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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月21日発表)―千葉県産スズキからセシウム、福島産は87件連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。2月21日に2月14日までの食品中のセシウム検査結果が1週間遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今回もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(5)。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 808件
  ②平均は、1キログラム当たり3ベクレル、最大92ベクレル(千葉県産コイ)。
 事故からまもなく10年目ですが、セシウ入り食品が見つかっています。
 従前や今回のデータを解析すると
・千葉県産スズキからセシウム、福島産は87件連続ND
・福島県はなでしこにフリルレタス贈る。検査はしていません。
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。

1.千葉県産スズキからセシウム、福島産は87件連続ND
 海で採れた千葉県産スズキ13件からセシウムが見つかったと発表がありました(9)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないスズキのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 淡水を除く
 図―1 スズキの検査結果

 図に示す通り千葉県産だけでなく、宮城、茨城県産からも見つかっています。ところが福島県が検査した福島産スズキからは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると97件連続で検出限界未満(ND)です。
 千葉県産マトウダイからもセシウムが見つかったと発表がありました(10)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないマトウダイのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―2 マトウダイの検査結果

 図に示す通り千葉産だけでなく、茨城県産からも見つかっています。ところが福島県が検査した福島産マトウダイからは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると140件連続で検出限界未満(ND)です。
 宮城県産サメからもセシウムが見つかったと発表がありました(11)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないサメのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―3 サメの検査結果

 図に示す通り宮城県産だけでなく、静岡県産からも見つかっています。ところが福島県が検査した福島産サメからは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると175件連続で検出限界未満(ND)です。
 千葉県産ブリ4件からもセシウムが見つかったと発表がありました(12)。以下に検査結果を示します。
 隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないブリのセシウム
※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―4 ブリの検査結果

 図に示す通り千葉県産だけでなく、岩手、宮城、茨城県産からも見つかっています。ところが福島県が検査した福島産ブリからは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると163件連続で検出限界未満(ND)です。
 千葉県産ホウボウ2件からもセシウムが見つかったと発表がありました(13)。以下に検査結果を示します。
 隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないホウボウのセシウム
※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―5 ホウボウの検査結果

 図に示す通り千葉県産だけでなく、宮城、茨城県産からも見つかっています。ところが福島県が検査した福島産ホウボウからは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると401件連続で検出限界未満(ND)です。
 千葉県産マアジ4件からもセシウムが見つかったと発表がありました(14)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないマアジのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―6 マアジの検査結果

 図に示す通り千葉県産だけでなく、岩手、宮城、茨城、神奈川県産からも見つかっています。ところが福島県が検査した福島産マアジからは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると625件連続で検出限界未満(ND)です。
 千葉県産マダイ2件からもセシウムが見つかったと発表がありました(15)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないマダイのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―7 マダイの検査結果

 図に示す通り千葉県産だけでなく、岩手、宮城、茨城県産からも見つかっています。ところが福島県が検査した福島産マダイからは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると143件連続で検出限界未満(ND)です。
 千葉県産ヒラメ2件からもセシウムが見つかったと発表がありました(16)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないヒラメのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―8 ヒラメの検査結果

 図に示す通り千葉県産だけでなく、岩手、宮城、茨城県産からも見つかっています。ところが福島県が検査した福島産ヒラメからは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると248件連続で検出限界未満(ND)です。
 先回の記事では岩手県産マダラからセシウムが見つかった事を報告しました(5)。今回は青森県産マダラからもセシウムが見つかったと発表がありました(17)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないマダラのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―9 マダラの検査結果

 図に示す通り青森県産だけでなく、北海道、岩手、宮城県産からも見つかっています。ところが福島県が検査した福島産マダラからは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると503件連続で検出限界未満(ND)です。
 スズキ、マトウダイ、サメ、ブリ、ホウボウ、マアジ、マダラにしても、海はつながっているのに隣県では見つかっても、汚染源がある福島産からは見つからないなどおかしな話です。
 海産物等の福島産農水安物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(18)で実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。

2.福島県はなでしこにフリルレタス贈る。検査はしていません。
 福島県は福島で合宿していたなでしこジャパンの皆さんにフリルレタスを贈ったそうです(19)。検査結果が気になります。以下に示します。
フリルレタスの検査をしていない福島県
 ※(20)を引用
 図―10 福島産フリルレタスの検査結果

 図に示すように検査結果が出てきません。それでも福島県は福島産は検査で安全を確認していると喧伝しています(21)。
 福島産は検査していなくても検査で「安全」とされます。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・検査していなくても検査で「安全」とされる福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」(22)なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島の冬を代表する果物にイチゴがあります(23)。福島県は福島で合宿しているなでしこジャパンの皆さんにイチゴを贈ったそうです(19)。福島はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴは身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れます。(24)。福島県は福島産イチゴは安全だと喧伝しています(25)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―11 福島産いちごが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(1172報)
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月18日発表)―岩手産マダイからセシウム、福島産は501件連続ND―
(6)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(7)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(8)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果(Excel:365KB)
(9)(8)⇒No.3518、3531、3533、3546、3547、3561、3563、3577、3601、3602、3628、3644、3773
(10)(8)⇒No.3521
(11)(8)⇒No.4397
(12)(8)⇒No.3551、3586、3763、3867
(13)(8)⇒No.3558、3646
(14)(8)⇒No.3590、3596、3637、3744
(15)(8)⇒No.3526、3608
(16)(8)⇒No.3649、3656
(17)(8)⇒No.5145
(18)農林水産部 - 福島県ホームページ
(19)なでしこに県産農産物 Jヴィレッジで合宿、県が贈呈 | 福島民報
(20)福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒は行⇒ふ⇒フリルレタス、フリルレタス(施設)で検索
(21)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行(2019年)
(23)冬 | ふくしまの果物 | JA全農福島
(24)いちご | JA会津よつば
(25)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(26)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2020/02/21(金) 19:41:05|
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