FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

フクシマ避難区域、自然公園が似合う

 福島の避難区域について、福島県の地方紙・福島民報は社説で全域の避難指示解除を主張しています(1)。ただし、除染をして避難指示を解除しても住民の帰還は望めず、自然公園も選択肢です。
 福島は事故によって汚染されました。
事故10年目も汚染されている福島 凡例
 ※1(2)(3)にて作成
 ※2 避難区域は(4)による
 図-1 事故10年目も汚染されている福島

 事故10年目ですが、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(5)を超えた地域が広がっています。事故10年目ですが、福島は汚染されています。それでも「安全」だとして(6)、避難区域を次々に解除していきました。
 ただし、避難区域が残っています(5)。現状、避難区域は除染を前提に避難指示を解除を予定している「特定復興拠点」とそれ以外の区域に分かれています(7)。
ごく一部しか設定されてない特定復興拠点
 ※(8)を引用
 図―2 特定復興拠点

 これについて、福島県の地方紙・福島民報は「【帰還困難区域】避難指示解く道筋を(7月18日)」との社説を
「県は<中略>避難指示解除を実現するよう政府に求め続けなければならない。」
と結んでいました(1)。放射能汚染の度合いによらず、除染をして全域での避難指示解除せよとの主張です。
 避難区域といえども一部の地域では自由に立ち入りができます(9)。居住するには避難指示を解除するなら、住民が暮らさなくては意味がありません。そこで、仮に避難指示が解除されたとして、どれだけの住民が戻るか興味があります。
 以下にすでに避難指示が解除された地域(川内村を除く)の住民の居住先を示します。
住民が戻らない避難指示解除区域
 ※1(10)~(20)を集計
 ※2 川内村を除く
 ※3 避難者数は対象者数―解除区域の居住者数で集計
 図―3 避難指示が解除された区域の居住数と避難者数(川内村を除く)

 図に示すようにあまり、帰還が進んでいません。以下に5月末ないし6月1日時点の市町村別の解除区域に住んでいる方の割合を示します。
地域で大きな違いがあ住民が戻る割合
 ※1(10)~(20)を集計
 ※2 都路は田村市都路、山木屋は川俣町山木屋を示す
 図―4 避難解除区域別の居住率

 図に示す通り、地域によって差あります。以下に解除時期との相関を示します。
避難指示解除が遅いと戻らない住民
 ※(4)(10)~(20)
 図―5 居住率と避難指示解除時期の相関

 図に示すように避難指示解除時期が遅いほど、住民が居住している割合が低くなっています。
 以下に川俣町山木屋の居住者数の推移を示します。
住民が帰還しない山木屋
 ※1(13)を集計
 ※2 避難者数には転出者等も含まれており、現在の住民登録人数と一致しない。
 図―6 川俣町山木屋の帰還・避難者数

 川俣町山木屋の避難指示は2017年3月末に解除されています(4)。居住者のピークは2019年10月の355人で、現在(2020年7月)の居住者は348人です。概ね3年もすれば住民の帰還は止まります。それでも、避難解除時期が遅くなると、住民が戻る割合が低下します。避難指示帰還が長くなると住人は戻らなくなります。
 特定復興拠点の避難指示解除は2022年から23年春です(21)。事故後11から12年後の解除です。特定復興拠点以外の除染を開始したとして、終わるにはさらに先です。福島の地方紙・福島民報は社説で、全域の避難指示解除を主張しています(1)。ただし、除染をして避難指示を解除しても住民の帰還は望めず、自然公園も選択肢です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 図―3に示すように、避難指示を解除しても住民は戻りません。理由はいろいろあると思いますが不安もあると思います。そして、多くの福島の皆様も不安を抱えています。
 7月に入り福島はミニトマトの季節です。福島県会津若松市あたりのミニトマトはおいしいとの事です(22)。福島県は福島産ミニトマトは「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ミニトマトはありません。
他県産はあっても福島産ミニトマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図―7 福島産ミニトマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
 

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)【帰還困難区域】避難指示解く道筋を(7月18日) | 福島民報
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF
(3)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB】
(4)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(5)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(6)国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判  :日本経済新聞
(7)復興庁 | 特定復興再生拠点区域復興再生計画
(8)特定復興再生拠点|除染情報サイト:環境省
(9)大熊町の特定復興再生拠点区域内における立入規制の緩和区域の設定について (METI/経済産業省)
(10)避難指示区域別居住状況/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(南相馬市)
(11)広報なみえ - 広報なみえ - 浪江町ホームページ(浪江町)
(12)浪江町ホームページ トップページ(浪江町)
(13)県内外の避難・居住先別人数【令和2年4月1日現在】/富岡町
(14)広報とみおか/富岡町
(15)楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ
(16)避難指示解除後の町内帰還世帯・人数について|楢葉町公式ホームページ(楢葉町)
(17)令和2年4月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ(?飯舘村)
(18)山木屋地区の居住の状況 - 川俣町公式ホームページ(川俣町)
(19)住民生活課 - 葛尾村ホームページ(葛尾村、過去分も含む)
(20)田村市民の避難状況動向調査報告 - 福島県田村市ホームページ
(21)特定復興再生拠点区域の 避難指示解除と帰還・居住に向けて(案
(22)旬の食材ートマト | あいづ食の陣ホームページ
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)アピタ会津若松店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索
スポンサーサイト



  1. 2020/07/21(火) 19:42:09|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<葛尾村、帰還者減 | ホーム | 避難指示解除も戻らぬ住民―事故から9年4ヵ月―>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/3324-c6d36396
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)