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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月21日発表)―福島県昭和村産シイタケから7.7(Bq/kg)のセシウム、福島県検査は3.7(Bq/kg)Max-

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。8月21日に8月7日までの食品中のセシウム検査結果が14日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今回もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(5)。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 338件中1件の基準超え
  ②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大120ベクレル(宮城県産イノシシ)。
 事故10年目ですが、セシウム汚染食品が見つかり続けています。
 従前や今回のデータを解析すると
 ・福島県昭和村産シイタケから7.7(Bq/kg)のセシウム、福島県検査は3.7(Bq/kg)Max
 ・岩手県産ブリからセシウム、福島産は172件連続ND
 ・TOKIOの福島産キュウリCM放送中。汚染がひどい主産地の露地栽培は検査していません
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。

1.福島県昭和村産シイタケから7.7(Bq/kg)のセシウム、福島県検査は3.7(Bq/kg)Max
 福島県外の機関(国立医薬品食品衛生研究所)が流通していいる福島県昭和村産シイタケを検査したら1キログラム当たり7.7ベクレルのセシウム見つかったと発表がありました(7)。福島県の出荷前検査を含め、以下に示します。
他に比べ低く出る福島県の検査
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図―1 昭和村産シイタケの検査結果

 図に示しように、福島県が実施した出荷前検査では、全てが下回っています。最大値は1キログラム当たり3.7ベクレルで、最大値すら半分以下です。同じものを計測しているのに、福島県の検査では低く出ています。


2.岩手県産ブリからセシウム、福島産は176件連続ND
 岩手県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産ブリからは見つからないセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―2 ブリの検査結果

 図に示すよう、岩手だけでなく、宮城、茨城、千葉県産からも見つかっています。一方で福島産は厚生労働省(1)や福島県(2)の発表を数えると172件連続で検出限界未満(ND)です。
 ブリ、シイタケ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(9)で実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。


3.TOKIOの福島産キュウリCM始まる。汚染がひどい主産地の露地栽培は検査していません。
 今年もTOKIOの福島産キュウリのテレビCMが流れました(10)(11)。福島はキュウリの季節です。福島のキュウリは伊達市、二本松市、須賀川市が主要な産地です(12)。以下に示します。
伊達、二本松、須賀川市産露地キュウリを検査しない福島県  凡例
 ※1(13)(14)にて作成
 ※2 旧避難地域は(15)による。
 ※3 はキュウリ(施設栽培を除く)の検査1件を示し、(16)による。
 図―3 福島のキュウリの主要産地

 図に示す通り福島のキュウリ産地は旧避難地域に隣接し、避難しなかったエリアとしては最も汚染がひどい場所です。ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(17)を超えた地域が広がっています。福島のキュウリは10シーズン連続で汚染された地で作られています。
 以下に福島のキュウリ主要産地(伊達市、二本松市、須賀川市)の各年7月~翌年6月の1年間の葬式(死者数)を福島県の発表(18)から集計すると
  事故前(2009年7~10年6月)2,294人
  今年(2019年7~20年6月) 2,540人
で11%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.04%でした(19)。
 福島県のひらた中央病院は福島産野菜を避けているか否なのアンケートを公表しています。それによると相馬市・南相馬市では750人中551人(全体の74%)が福島産野菜を避けていると回答しています(20)。当然、福島産キュウリも多くの方が避けているはずです。相馬・南相馬市合計の各年7月から翌年6月の葬式数は福島県の発表(18)を集計すると
  事故前(2009年7~10年6月)1,285人
  今年(2019年7~20年6月) 1,335人
でほとんど変わりません。統計的な差もありません。
 福島のキュウリ主要産地(伊達市、二本松市、須賀川市)の2017年以降の赤ちゃん誕生数を福島県の発表(18)から集計すると
  男の子 1,983人
  女の子 2,122人
です。偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差があるとされる5%(21)を下回る3%でした(19)。
 通常は男の子が多く生まれるので(22)異常な事態です。一方で相馬・南相馬市の2017年以降の出生数は
  男の子 1,009人
  女の子   961人
で通常通り男の子が多く生まれています。
 被ばくの影響は積算線量(浴びた放射線の総量)が重要です(23)。放射線量は低下したとしても、図―1に示す様に福島のキュウリ産地は汚染されています。キュウリ産地の皆様の積算線量は日々、増え続けています。事故からしばらくして、異常が現れても不思議ではありません。
 福島のキュウリの主要産地は汚染され、葬式が増え、女の子が多く生まれるとの出生異常が起きています。しっかり検査して欲しいと思います。福島のキュウリは露地栽培が主力です(24)(25)。でも、図に示すように福島県は主要産地の露地栽培キュウリを検査していません。それでも福島県は福島産キュウリのおお「安全」を検査で確認したと主張しています(26)。
 福島産は汚染がひどく葬式が増え、出生に異常が出た主要産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。



<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・汚染され、葬式が増え、出生異常が起きた主要産地を避けた検査で「安全」とされ出荷される福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」
です(27)。(=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島を代表する夏野菜にピーマンがあります(28)。今が旬です。福島県田村市は福島最大のピーマン産地です(29)。同市の福島のピーマンは美味しいとの事です(30)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(31)。でも、福島県田村市のスーパーのチラシには福島産ピーマンはありません。
県外産はあっても福島産ピーマンが無い福島県田村市のスーパーのチラシ
 ※(32)を引用
 図―4 福島産ピーマンが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(1198報)
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月14日発表)―茨城産ヒラメからセシウム、福島産は297件連続ND-
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(6)⇒3 国立医薬品食品衛生研究所における検査⇒  検査結果(Excel:16KB)⇒No1
(8)(6)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:119 KB)⇒No18
(9)農林水産部 - 福島県ホームページ
(10)ふくしまプライド
(11)TOKIO新CM完成 「桃」「カツオ」「夏野菜」編3本 | 福島民報
(12)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(13)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF
(14)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(15)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(16)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒か行⇒き⇒キュウリで検索
(17)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(18)福島県の推計人口(令和2年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(19)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月29日発表)―岩手県産サワラからセシウム、福島産は181件連続ND―
(20)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(21)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(22)出生性比
(23)放射線の健康への影響は積算線量が決める | 原子力災害専門家グループ | 東電福島原発・放射能関連情報 | 首相官邸ホームページ
(24)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(25)>福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(26)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(27)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き、(2019年7月から1年)
(28)夏 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(29)福島県[田村市]の農作物 | 夏秋ピーマン いんげん | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(30)おいしいふくしま旬の農産物│TUF
(31)>食の安全に関する取組 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(32)メガステージ田村店 | お店を探す | ヨークベニマル

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  1. 2020/08/23(日) 20:12:55|
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