FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

南相馬市小高は居住者減、避難指示解除3年3ヶ月

2017年7月に避難指示が解除された福島県南相馬市小高区(1)の居住者は
  10月31日 3,635人(3)
  11月30日 3,628人(4)
で、減少に転じました。事故時には12,840人が住民登録していたので(4)、戻ったのは事故時の28%(3,628÷12,940×100)です。
 福島県南相馬市は福島県沿岸部北部にある市です。市域を北から大ききく、鹿島区、原町区、小高区に3区分しています(4)(5)。以下に示します。
事故から8年9ヶ月以上を経て汚染されている福島
 ※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(8)による
 ※3 区の範囲は(4)による。
 図-1 福島県南相馬市

 このうち小高区は福島第一原発から20km圏内になり、事故では全域が避難区域となりました(1)(8)。以下に示します。
東は津浪危険地帯・西は放射能汚染地帯の小高
 ※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(8)による
 ※3 区の範囲は(4)による。
 ※4 津波危険地帯は(9)による。
 図―2 南相馬市小高区

 図に示す様に海岸部の東側は津波危険地帯で、西側は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルを超えた(10)地域が広がっています。事故から8年9ヶ月以上が過ぎましたが、汚染されたままです。それでも、安倍出戻り総理は2016年7月12日に安全だとして(11)、大部分の避難指示を解除しました(1)(8)。
 ただ、住民の求心力は落ちているようです。避難者と居住者の合計の人数を見ると
  事故時(2011年3月11日)12,840人
  近々(2019年11月30日) 7,460人
で(4)、42%減っています。
 さらに年齢層によって温度差があります。2011年3月31日時点で1996年生まれの女性(当時14歳)で、小高区に住民登録していたのは59人でしたが、今年3月31日(22歳)では、20人です(12)。今年3月31日時点住民登録を小高のままにしているのは事故時の33.9%(20÷59×100)です。このようにして事後時に対しての住民票が残っている割合を記載しました。
brg191218c.gif
 ※1(12)を集計
 ※2 死亡届で抹消された方を含む
 図―3 小高区で住民票を残している方の割合(2019年3月31日時点、対11年3月31日)

 図に示す様に20代を過ぎたあたりで大きく落ち込んでいます。1988年度生まれの女性(現30歳)で37.2%です。概ね1988年生まれから1996年で落ち込んでいます。今(2019年3月31日)時点で22歳から30歳です。福島の女性出生時の割合は25~29歳で29.3%、30~34歳が34%で(13)、30歳前後がピークです。女性について言えば、大学を卒業し、パートナーを見つけ子供を産む年齢です。
 以下に推移を示します。
1978-96年生まれの方の減少が続く小高区
 ※(12)を集計
 図-4 1988年から96年生まれの方の小高の住民登録人口

 どんどん減っています。今の所は歯止めがかかる気配はありません。これからもえり続けます。
 この世代が、小高を離れれば子供が生まれなくなります。以下に各年3月31日時点の0歳児の人口を示します。
0歳児が激減した小高
 ※(12)を集計
 図―5 小高の0歳児人数(住民登録)

 どんどん減っています。数値を記載すると
  事故時(2011年3月末)77人(男の子42、女の子35)
  今年(2019年3月末) 18人(男の子10、女の子 8)
です(12)。
 以下に小高区住民の居住状況を示します。
住民がなかなか戻らない南相馬市小高区
 ※1(2)を集計
 ※2 凡例で「65歳未満」は65歳未満の小高区居住者、「65歳以上」は65以上の居住者を示す。
居住者は
  10月31日 3,635人(3)
  11月30日 3,628人(4)
で、減少に転じました。事故時には12,840人が住民登録していたので(4)、戻ったのは事故時の28%(3,628÷12,940×100)です。
 さらに65歳未満の方は
  10月31日 1,856人(3)
  11月30日 1,842人(4)
で14人減です。これは全体の7人減の倍です。
 南相馬市小高を若い方が離れていっています。これからは老人は亡くなる一方で、若者は戻らず子供も生まれません。今後、居住者はさらに減っていくと思います。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 若い方が小高から離れて行く理由にはいろいろあると思います。その一つになるべく被ばくは避けたいとの思いもありそうです。少なくとも多くの福島の皆様はこの思いを持っています。
 もうすぐクリスマス、イチゴケーキを楽しみにしてる方も多いと思います。福島でもイチゴの出荷が始まりました(14)。福島はイチゴの季節です。福島県会津若松市辺りのイチゴは身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れるそうです(15)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(16)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(17)を引用
 図―6 福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)小高区 - Wikipedia
(2)避難指示区域別居住状況/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-
(3)(2)中の令和元年10月31日現在 (PDF: 229.8KB)
(4)(2)中の令和元年11月30日現在 (PDF: 229.8KB)
(5)南相馬市 - Wikipedia
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成30年9月6日~11月15日測定) 平成31年03月08日 (KMZ KMZ, CSV ZIP)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2018年)
(8)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(9)地震・津波等ハザードマップ/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-
(10)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判  :日本経済新聞
(12)小高区・鹿島区・原町区の年齢別人口/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-
(13)保健福祉部関係の統計情報データベース - 福島県ホームページ⇒保健に関するデータ⇒福島県人口動態統計⇒ 平成30年概数[PDFファイル/2月23日MB]
(14)大きくて甘~ぃ!真っ赤な「イチゴ」 松葉園で収穫作業本格化:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(15)いちご | JA会津よつば
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
スポンサーサイト



  1. 2019/12/21(土) 19:45:39|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<福島米食べて応援、あの世行き(2019年1-11月) | ホーム | 常磐線、全面再開決定、過度な期待は禁物だ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/3115-cb76ab7c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)