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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島の外国人観光客35%増、割合は最低

福島の今年・上半期の外国人観光客が前年に比べ35%増えたのNHKや福島民友が喧伝していました(1)(2)。でも、元となった観光庁の発表(3)を集計すると福島の延べ宿泊者に対する外国人の割合は2.3%で、全国最低です。伸び率が大き目だったのは、元が小さいからです。
 福島は事故によって汚染されました。以下に航空機モニタリングより算出したセシウムの汚染状況を示します。
事故から8年半以上経て、特異的に汚染されている福島
 ※(4)のデータを(5)に示す方法で9月1日に換算
 図―1 特異的に汚染されている福島

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(6)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(7)。事故から8年半以上が経過し福島は汚染されたままです。以下に福島県観光客入込数を示します。
 道の駅を除くと観光客数の回復が止まった福島
※(8)を集計
 図―2 観光客入り込み数

 図に示す様に総数としては回復していますが、事故後に増えたのは道の駅です。道の駅の主目的は路交通の円滑な「ながれ」を支えるため、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のための「たまり」空間です。観光施設の機能が皆無でないにしても(9)、観光地へ行くための休息場所です。純粋に観光施設ではありません。高速道路のSAやPAを観光施設にしているようなものです。図に示す様に道の駅を除くと、2013年以降は落ち込んだまま回復の兆しがありません。数値を記載すると
  2010年 5,413万人(10)
  2018年 4,498万人(11)
で、事故前比べ15%落ち込んだままです。福島が汚染されている以上は当然です。
  アメリカのYahoo(12)から"Fukushima"で検索すると福島第一原発事故関連の記事が上位に並びます。以下に画像検索結果を示します。

 ※(13)をキャプチャー
 図―3 Yahoo(米国)で、"fukushima"での画像検索結果

 海外では日本以上に福島は「核汚染」の地です。当然です。汚染された福島を観光旅行先として選ぶ外国人はそう多くないと思います。 
 ところがNHKは
「ことし1月から6月までの上半期に福島県を訪れて宿泊した外国人観光客ののべ人数は、去年より35%増加し、伸び率でみると全国3位だったことが国土交通省のまとめで分かりました。」
と喧伝していました(1)。
「福島県内に宿泊した外国人観光客数が35%増」と喧伝するNHK
 ※(1)をキャプチャー
 図―4 「福島県内に宿泊した外国人観光客数が35%増」と喧伝するNHK

あるいは福島県の地方紙・福島民友は「【9月25日付社説】観光キャンペーン/秋・冬の魅力磨いて誘客を」との社説で
 「外国人観光客は、今年上半期の延べ宿泊者数が前年同期に比べて35%増えている。」
と論じていました(2)。あたかも福島に多くの外国人客は訪れるようになったかのようです。
 観光庁の発表(1)を集計すると、今年(2019年)上半期(1-6月)に福島で宿泊された方は
  延べ4,049,320人
  うち外国人94.560人
です。全体に対する割合は2.3%です。これは全国で最低です。伸び率が大き目だったのは、元が小さいからです。これを、福島のマスコミは35%増えたことだけを喧伝しています。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 伸び率が全国1位だったのは宮城県で46%、2位が新潟県で45%です(1)(3)。3位の福島ではNHKは喧伝しているので、1、2位の宮城や新潟でももっと喧伝しているかと思ったなら、NHKの宮城(14)や新潟(15)のローカルニューズを扱うウエッブサイトには外国人観光客が増えたとの内容はありませんでした。また、福島民友は本記事で取り上げた社説で
「2018年に本県を訪れた観光客は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きる前年の10年の98・5%まで回復した。」
と論じていましたが、道の駅で水ぶくれしただかけで、これを除くと事故前に比べ大幅に落ち込んだままである事は論じていません(2)。福島では明るい数字だけがピックアップされ喧伝されています。でも、実態は厳しいものがあります。そして、福島の皆様の不安も解消していません。
 福島はいま、ミニトマトのシーズンです(16)。
ミニトマトのシーズンを報じる福島のローカルTV局・KFB
 ※(16)をキャプチャー
 図―5 ミニトマトのシーズンと報じる福島のローカルTV局・KFB

 伊達市などが主要な産地です(17)。福島のミニトマトは、甘味と酸味のバランスが良いそうです(16)。福島県は福島産ミニトマトは「安全」だと主張しています。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産ミニトマトはありません。

他県産はあっても福島産ミニトマトがない福島県伊達市のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図―6 福島産ミニトマトが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県伊達市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)上半期訪日客伸び率で全国3位に|NHK 福島県のニュース
(2)【9月25日付社説】観光キャンペーン/秋・冬の魅力磨いて誘客を:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)宿泊旅行統計調査 | 統計情報 | 統計情報・白書 | 観光庁⇒調査結果(集計表、報告書)⇒令和元年6月分(第2次速報値) ⇒集計結果(推移表)⇒Excelファイル
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(8)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(9)道路:道の駅案内 - 国土交通省
(10)(8)中の22年観光客入込状況調査 [PDFファイル/732KB]
(11)(8)中の30年観光客入込状況調査 [PDFファイル/1.24MB]
(12)Yahoo
(13)fukushima - Yahoo Image Search Results
(14)NHK 東北のニュース|NHK NEWS WEB
(15)NHK 新潟県のニュース|NHK NEWS WEB
(16)KFB福島放送|トップページ
(17)ふくしまの農林水産物パンフレット中の6 ふくしまの農林水産物カレンダー① (1,056KB)
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)保原店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
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  1. 2019/09/25(水) 19:44:26|
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