8月中の福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数を見たら
男の子 0人
女の子 1人
でした。これで事故後に懐妊いた赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降を福島県の発表(1)から集計すると
男の子 31人
女の子 50人
で、女の子が多くなっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとさえる5%(2)を下回っていました。通常は男の子が多く生まれるので(3)異常な事態です。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が無かったことの根拠に、生まれて来る赤ちゃんの男女の比率(出生性比)(3)に異常がなかったことをあげています(4)。広島や長崎で見つからなかった事が福島では起こっています。福島の子ども達が心配です。
福島は事故によって汚染されました。

※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で9月1日時点に換算
※2 避難区域は(7)による
図-1 旧計画的避難区域
図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(8)を超えた地域が広がっています。事故8年目の福島も汚染されています。
福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(7)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(9)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(10)。計画的避難区域は逃げ遅れた、さらには家畜の持ち出し等の為になかなか逃げなった避難区域です。葛尾村の大部分と飯舘村の全域が計画的避難区域になりました。また、逆に大部分ないしは全域が計画的避難区域に指定されたのは葛尾村と飯舘村だけす(7)。事故前に葛尾村では3,448頭の牛と3,863頭の豚が飼育されていした(11)。これは葛尾村の事故前の人口1,531人(12)を超えます。事故前の飯舘村に約220戸の農家が肉牛を飼育していました(13)。両村とも畜産が盛んでした。家畜の移動で被ばくした方も多いと思います。福島事故で何かが起こるとすれば、この2村で強くでるはずです。
2019年8月中の人口動態が発表(1)になったので、葛尾村赤ちゃん誕生数をみたら
男の子 0人
女の子 1人
でした。妊娠期間を280日として(14)、3月11日の280日後は12月16日なので、事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれてくるのは2012年以降です。女の子が多いので、2012年以降の赤ちゃん誕生数について調べてみました。

※1(1)を集計
※2 各年1年間、ただし2019年は8月まで
図―2 福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数
図に示す様に事故後に女の子が多く生まれるようになっています。2011年3月から18年11月を合計すると
男の子 31人
女の子 50人
で、女の子が多くなっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとさえる5%(2)以下の3.5%でした。通常は男の子が多く生まれるので(3)異常な事態です。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法な(=^・^=)の過去の記事による(15)

以下に葛尾村と飯舘村合計の赤ちゃん誕生数を示します。

※1(1)を集計
※2 各年からの1年間、ただし2019年は8月まで
図―3 福島県葛尾村・飯舘村の合計の赤ちゃん誕生数
図に示す通り、事故後に懐妊した赤ちゃん生まれるであろう2012年以降はは女の子が多く生まれるようになりました。葛尾村と飯舘村の事故から今年8月までの赤ちゃんの誕生数を合計すると
男の子 201人
女の子 254人
です。こにような事が偶然に起こる確率を計算したら1.3%でした。大部分ないしは全域が計画的避難区域となった2村(飯舘村、葛尾村)では通常とは異なり(3)、事故後は女の子が多くまれています。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果(2村合計)
※計算方法な(=^・^=)の過去の記事による(15)

福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(16)を引用
図―4 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。ABCCは1947年にアメリカ政府で設立された研究機関で、広島や長崎に投下さえた原爆の影響について調査しました。その後1972年に日米共同の「放射線影響研究所」に改組され(17)、現在も続いています(4)。放射線影響研究所は我が国において放射線影響に関し最も実績のある研究機関です。そこが広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(4)(18)。
長崎や広島では見つからなかった事が福島では見つかっています。広島や長崎の結果を元に福島は「安全」する説明は「非科学的」です。福島の方の37.2%が遺伝的影響を心配しています(19)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
放射線影響研究所は広島や長崎の原爆投下では遺伝的影響がない根拠に、自然死産の増加が無かったこともあげています(4)。以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。

※(20)を転載
図―5 福島県の自然死産率の推移
図に示す通り、事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年から増えています。
これでは福島の皆様は不安だと思います。

※(22)をキャプチャー
図―6 福島の稲刈りを喧伝するNHK
福島県いわき市でも新米の放射能検査件数が35,000件を超えました(23)。同市は人口約34万人の市なので(24)、とりあえず市民が食べるのは充分な量です。同市のお米は「Iwaki Laiki」というおいしいお米です(25)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(26)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産新米はありません。
<

※(27)を引用
図―7 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口(令和元年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(2)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(3)
出生性比(4)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(7)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(9)
警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省(10)
計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省(11)
わが葛尾村の農業 -022/036page(12)
葛尾村 - Wikipedia(13)
福島・飯舘村:牧草地で牛を放牧 事故後初 - 毎日新聞(14)
妊娠期間「十月十日(とつきとおか)」の計算・妊娠週数の数え方 [妊娠の基礎知識] All About(15)
めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?(16)
ローカルTime FNN被災地発...(18)
全文 - 放射線影響研究所(19)
第35回「県民健康調査」検討委員会(令和元年7月8日)について - 福島県ホームページ⇒
資料2-1 平成29年度「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果報告 [PDFファイル/1.92MB](20)
めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍(21)
自動運転で稲刈り 南相馬・小高で実証事業 食味や収量測定 | 河北新報オンラインニュース(22)
コシヒカリの収穫が本格化|NHK 福島県のニュース(23)
ふくしまの恵み(24)
地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所(25)
いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」(26)
全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ(27)
マルト 平尼子店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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- 2019/09/27(金) 19:59:33|
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