福島県伊達市は避難地域が設定されななかった市町村で特定避難勧奨地点が設定されたただ一つの自治体です(1)。避難しなかった市町村の中では最も汚染がひどい自治体です。同市の過去2年(2018年8月~20年7月)の赤ちゃん誕生数を福島県の発表(2)から集計したら
男の子 273人
女の子 345人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、0.4%でした。通常は男の子が多く生まれるので(3)、異常な事態です。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が無かったことの根拠に、生まれて来る赤ちゃんの男女の比率(出生性比)(3)に異常がなかったことをあげています(4)。広島や長崎で見つからなかった事が福島では起こっています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」との主張は非科学的です。
福島県伊達市は福島県北部に位置する市です。原発事故によって同市にも放射能が飛んで来て汚染されました。ただし、避難地域は設定されませんでした。その後に、避難指指示の基準とされる年間20ミリシーベルト(5)を超える地点の点在が見つかり、このような場所が特定避難勧奨地点として設定されました(6)。避難指示が出なかった市町村で特定避難勧奨地点が設定されたのは同市だけです(1)。同市は避難しなかった市町村としては、最も汚染がひどい自治体です。以下に示します。

※1(7)(8)にて作成
※2 旧避難区域は(1)による
図-1 事故10年目も汚染されている福島
図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(9)を超えた地域が広がっています。事故10年目の福島も汚染されています。
被ばくの影響は積算線量(浴びた放射線の総量)が重要です(10)。放射線量は低下したとしても、図―1に示す様に伊達市は汚染されています。伊達市の皆様の積算線量は日々、増え続けています。これまで見られなかった現象が出てきても不思議はありません。福島県伊達市は図―1に示すように避難区域となった飯舘村に隣接しています。以下に各年8月から1年間の同市の出生数の推移を示します。

※(1)を集計
図―2 福島県伊達市の出生数
図に示すように、近々2年間(2018年8月~20年7月)は女の子が多く生まれています。出生数を記載すると
男の子 273人
女の子 345人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、0.4%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果です。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果(福島県)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(11)による。

福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(12)をキャプチャー
図―3 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。ABCCは1947年にアメリカ政府で設立された研究機関で、広島や長崎に投下さえた原爆の影響について調査しました。その後1972年に日米共同の「放射線影響研究所」に改組され(13)、現在も続いています(4)。放射線影響研究所は我が国において放射線影響に関し最も実績のある研究機関です。そこが広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(4)(14)。
長崎や広島では見つからなかった事が福島では見つかっています。広島や長崎の結果を元に福島は「安全」とする説明は「非科学的」です。福島の方の36%が遺伝的影響を心配しています(15)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
放射線影響研究所は広島や長崎の原爆投下では遺伝的影響がない根拠に、自然死産の増加が無かったこともあげています(4)。以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。

※(16)を集計
図―4 福島県の自然死産率の推移
事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降に自然死産率は全国平均の1.5倍に跳ね上がっています。このような増加が偶然に起こる確率を計算したら1.3%(17)なので、偶然とは思えません。
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようようです。
福島を代表する野菜にトマトがあります(18)。今、TOKIOのテレビCMが流れました(19)(20)。福島はトマトの季節です。福島のトマトはおいしいです(21)。福島県は福島の「トマト」は安全だと主張しています(22)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。

※(23)を引用
図―5 福島産トマトが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(2)
福島県の推計人口(令和2年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(3)
出生性比(4)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(5)
環境省_QA4-3 避難指示基準を年間20ミリシーベルト(mSv)としたのは、チェルノブイリ事故の際の基準とは違うのですか。(6)
緊急時避難準備区域について -首相官邸ホームページ-(7)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF(8)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(9)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(10)
放射線の健康への影響は積算線量が決める | 原子力災害専門家グループ | 東電福島原発・放射能関連情報 | 首相官邸ホームページ(11)
めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?(12)
20年08月23日(日) 18:00 今年最後の海水浴 県内2つの海水浴場で遊泳期間終了(福島県)FTV(13)
原爆傷害調査委員会 - Wikipedia(14)
全文 - 放射線影響研究所(15)
第38回「県民健康調査」検討委員会(令和2年5月25日)の資料について - 福島県ホームページ⇒
資料4-1 平成30年度「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果報告 [PDFファイル/3.05MB](16)
保健福祉部関係の統計情報データベース(過去倉庫) - 福島県ホームページ⇒福島県人口動態統計確定数
(17)
めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍(18)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(19)
ふくしまプライド(20)
TOKIO新CM完成 「桃」「カツオ」「夏野菜」編3本 | 福島民報(21)
食の宝庫ふくしま | ふくしま満天堂(ふくしまプライド。)(22)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(23)
ザ・ビッグ郡山店 | 宮城県、福島県のイオングループのスーパーマーケット「ザ・ビッグ」 | マックスバリュ南東北
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- 2020/08/27(木) 19:47:44|
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