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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島Q&A Q29.福島の放射線と自然放射線の違いは?

Q>福島の放射線と自然放射線の違いは?
A>量が桁違いです。
 文部科学省あ昨年10月に改定した「放射線副読本」では(1)、改定前の副読本では殆ど無かった(2)、身の回りに放射線あるとの記述が20ページ中3ページに渡り記載されています。
 自然放射線を強調する「放射線副読本」
※(1)を引用
 図―1 自然放射線があることを記述する「放射線副読本」

 また昨年3月に出された復興庁の冊子「放射線のホント」では、
 「放射線は0にできないの?
  ふだんかんら身の回りにあります」
と記述し(3)、福島だけでなく身の回りにも放射線がある事だけが強調されています。
 身のまわりにも放射線があるとだけ記述する「放射線のホント」
※(3)を引用
 図―2 身の回りの放射線があることを強調する「放射線のホント」

 両者の記述に共通しているのは、「身の回りに放射線ある」との事だけを記載し、その量に対する記述が一切ありません。
 被曝による放射線障害は、被曝線量に応じて確定的影響(deterministic effects)と確率的影響(stochastic effects)の二つに分類されます。確定的影響については閾値(threshold)と呼ばれる線量が存在しその閾値以下の被曝では確定的影響は発生しません。一方で、確定的影響の閾値以下の被曝でも、確率的影響(具体的には主にガン)が発生する可能性(確率)はあります(4)。
 (=^・^=)が知る限り、福島第一原発で働く下請けさんがベータ線を浴びて、そのエネルーギーで火傷をおうベータ線熱傷(5)の疑いが持たれた事(6)を除きフクシマでは確定的影響が出た事を知りません。フクシマで起こり得る放射線障害は概ね確率的影響です。
 確率的影響は確定的影響とは異なり閾値が存在せず線量に応じて死亡リスクが増加するという直線しきい値無し仮説(Linear no-threshold hypothesis;LNT仮説)と呼ばれるモデルが取られています。LNT仮説は、動物実験、放射線療法を受けた患者の調査、広島・長崎の原爆被爆者の追跡調査、その他の被曝に関する疫学調査で統計的に裏付けがされています(4)。以下に概念を示します。
確率的影響の概念
 ※(4)にて作成
 図―3 「確率的影響」の概念

 図に示した様に少量でも被ばくすれば癌になる確率は高まります。また、被ばくすればするほど、癌になる確率が増えます。
 身の回りの放射線で最も身近のが自然放射線だと思います。自然放射線は概ね毎時0.04マイクロシーベルト程度です(7)。以下に福島の放射線量分布を示します。
避難地域を除いても0.4(μSv/h)以上の地域が広がる福島
 ※1(8)のデータを(9)に示す方法で11月1日に換算
 ※2 避難地域は(10)による。
 図―4 福島の放射線量分布

 図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を超えた地域が広がっています。事故から8年7ヶ月以上が過ぎましたが、福島は汚染されています。そして、避難地域を除いても自然放射線の10倍を超える毎時0.4マイクロシーベルトの地域が広がっています。避難地域を含めれば100倍の毎時4マイクロシーベルトの地域もあります。自然放射線と桁が違います。
 確率的影響のリスクは図―3に示す様に放射線量に比例します。福島の放射線リスクは、自然放射線のリスクに比べ桁違いに高くなっています。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島に対する疑問を「めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A 」にまとめました(11)。よかったら他のQ&Aも見て下さい。 
 福島の人工放射線のリスクは自然放射線に比べ桁違いです。それを安倍出戻り内閣はどこにも放射線はありだけ喧伝しています(1)(3)。ただし量が桁違いなのでリスクも桁違いです。その事には一切触れていません。放射線は「安全」とだけ擦り込もうとしています。こんな内閣では、福島の皆様は不安だと思います。
 11月に入り福島は柿の季節です(12)。福島の柿は食味がよいそうです(13)。福島県は福島産柿は「安全」だと主張しています(14)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産柿はありません。
 他県産はあっても福島産柿が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
※(15)を引用
 図―5 福島産柿が無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

<蛇足>
 山形県も柿の季節です(16)。当該スーパーチェーンの山形県山形市の店舗のチラシに掲載された柿は「山形産」でした。
 
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省放射線副読本(平成30年10月改訂)(PDF版)
(2)放射線副読本(平成26年2月改訂)(PDF版):文部科学省中学生・高校生のための放射線副読本 (PDF:5411KB)
(3)風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略放射線のホント
(4)確定的影響と確率的影響 - 放射線の人体への影響 | 電気事業連合会
(5)ベータ線熱傷 | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス
(6)福島第一原子力発電所3号機タービン建屋における協力企業作業員の被ばくに関する調査結果について|TEPCOニュース|東京電力
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(9)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(10)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A 
(12)ふくしまの農林水産物パンフレット中の6 ふくしまの農林水産物カレンダー① (1,056KB)
(13)みしらず柿 | JA会津よつば
(14)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページくだもの編 [PDFファイル/229KB]
(15)イオン 福島店のチラシ・特売情報 | トクバイ
(16)柿|果実|山形のうまいもの|おいしい山形ホームページ
(17)イオン 山形北店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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  1. 2019/11/05(火) 19:50:28|
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