昨日(5月24日)に東京電力から、福島第一原子力発電所からばら撒かれた放射性物質の推計が発表されました(1)。これを、詳しく見たら
①福島を襲った放射性セシウムは1、900テラ(兆)ベクレルで、広島原爆約10個分
②でも、福島原発がばらまいた放射性セシウムの12分の1でしかありませんですいた。
なぜ、12分1かと言えば、風でほとんどが海の方に吹いていたからみたいです。以下に詳しく書きます。
以下に、福島第一原発から漏れた放射性セシウムの
①漏れた累積量(単位は ペタベクレル:PBq)
②時間当たりの漏れ速度(単位は、毎時のペタベクレル:PBq/h)
と、
③福島市で観測された放射線量率(単位は マイクロシーベルト/時:μSv/h)
の推移を示します。

※1 放射性セシウム漏えい量は東京電力(2)の発表を(=^・^=)が集計
※2 1ペタベクレルは1000テラ(兆)ベクレル(1PBq=1×10
15Bq)
※3 福島での放射線量は、福島県(2)のデータを(=^・^=)が集計
図―1 放射性セシウム漏えい量と推移と福島市の放射線量
図を見ると3月15日から29日くらいに漏れていますが、福島市で放射線量が上がったのは3月15日の午後です。3月15日は3回ほど放射線漏れがありますが、2回目あと3回目の前に放射線量の急上昇があります。だから、2回目の放射性セシウム漏れが福島に向かい放射線量の急上昇を起こしたと(=^・^=)は思います。
そして、2回目の放射性物質漏れで漏れた放射性セシウムの総量(137と134の合計)は1900テラ(兆)ベクレル(1.9×10
15Bq)です(1)。広島原爆1個から出た放射性セシウムは約183テラベクレル(1.9×10
12Bq)です(3)ので、広島原爆10個分の放射性セシウムが福島を襲ったことになります。
東京電力が発表した値(1)を(=^・^=)が合計すると、230、000テラ(兆)ベクレル2.3×10
16Bq)ですので、原爆125個分です。原爆10個分では全体の12分の1でしかありません。
なぜ、そうなったと言えば・・・
以下の図は2011年3月15日から29日までの、福島第一原発に近く観測データのあるアメダス観測点「小野新町」での、風向きの分布を示します。風下を表していますので、北風が下、西風が右側になります。
※ 気象庁のデータ(4)を(=^・^=)が集計
図―2 「小野新町」での放射性セシウムばら撒き時の風向き分布
見ての通り、ほとんどの風が陸側から海に向いて吹いてます。福島第一原発は漏れた放射性セシウムのほとんどは、風に吹かれ海に出たと思います。
<余談>
他の原発では?以下の図は大飯原発に近い、小浜の2011年3月15日から29日の風向き分布を示します。福島とは逆に、海から陸に向かって吹いています。こんなところで、福島級の事故がおこったら、原爆10個でなく100個分の放射性セシウムが襲ってくると(=^・^=)は思います。

京都直撃ですね・・・・・
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- 2012/05/25(金) 20:42:46|
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- 2012/05/25(金) 23:33:17 |
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