオープン(17)
 7月11日 雑貨店と電気店が仮オープン(18)
 ただし、本格的な商業施設は東京オリンピックの影響を受け(19)、2020年春の完成を予定していたのですが、1年遅れる見込みです(20)。
 7月17日 福祉関連施設の起工式、完成目標は来年2月(21)。
 8月19日 大熊町産イチゴの出荷開始(22)
 9月8日  大熊町内でバーベキューと盆踊りを楽しむイベント「おおくまでバーベキュー!」を開催(23)。
 これとは別に福島第一原発廃炉に関連した施設も整備されています。福島給食センターは福島第一原発で廃炉を担う方に給食を提供する福島給食センター(24)、多分、福島第一原発に勤務する方向けと思いますが、東京電力の単身寮があり約700名の方が生活しています(25)。福島第一原発に勤務する東電社員様は1000人弱なので(26)、結構な割合でここで暮らしています。また、単身寮に暮らす人向けに大熊食堂が整備されています。ここは、東電社員様だけでなく一般の方にも開放されています(27)。(=^・^=)が調べた限りでは、一般向けにも大熊町で営業している唯一食堂です(28)。
 大熊町も東電社員様の取り込みを目論んでいるようです。10月の入居開始を目途の再生賃貸住宅40戸を整備を進めています(29)。この住宅は大熊町民だけでなく、大熊町に居住する方も申し込めます(30)。所得制限はありますが、募集要項から計算すると(31)、単身の方で年収778万以下で、無職の配偶者が入る方ですと816万以下でクリアできます。東京電力の平均年収は786万円なので、概ねクリアーできます(32)。単身赴任の方が移り住むメリットはないと思いますが、今は単身赴任でも家族を呼び寄せたい東電社員様にはメリットがあると思います。だたし、不調なようんです。5月に募集したのですが、埋まらず40戸中26戸について8月に追加募集をしました(31)。
 以下に大熊町の転入者数を示します。
避難指示解除後もあまり伸びていない大熊町の転入者
 ※(32)にて作成
 図―3 大熊町転入者数

 図に示すように避難指示解除後に増えた様子もありません。5,6、7月を合計すると35人です。これはお隣の富岡町の76人の半分以下です。
 以下に大熊町民等の居住状況を示します。
住民登録していない方が多く住んでいる大熊町
 ※(33)を集計
 図―4 大熊町民等の居住状況

 図に示す様に、町民は戻っていません。8月31日時点で大熊町民の町内居住者は
  大熊町民10,323人中94人(0.9%)
です。これとは別に大熊町民でない方が616人住んで済ます。この人数は概ね東電単身寮の人数と同じなので、概ね単身寮で暮らす東電社員様と推定できます。
 大熊町の避難指示が解除され、大熊町に住んで入る東電社員様も大熊町民になることができますが、町民は殆どいません。大熊町は東電社員様の取り込みができていないようです。
 

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 この件についてNHKは
「原発事故に伴う避難指示がすでに解除された地域に住民票を登録している人のうち、実際に住んでいる人は<中略>一部で解除された大熊町では、94人で、23.5%となっています。」
と喧伝していました。
23.5%が住んで入ると喧伝するNHK
 ※(34)をキャプチャー
 図―5 23.5%が住んで入ると喧伝するNHK

23.5%は避難指示が解除された区域に住民票がある方に対する割合です。大熊町は避難指示が解除された区域に災害公営住宅があります(35)。今年6月時点で71人が入居予定です(15)。応募が解除になっていない区域の方も応募できます。特に中間貯蔵施設敷地内の方は、帰還は無理なので何処かに新しい住宅が必要です。元々は住んでいなかった方も住むことになります。だから、23.5%には避難指示が解除になって、移り住んで来た方が含まれています。感覚的にはこちらの人数の方が多い気がします。どんだ復興の水増しです。平然と復興の水増しが行われる福島では福島の皆様は不安だと思います。
 福島の果物にぶどうがあります(36)。今、福島県会津若松市ではブドウ狩りが楽しめます(37)。福島のブドウは一粒ひとつぶ、力強い甘さが特徴です(36)。福島県は福島産ブドウは「安全」だと主張しています(38)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ブドウありません。
他県産はあっても福島産ブドウが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(39)を引用
 図―6 福島産ブドウが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)大川原・中屋敷地区の避難指示が4月10日に解除されます - 大熊町公式ホームページ
(2)令和元年9月1日現在の居住・避難状況 - 大熊町公式ホームページ
(3)大熊町 - Wikipedia
(4)中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(5)ツキノワグマ生態調査の結果について - 福島県ホームページ(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(8)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(9)一級国道 - Wikipedia
(10)中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(11)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(12)東京新聞:子ども帰還見合わせ要請 国連報告者「年間1ミリシーベルト以下に」:国際(TOKYO Web)
(13)平成31年4月14日 福島県訪問 | 令和元年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
(14)町役場が本庁舎で業務を開始しました - 大熊町公式ホームページ
(15)福島県大熊町
(16)>町内と富岡町を結ぶ生活循環バスが運行します - 大熊町公式ホームページ
(17)大熊にコンビニがオープン 避難解除後で初の商業施設 | 河北新報オンラインニュース
(18)<震災8年4ケ月>帰還途上の町、雑貨で潤い 老舗4代目仮設で再開 | 河北新報オンラインニュース
(19)福島・大熊町、商業施設整備に遅れ 災害公営住宅入居1カ月  :日本経済新聞
(20)福島・大熊の避難解除地区 施設完成1年遅れも | 河北新報オンラインニュース
(21)福祉関連施設が起工 大熊、来年2月末完成へ | 福島民報
(22)いちご栽培施設から出荷開始 - 大熊町公式ホームページ
(23)大川原でバーベキューと盆踊り - 大熊町公式ホームページ
(24)会社概要 - 福島復興給食センター
(25)もうひとつ先の私たちへ。-04大熊町のいま「帰町を選択できるまちづくりへの第一歩」 | 一般社団法人 日本原子力産業協会
(26)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社⇒2019年⇒ 8月
(27)「大熊食堂」で帰還後押し/町民、作業員の憩う場所に | 電気新聞ウェブサイト
(28)双葉郡大熊町のおすすめ定食・食堂 [食べログ]
(29)大熊町再生賃貸住宅を整備します - 大熊町公式ホームページ
(30)第1期大熊町再生賃貸住宅の入居者を追加募集します - 大熊町公式ホームページ
(31)(30)中の第1期大熊町再生賃貸住宅追加募集要項 [PDFファイル/1.12MB]
(32)福島県の推計人口(令和元年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(33)居住・避難状況 - 大熊町公式ホームページ
(34)>避難解除地域に実際に居住27%|NHK 福島県のニュース
(35)第1期大熊町災害公営住宅の入居者を追加募集します - 大熊町公式ホームページ
(36)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(37)フルーツランド北会津
(38)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(39)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
スポンサーサイト



  1. 2019/09/14(土) 19:42:30|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<福島県提訴も効果無し、新潟の自主避難者は戻らず | ホーム | 「福島県民との約束守る」30年間の中間貯蔵と環境相、ありえない。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/3018-1a0b7d42
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)