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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

双葉町・来春避難指示解除、住民は住めません。

福島原発事故により全域に避難指示が出ている福島県双葉町(1)の1部で、避難指示が解除されました(2)。ただし、避難指示が解除されるには道路と津波浸水域で、住民は住めません。
 福島県双葉町は福島県沿岸部中部にある町です。同町には福島第一原発が立地していますが、事故を起こし同町は全域が避難区域になりました。以下に示します。
事故から間もなく10年目も汚染されている福島
 ※1(3)のデータを(4)に示す手法で1月1日に換算
 ※2 避難地域は(5)による。
 図―1 福島県双葉町

 まもなく事故から10年目ですが、図に示す通り、福島県では国が除染が必要だとする国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(6)。
 避難区域は放射線量が高い順に帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に分けられました。このうち、帰還困難区域と双葉町を除く避難指示解除準備区域はこれまでに避難指示が解除されています。一方で帰還困難区域や双葉町は避難指示が出たままでした。ようやく、今日(3月4日)避難指示が解除されました(2)。
 双葉町にはJR常磐線の双葉駅がありますが(1)、双葉駅を含む竜田-浪江駅間は不通になっています。でも、3月14日に不通になっている竜田-浪江駅間が復旧する予定で、浪江駅も再開します(7)。それに合わせてでしょうか、浪江町の避難指示解除準備区域とここと浪江駅を結ぶ道路の避難指示が解除されました(2)。
双葉町避難指示解除を報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(8)を3月4日に閲覧
 図―2 双葉町の1部避難指示解除決定を報じる福島県の地方紙・福島民報

 以下に避難指示解除区域示します。
避難指示解除予定地は津波浸水域である双葉町
 ※1(3)のデータを(4)に示す手法で2019年8月1日に換算
 ※2 中間貯蔵施設、福島第一原発は(10)による。
 ※3 避難指示区域は(2)(10)にて作成
 ※4 津波浸水域は(11)による
 図―3 福島県双葉町の避難指示解除区域

 図に示すように面的な避難指示が解除される避難指示解除準備は全てが津波浸水域です。双葉町の避難指示解除区域(予定)は、津波浸水域か道路です。およそ住民は住めません。双葉町の復興計画ではこの地区は太陽光発電施設、防災林、工業団地等(10)で住宅の整備の計画はありません。
 帰還困難区域の一部に、除染を進め避難指示を解除する特定再生拠点区域が設けられました(12)。言い換えれば、帰還困難区域は避難指示解除を目指す特定再生拠点区域とそうでない区域に2分されました。図に示す様に双葉町に再び人が住むには特定再生拠点区域の整備と避難指示解除が必要です双葉町の計画を見ると住宅地として最初に避難指示を解除するのは浪江駅西側の「新市街地ゾーン」です(13)。以下に双葉駅付近の様子を示します。
双葉駅東側に広がる双葉町の市街地
 ※Google Mapにて作成
 図―4 双葉駅付近

 図に示す様に市街地は東側にひろがっており西側農地や山林です。ここに人が住むには整備計画が必要です。双葉町の復興計画では、ここを2022年までに整備するとしています(13)。人が住めるようにするには、災害公営住宅等の住宅、最低限の公共施設の整備、さらには商業施設、医療機関などの整備が必要です。ただし具体的な計画はありません(10)。
 来春の双葉町の一部地域の避難指示解除が決まりました。でも、解除された地域は津波浸水域で、人が住むことができず、住民は戻れません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 住民が戻れない避難指示解除にどのような意味があるかは、(=^・^=)にはありません。安倍出戻り内閣は、来年のオリンピックを「復興五輪」と位置付けています(14)。オリンピックまでに、避難指示が出た全ての市町村で全部ないし一部の避難指示解除ができれば、復興のアリバイ作りはできると思います。安倍で戻り総理はイベントの自粛を要請しましたが(15)、聖火リレーは強行するようです(16)。こんな安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。

 福島を代表する冬野菜にニラがあります(17)。福島のニラは茹でても生で食べてもおいしいとの事です(18)。福島県は福島産ニラは「安全」だと主張しています(19)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ニラはありません。 
他県産はあっても福島産ニラがない福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―5 福島産ニラが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)双葉町 - Wikipedia
(2)双葉の一部避難解除 帰還困難区域初
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)双葉駅 - Wikipedia
(8)福島民報社
(9)双葉町復興ポータルサイト
(10)(9)中の土地利用構想図
(11)双葉町津波浸水地域のマップ
(12)復興庁 | 特定復興再生拠点区域復興再生計画
(13)(9)中の(様式第2(本体))双葉町復興整備計画
(14)復興庁 | 復興五輪
(15)国内のスポーツ・文化イベント、2週間自粛要請へ 首相 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
(16)聖火到着式は無観客に、コロナ影響で初の計画変更 - 聖火リレー - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ
(17)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(18)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページやさい編 [PDFファイル/177KB]
(20)マルト 平尼子店のチラシ・特売情報 | トクバイ

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  1. 2020/03/04(水) 19:43:14|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

原発事故当時、町長だった井戸川克隆さんが「なぜわたしは町民を埼玉に避難させたのか」という本を書いている。
それで、買ってきて(カンパのつもりも有る)読んでいる。
インタビューなので読みやすい。
たくきよしみつさんの「裸のフクシマ」も良かった。
日本にも、信頼できるちゃんとした人が、そこここに居るのですね。
こうして、情報くださるめげ猫様も、私にとって、偉い人です。
  1. 2020/03/06(金) 13:14:07 |
  2. URL |
  3. きこ #-
  4. [ 編集 ]

下の大熊町は昨年避難解除されてますが、毎時0.23マイクロシーベルといっても少し離れれば毎時3~4マイクロシーベルトあるとか。双葉町も同じしょうね。
そんなところに人は住めない!という事実も世間では全く認知されていない悲しさ。
特に酷いのは偽善を装いお墨付きを与えるような人たちだと思います。
鎌田實氏はイラク難民の医療を手助けする立派な人という前提ですが、氏の大熊町の避難解除は大丈夫だとお墨付きを与えるような記事もあり、大竹まことゴールデンラジオなどでは室井佑月氏などが鎌田氏を持ち上げるということで「反原発」の人達が大丈夫だといっているかのような感じになっているのが嫌でたまりません。反原発で被災地を気にして新聞を読んでいるなら「少し離れれば毎時3~4マイクロシーベルト」という事実は招致のはず。まあ、鎌田氏は原発推進ぽい感じですから納得ですが、室井氏は反原発を掲げるのに勉強不足すぎるし、こういった方がリベラル・左系の国民が一つになれない原因でもあると思います。ということは脱原発は永遠に無理ということでもあり、さらに悲しいしだいです。
  1. 2020/03/07(土) 13:29:41 |
  2. URL |
  3. よよ #-
  4. [ 編集 ]

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