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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

伊達桑折IC、供用開始、未来は暗い

福島県伊達市に東北中央道の伊達桑折インターチェンジが8月2日に供用が始まりました(1)(2)。お祝いしたいのですが、周辺からは若い方が出ていき、今後は大幅な人口減が見込まれます。お祝いしたのですが、未来は暗そうです。
 相馬福島道路は福島県相馬市の相馬インターチェンジ(以下ICと略す)と桑折町で東北道と接続する桑折ジャンクションをブ結ぶ全長約45kmの高規格道路です(3)。また、相馬ICでは常磐道に接続します(4)。以下に示します。
福島の汚染地帯を通る相馬福島道路凡例
 ※1(5)(6)にて作成
 ※2 旧避難区域は(7)による
 図―1 相馬福島道路

 図に示すように旧避難地域をぎりぎりにかすめています。また、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(8)を超えた地域が広がっています。避難指示がでなかった地域としては最も汚染がひどい地帯を走ります。
 福島県は東西に長い形状をしているが、2つの山地によって3つの地域に分かれいます。地形的に山地で隔てられているために、山越えした地域同士の交流は浅くなっています(9)。図に示しように福島県内陸部と沿岸部の北部を結ぶ道路ですが、もともと交流が無い地域ですので、地域間交流にる交通は期待できません。本道路は全通しておらず、2021年度中(2021年早々)の完成が予定されています。福島の除染廃棄物の中間貯蔵施設への移送は2021年度中に完了の予定なので(10)、除染廃棄物の輸送路として使われるのは1年です。概ね沿線の振興です。
 起点の相馬ICを含め相馬市に3か所、伊達市に4か所のインターチェンジが設置または予定されています。本道路は1部がすでに開通していますが(4)、本道路が開通するまでは伊達市に高規格道路はありませんでした。本道路に期待される役割は伊達市の振興です。
 図に示すように伊達市は汚染されたままです。福島を代表する果物にモモがあります(11)。伊達市の花はモモなので(12)、モモは同市を代表する農産物です。
 モモの生産量は山梨が1位で福島は2位です(13)。そこで山梨産と福島産のモモ価格を比べてみました。
 事故後、山梨産比べ大幅に安くなったままの福島のモモ
 ※(14)を集計
 図―2 山梨・福島のモモ価格

 図に示す様に事故後に福島産モモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。図―1に示すように福島は汚染されているので、消費者が避けるのは当然の事です。汚染によって同市の農産物の価値は下がりました。
 今から5年前の2015年7月に同市には1,186人の20代前半女性が住んでいました。5年後の今(2020年7月)、彼女達は20代後半になっています。同市の今の20代後半女性は855人です(15)。2015年7月当時に20代前半だった女性が5年後に残っていた割合は72%(855÷1,186×100)です。以下に20第前半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後に若い方の脱出が加速した福島県伊達市
 ※1(15)を集計
 ※2 年は20代前半時点
 図―3 伊達市20代前半の方が5年後に残って割合

 図に示す通り2011年以降は男性も含めどんどん残らなくなっています。伊達市からは若者が出ていっています。若い方が出て行けば子供が生まれなくなります。以下に伊達市の各年7月から翌年6月までの1年間の赤ちゃん誕生数を示します。
以下に各年7月から1年間の同市の出生数の推移を示します。
事故後に子供が生まれなくなった福島県伊達市
 ※(15)を集計
 図―4 福島県伊達市の出生数 

 数値を記載すると
  事故前(2009年7月~10年6月) 397人(男188、女209)
  近々1年(2019年7月~20年6月)287人(男129、女158)
で28%減っています。
 福島県伊達市に東北中央道の伊達桑折インターチェンジが8月2日に供用が始まりました(1)(2)。
 伊達桑折IC供用開始を報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(16)を8月3日に閲覧
 図―5 伊達桑折インターチェンジが8月2日に供用開始を報じる福島県の地方紙・福島民報

 お祝いしたのですが
 ・沿線は放射能で汚染されている。
 ・立地する伊達市の特産のモモの市場価値が事故後に下がったままである。
 ・若い方が同市をでていっており、沿線人口はどんどん減って行く。
などの特徴があり、未来は暗そうです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 図―4に示すように、近々2年間は女の子が多く生まれています。近々2年間の同市の出生数を記載すると
  男の子 281人
  女の子 348人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、0.8%でした(17)。通常は男の子が多く生まれるので(18)、出生異常が生じています。
 福島県伊達市は事故で汚染され、農作物の市場価値が下がり、さらには出生異常を起こしています。若い皆さんが出ていくのは当然です。高規格道路を通してもこの流れを止めることはできないと思います。そして、伊達市に残った方も不安です。
 福島でもミニトマトの収穫が始まりました(20)。福島県伊達市はミニトマトの産地です(21)。福島のミニトマトは美味しいとのことです(22)。福島県は福島産ミニトマトは「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産ミニトマトはありません。
他県産はあっても福島産ミニトマトが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図―6 福島産ミニトマトが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県伊達市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

 

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)伊達桑折IC-桑折JCT開通 相馬福島道路 | 福島民報
(2)東北中央道・伊達桑折IC-桑折JCT間が開通、国道4号に接続 | 河北新報オンラインニュース
(3)相馬福島道路 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(4)相馬インターチェンジ - Wikipedia
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF
(6)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(7)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(8)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(9)福島県 - Wikipedia
(10)除染廃棄物 本年度並み 新年度搬入400万立方メートル | 河北新報オンラインニュース
(11)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(12)伊達市のシンボル - 福島県伊達市ホームページ
(13)もも(モモ・桃)の都道府県別生産量(収穫量)/グラフ/地図/一覧表|統
(14)東京都中央卸売市場-統計情報検索各年7月について、大分類⇒果実、中分類⇒もも類で検索
(15)福島県の推計人口(令和2年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(16)福島民報社
(17)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多く生まれる避難指示解除の葛尾村
(18)出生性比
(19)つややか“宝石” ミニトマト「天姫」、天栄で収穫開始 | 福島民報
(20)子育て世代が注目する街。「就農」と「子育て」の両立に悩んでいる方はぜひ福島県伊達市へ
(21)旬の食材ートマト | あいづ食の陣ホームページ
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)伊達店 | お店を探す | ヨークベニマル
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  1. 2020/08/03(月) 20:05:46|
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