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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発廃炉は今後40年とTUF

 福島第一原発は2011年12月を起点の30から40年となっています(1)(2)。ところが福島のローカルTV局TUFは、「廃炉までに今後40年」と報じていました(3)。
 2011年3月以前は原発の放射能は「5重の壁」で守られており、外のは漏れることはないとされていました(4)。「安全対策を考える上で想定しないと決めた」想定外の津波が襲い(5)、5重の壁が一気に壊れ(4)、大量の放射能が福島を中心にばらまかれました。その規模は国際原子力事象評価尺度(INES)で最悪となるレベル7です(6)。福島を中心に汚染されました。
事故10年目も汚染されている福島  凡例
 ※1(7)(8)にて作成
 ※2 避難区域と解除区域は(9)により、3月1日時点
 図-1 今も汚染されたままの福島
 図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(10)を超えた地域が広がっています。事故から9年以上が経過しましたが、福島は汚染されたままです。
 事故で壊れた5重の壁は修復されることなく、福島第一原発に残った放射能はむき出しのままです。そして原子炉建屋からは放射能が漏れ続けています。福島第一では地下水などのが建屋に流れ込んでいます。放置するとあふれるのでこれをくみ出しています(11)。以下に汲み上げた「水」のセシウム濃度を示します。
1億(Bq/l)で推移する福島第一汚染水のセシウム
 ※(12)(13)(14)を集計
 図―2 汚染水のセシウム濃度

 図に示すように原子炉建屋から出てきた「水」は1リットル当たり1憶ベクレル程度のセシウムに汚染されています。
 原発敷地外にも放射能は漏れています。福島第一原発では幾つかの排水路があります。以下に示します。
福島第一構内から海に続く福島第一排水路
 ※(4)にて作成
 図―3 福島第一排水路

 以下に各排水路のセシウム137濃度を示します。
事故10年目も法定限度を超えた汚染水が流れる福島第一排水路
 ※1(14)にて作成
 ※2 法定限度は(15)による。
 図―4 福島第一排水路のセシウム137

 事故10年目ですが、図に示すように法定限度を超える放射能に汚染された汚染水が福島の海に流れ続けています。福島第一原発汚染水はコントロールもブロックもされていません(16)。
 こうした状況を改善すべく、福島第一では汚染水対策、使用済燃料プールからの燃料取り出し、燃料デブリ取り出し、廃棄物対策などの「廃炉作業」が進められています(17)。最初の廃炉計画は2011年12月21日に発表されました(1)。この計画では発表した日を起点に、今後、30から40年で「廃止措置終了」としています(18)。この日程は今も変わっていません(19)。一方で、廃炉の途中工程は遅れが目立ちます。当初の計画では1、2号機の使用済み核燃料の取り出しは4から5年先の2017年度中に開始となっていました(18)。それが最新の計画では、1号機は最初計画が発表された日(2011年12月)の16から17年先の2027ないし28年度になりました。2号機は同じく13~15年策の2023~26年度になりました(19)。
 最初の廃炉計画が出て9年近くが経過したので、現状では廃炉まであと21から31年のはずです。ところが、福島のローカルTV局のTUFは
 「廃炉までに今後およそ約40年かかると試算されています」
と報じていました(3)。
廃炉までに約40年かかると試算」と報じるTUF
 ※(3)をキャプチャー
 図―5 「廃炉までに約40年かかると試算」と報じるTUF

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 (=^・^=)はTUFの「誤報」ではないと考えています。今の廃炉の進み具合をみれば、あと21から31年で廃炉が完了するとは思えません。TUFは建前でなく事実を伝えました。一方で安倍出戻り内閣は、不都合なことは認めず平気で「嘘」をつきます(20)。このような総理では、福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表する野菜にナメコがあります(21)。福島のナメコはおいしいです(22)。福島県は福島産は安全だと主張しています(23)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産ナメコはありません。
他県産はあっても福島産ナメコが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図―6 福島産ナメコが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)2011年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社
(2)2019年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社
(3)廃炉事業 地元企業の相談窓口設置 2020/07/06 TUFchannel
(4)安全を考えた5重の壁-安全対策-原子力発電(基礎編)-電気なんでも調査隊-キッズ・ミュージアム-四国電力-
(5)フクシマは本当に「想定外」だったのか  :日本経済新聞
(6)国際原子力事象評価尺度 - Wikipedia
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF
(8)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB】
(9)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(10)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(11)汚染水対策の状況 - 廃炉プロジェクト|廃炉作業の状況|東京電力ホールディングス株式会社
(12)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果|アーカイブ|東京電力中の各月の「水処理設備の分析結果」
(13)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果アーカイブ|データ|東京電力ホールディングス株式会社の各月の「水処理設備の分析結果」
(14)2020年のアーカイブ - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社⇒2020年5月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合/事務局会合第78回事務局会議⇒【資料3-6】環境線量低減対策(7.48MB)
(15)周辺の分析結果ー分析結果 - 廃炉プロジェクト|データ|東京電力ホールディングス株式会社
(16)安倍首相「アンダーコントロール」のウソ|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト
(17)廃炉作業の状況|廃炉プロジェクト|東京電力ホールディングス株式会社
(18)(1)⇒東京電力(株)福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ(概要版)
(19)(2)⇒2019年12月27日(第4回廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議)⇒(資料1)福島第一原子力発電所の廃炉に向けた中長期ロードマップ改訂案について(943KB)
(20)小沢一郎氏 安倍首相を批判「嘘と自慢が主たる業務になっている」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(22)福島県産なめこの美味しさの秘密とは!? 2012/09/25 ふくしま新発売
(23)食の安全に関する取組 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(25)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
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