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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月22日発表)― 福島県下郷町産シイタケから81(Bq/kg)のセシウム、福島県検査は58(Bq/kg)MAX-

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。10月22日に10月9日までの食品中のセシウム検査結果が13日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今回もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(5)。基準値は(6)を参照ください。
 厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 811件中8件の基準超え
  ②平均は、1キログラム当たり4ベクレル、最大510ベクレル(群馬県産キノコ(ウラベニホテイシメジ))。
 なお、今回の発表では牛肉はありませんでした。事故10年目ですが、セシウム入り食品が見つかり続けています。
 従前や今回のデータを解析すると
 ・市場に流通している群馬県産野生キノコから510(Bq/kg)のセシウム、菅内閣は13日間発表しません
 ・宮城産マトウダイからセシウム、福島産は178件連続ND
 ・福島県下郷町産シイタケから81(Bq/kg)のセシウム、福島県検査は58(Bq/kg)MAX
 ・福島はシュンギクの季節、福島県は汚染が酷く・出生異常が出ている最大産地を検査しません。
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。

1.市場に流通している群馬県産野生キノコから510(Bq/kg)のセシウム、菅内閣は13日間発表しません。
 販売されている群馬県産キノコ(ウラベニホテイシメジ)から基準値の5倍以上の1キログラム当たり510ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました。検査結果は10月9日に出ていたのですが、菅内閣が発表したのは13日後の10月22日です(6)。この間に知らずに食べた方がいるかもしれません。菅内閣はセシウム汚染食品の市場流通を13日間秘匿しました。


2.宮城産マトウダイからセシウム、福島産は178件連続ND
 宮城産マトウダイからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に検査結果を示します。
隣県で見つかっても福島産マトウダイから見つからいセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―1 マトウダイの検査結果

 図に示すよう、宮城県だけでなく茨城、千葉県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産マトウダイは、厚生労働省(1)や福島県(2)の発表を数えると178件連続で検出限界未満(ND)です。
 隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないなど、海はつながっているのに、おかしな話です。

3.福島県下郷町産シイタケから81(Bq/kg)のセシウム、福島県検査は58(Bq/kg)MAX
 国立医薬品食品衛生研究所で福島県下郷町産シイタケから1キログラム当たり81ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(9)。以下に検査結果を示します。
福島県の検査に比べ高くでる福島県外の下郷町産シイタケの検査
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 ※4 福島県外の検査は全て「国立医薬品食品衛生研究所」
 図―2 福島県下郷町産シイタケの検査結果

 図に示すように、福島県の検査では事故以降の最大が同58ベクレル、2019年4月以降では同31ベクレルです。
 福島県郡山市産シイタケから1キログラム当たり35ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(10)。以下に検査結果を示します。
福島県の検査に比べ高くでる福島県外の郡山市産シイタケの検査
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 ※4 福島県外の検査は全て「国立医薬品食品衛生研究所」
 図―3 福島県郡山市産シイタケの検査結果

 図に示すように、福島県の検査では2015年以降の最大が同27ベクレル、2019年4月以降では同16ベクレルです。2019年4月以降で見れば、どちらも倍以上違います。同じものを検査しているのにおかしな話です。
 シイタケ、マトウダイ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(11)で実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
 そして図―2,3に示すように「国立医薬品食品衛生研究所」の検査で上昇しています。福島産はセシウムが上昇するものがあります。


4.福島はシュンギクの季節、福島県は汚染が酷く・出生異常が出ている最大産地を検査しません。
 福島を代表する秋野菜にシュンギクがあります(12)。10、11月が出荷のピークです(13)。伊達市が福島県最大の産地です(14)。以下に示します。
伊達市産シュンギクを検査しない福島県
 ※1(15)(16)にて作成
 ※2 旧避難区域は(17)による
 ※3 は、シュンギク検査1件を示し(18)による。
 図-4 事故10年目も汚染されている福島

 事故10年目ですが、図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(19)を超えた地域が広がっています。同市は旧避難区域に接しています。スポット的に放射線量が高いく、退避が望ましいとされた特定避難勧奨地点が設定されたのは、避難指示が出なかった市町村では同市だけです。同市は避難しなかった市町村の中では最も汚染が酷い市です。
 福島県の発表(20)を集計すると、過去2年(2018年9月~19年8月)の伊達市の出生数は
  男の子 271人
  女の子 334人
です。
 このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%(4)を下回る1%でした。通常は男の子が多く生まれる(21)ので異常な事態です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島県の綺麗な女性
 ※(22)をキャプチャー
 図―5 福島の綺麗な女性

 でも、喜んでばかりもいられないようです。放射線影響研究所は広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(23)(24)。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・市場で見つかっても、13日間秘匿されるセシウム汚染食品
 ・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・主要産地を避けた検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・セシウムが上昇することがある福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」
です(18)。(=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島の秋を代表するくだものにリンゴがあります(23)。福島県福島市は福島最大のリンゴ産地です(24)。10月の福島はリンゴ狩りが楽しめます(25)。同市はリンゴの季節です。福島のりんごはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、蜜入りもバツグンなのが特徴です(26)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(28)を引用
 図―6 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(1207報)
(4)>めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月19日発表)― 今年も福島・伊達のあんぽ柿はセシウム入り-
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)(4)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒ 検査結果(Excel:20KB)⇒No15
(7)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:197KB)⇒No761
(8)(4)⇒3 国立医薬品食品衛生研究所における検査⇒ 検査結果(Excel:26KB)
(9)(7)⇒No23
(10)(7)⇒No21
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)秋 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(13)福島県の旬(出回り時期) 野菜編
(14)>福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(15)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF
(16)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(17)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(18)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒さ行⇒し⇒シュンギク、シュンギク(施設)で検索
(19)福島県の推計人口(令和2年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(20)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(21)出生性比
(22)福島県高校駅伝女子 学法石川・貫禄の5連覇!2020/10/22 TUFchannel
(23)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(24)全文 - 放射線影響研究所
(25)めげ猫「タマ」の日記 福島は新米の季節、食べて大丈夫?
(26)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会>
(27)トピックス | JAふくしま未来
(28)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(29)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2020/10/23(金) 19:43:41|
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