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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月25日発表)― 今年も福島産米はセシウム入り-

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。9月25日に9月11日までの食品中のセシウム検査結果が14日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今回もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(5)。基準値は(6)を参照ください。
 牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 443件
  ②平均は、1キログラム当たり2.8ベクレル、最大87ベクレル(宮城県産イノシシ)。
 事故10年目ですが、セシウム入り食品が見つかり続けています。
 従前や今回のデータを解析すると
 ・今年も福島産米はセシウム入り
 ・岩手・茨城県産ブリからセシウム、福島産は182件連続ND
 ・福島県玉川村はサルナシの季節、福島県は検査をしません。
 ・上昇する福島産ナシのセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。

1.今年も福島産米はセシウム入り
  福島県福島産米からセシウムが見つかったと福島県が発表しました(7)。以下に検査結果を示します。
10年連続でセシウムが見つかり福島産米
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図―1 福島県福島市産米の検査結果

 図に示すように今年もしっかりセシウム入りです。これで福島産米は10シーズン連続でセシウム入りです。

2.岩手・茨城県産ブリからセシウム、福島産は182件連続ND
 岩手と茨城県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(9)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないブリのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―2 ブリの検査結果

 図に示すよう、岩手・宮城県だけでなく茨城、千葉県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産ブリからは見つかっていません。厚生労働省(1)や福島県(2)の発表を数えると182件連続で検出限界未満(ND)です。
 茨城県産シログチからもセシウムが見つかったと発表がありました(10)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないシログチのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―3 シログチの検査結果

 図に示すよう、茨城県だけでなく宮城、千葉県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産シログチは厚生労働省(1)や福島県(2)の発表を数えると371件連続で検出限界未満(ND)です。
 茨城県産スズキからセシウムが見つかったと発表がありました(11「)。以下に検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島県産からは見つからないスズキのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 淡水は除く
 図―3 スズキの検査結果

 図に示すよう、茨城県だけでなく宮城、千葉県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産スズキは厚生労働省(1)や福島県(2)の発表を数えると138件連続で検出限界未満(ND)です。
 隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないなど、海はつながっているのに、おかしな話です。ブリ、シログチ、スズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(12)で実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。


3.福島県玉川村はサルナシの季節、福島県は検査をしません。
 福島県玉川村の特産品にサルナシがあります(13)。同村の小学生が収穫体験をしたそうです(14)。
 福島産サルナシを食べる勇気ある女の子
※(14)をキャプチャー
 図―4 サルナシを食べる可愛い女の子

 こどもが食べるの物です。検査結果が気になります。でも同村産の検査結果はありませんでした(15)。それでも、福島県は福島産は検査で「安全」を確認してると主張しています(16)。フクシマ産は検査していなくても検査で「安全」され出荷されます。

4.上昇する福島産ナシのセシウム
 福島産ナシからセシウムが見つかったと発表になりました(17)。以下に検査結果を示します。
 再上昇した福島県福島産ナシのセシウム
※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図―5 福島県産ナシの検査結果

 図に示すように2018年は全数が検出限界未満(ND)でしたが、19年にはセシウムが見つかりました。今年(20年)はさらに高い値です。
 事故10年目ですが、福島産はセシウムが上昇する事があります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・主要産地を避けた検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・セシウムが上昇することがある福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」
です(18)。(=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島の秋を代表する果物にブドウがあります(19)。今年も出荷が始まりました(20)。福島はブドウの季節です。福島のブドウは力強い甘さが特徴です(19)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(21)。でも、福島県鏡石町のスーパーのチラシには福島産ブドウはありません。
他県産はあっても福島産ブドウが無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
 ※(22)を引用
 図―6 福島産ブドウが無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(1203報)
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月15日発表)― 今年も福島のくだものはセシウム入り-
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(2)⇒令和2年9月15日公表:玄米(R2.9.10-9.14採取分) [PDFファイル/67KB]⇒No2
(8)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:154KB)
(9)(8)⇒No175、No372
(10)(8)⇒No387
(11)(8)⇒No390
(12)農林水産部 - 福島県ホームページ
(13)玉川村の特産・名産|福島県玉川村
(14)小学生がサルナシ収穫を体験|NHK 福島県のニュース
(15)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒果物⇒さ行⇒さ⇒サルナシで検索
(16)検査体制 | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報
(17)(2)⇒令和2年9月15日公表:野菜・果実(R2.9.10-9.11採取分) [PDFファイル/88KB]⇒No11
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島は実りの秋、食べて大丈夫?
(19)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会>
(20)トピックス | JAふくしま未来
(21)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(22)鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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  1. 2020/09/27(日) 19:45:20|
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