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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島Q&A Q33.福島の放射能は広島原爆何個分ですか?

Q>福島の放射能は広島原爆何個分ですか?
A>約17個分です。
 チェルノブイリはウクライナ共和国のベラルーシュ国境沿いにある街です。ウクライナがまだソ連であった1986年に、そこにある原子力発電所世界で最悪の原子力事故と評される事故を起こしました(1)。以下に位置を示します。
約8,000km離れているフクシマとチェルノブイリ
 ※1Google Mapで作成
 図―1 チェルノブイリとフクシマ

 それから25年後の2011年に、フクシマでも原発事故が起きました(2)。国際原子力事象評価尺度(INESと略す)で見れば同じレベル7です(3)。フクシマの事故はチェルノブイリ原発事故に準じる事故です。
 ところが、文部科学省が出している放射線「放射線副読本(平成30年10月改訂)」の12ページに
「昭和61年(1986年)にソビエト連邦(現在のウクライナ)で起きたチェルノブイリ原子力発電所事故の約7分の1であり」
と記述したり(2)、復興庁が出している「放射線のホント」では、19ページには
「東京電力福島第一原子力発電所の事故は、チェルノブイリと同じくらいの規模だったの?<中略>空気中に放出された放射性物質の量は7分の1でした」
と記述されたりしています。安倍出戻り内閣はフクシマの事故がチェルノブイリよりマシと喧伝しています。
 図―1に示す様にチェルノブイリはフクシマから約8,000km離れています。あまり身近ではありません。日本人に身近な核被害と言えば原爆です。そこで原爆との比較をしてみました。
 広島原爆では大気中にストロンチウム90が58兆ベクレル、ヨウ素131が63,000兆ベクレル、セシウム137が89兆ベクレル放出されています。ただし、セシウム134は放出されていません。福島第一原発事故ではヨウ素131が160,000兆ベクレル、セシウム134が18,000兆ベクレル、セシウム137が15,000兆ベクレル放出されています(6)。広島原爆に比べ、フクシマでは、ヨウ素131が2.53倍、セシウム137が202倍、セシウム134と137の合計で371倍が出ています。フクシマでは広島原爆の371個分のセシウムが大気中に放出されました。
 INESではこれをヨウ素131に換算します。換算係数はヨウ素131で1、セシウム134で20、セシウム137で40です(3)。放射性物質は時間と共に減っていきます。その割合は一定で、半分なるまでの時間を半減期と言いますが、ヨウ素131の半減期は8日、セシウム137は30年です。同じ1ベクレルでも、セシウム137はなかなか減らずその影響が大きくなっています(7)。その他にも要素があります。ヨウ素131の影響の何倍になるかの係数(ヨウ素換算倍率係数)を乗じて総合的に評価します。以下に広島原爆の計算例を示します。
 
 表―1 広島原爆のヨウ素131換算
 ※1 放出量は(6)、ヨウ素131ヨウ素換算倍率係数(表中では「換算倍率」と記載)は(3)による。
 ※2 「核種名」は本表では「放射性物質の種類」(8)。
 ※3 90Srはストロンチウム90、131Iはヨウ素131、137Csはセシウム137
 ※4 ヨウ素換算は「換算」に省略
 ※5 1015Bqは1,000兆ベクレル
 ヨウ素換算で約68,000兆ベクレルの広島原爆の放射能

 表に示す様に広島原爆のヨウ素換算は67,720兆ベクレルです。福島原発事故のヨウ素換算は1,123,000兆ベクレル(3)で広島原爆の約17倍です。
 福島原発事故では、広島原爆の約17個分の放射能が福島を中心にばら撒かれました。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島に対する疑問を「めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A 」にまとめました(9)。よかったら他のQ&Aも見て下さい。 
 安倍出戻り内閣は福島事故を小さく見せようとしています。これでは福島の皆様は不安だと思います。
  イチゴは福島代表する冬の果物です(10)。福島県会津若松市ではイチゴ狩りが楽しめます(11)。同市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴは身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れるそうです(12)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(13)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(14)を引用
 図―2 福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)チェルノブイリ原子力発電所事故 - Wikipedia
(2)福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia
(3)国際原子力事象評価尺度 - Wikipedia
(4)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省放射線副読本(平成30年10月改訂)(PDF版)
(5)風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略放射線のホント
(6)チェルノブイリ事故との比較 - Wikipedia
(7)半減期 - Wikipedia
(8)核種 - Wikipedia
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A 
(10)冬 | ふくしまの果物 | JA全農福島
(11)フルーツランド北会津
(12)いちご | JA会津よつば
(13)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(14)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2020/01/19(日) 19:50:38|
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