食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。10月29日に10月16日までの食品中のセシウム検査結果が13日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今回もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(5)。基準値は(6)を参照ください。
牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 311件
②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大48ベクレル(福島県産干し柿)。
事故10年目ですが、セシウム入り食品が見つかり続けています。
従前や今回のデータを解析すると
・福島産スズキは146件連続ND、宮城、茨城、千葉県産からはセシウム
・福島はシュンギクの季節、福島県は汚染が酷く・出生異常が出ている最大産地を検査しません。
・上昇する福島県南相馬市産干し柿のセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
1.福島産スズキは146件連続ND,宮城、茨城、千葉産からはセシウム
前回の記事で隣県産で見つかるのに、福島県が検査した福島産スズキからセシウムが見つからない旨を報告しました(7)。データが追加になったので以下に示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―1 スズキの検査結果
図に示すよう、茨城。宮城、千葉県産から見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産スズキは厚生労働省(1)や福島県(2)の発表を数えると146件連続で検出限界未満(ND)です。
隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないなど、海はつながっているのに、おかしな話です。スズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
2.福島はシュンギクの季節、福島県は汚染が酷く・出生異常が出ている最大産地を検査しません。
福島を代表する秋野菜にシュンギクがあります(9)。10、11月が出荷のピークです(10)。伊達市が福島県最大の産地です(11)。以下に示します。

※1(12)(13)にて作成
※2 旧避難区域は(14)による
※3
●は、シュンギク検査1件を示し(15)による。
図-2 事故10年目も汚染されている福島
事故10年目ですが、図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(16)を超えた地域が広がっています。同市は旧避難区域に接しています。スポット的に放射線量が高いく、退避が望ましいとされた特定避難勧奨地点が設定されたのは、避難指示が出なかった市町村では同市だけです。同市は避難しなかった市町村の中では最も汚染が酷い市です。
福島県の発表(17)を集計すると、過去2年(2018年9月~19年8月)の伊達市の出生数は
男の子 274人
女の子 340人
です。
このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%(18)を下回る0.8%でした(19)。通常は男の子が多く生まれる(20)ので異常な事態です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(21)をキャプチャー
図―3 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。放射線影響研究所は広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(22)(23)。
3.上昇する福島県南相馬市産干し柿のセシウム
以下に福島県南相馬市産干し柿の検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは製造日
図―4 南相馬市産干し柿の検査結果
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
・主要産地を避けた検査で「安全」とされ出荷される福島産
・セシウムが上昇することがある福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」
です(24)。(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島県いわき市小名浜ではシラス漁がおこなわれます(25)。同市のお魚は美味しいとの事です(26)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(27)。でも、福島県いわき市小名浜のスーパーのチラシには福島産シラスはありません。

※(28)を引用
図―5 福島産シラスが無い福島県いわき市小名浜のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月22日発表)― 福島県下郷町産シイタケから81(Bq/kg)のセシウム、福島県検査は58(Bq/kg)MAX-(5)
食品中の放射性物質の検査結果について(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月13日発表)― 福島産スズキは140件連続ND,宮城、茨城、千葉産からはセシウム-(8)
農林水産部 - 福島県ホームページ(9)
秋 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(10)
福島県の旬(出回り時期) 野菜編(11)
>福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(12)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF(13)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(14)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(15)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒さ行⇒し⇒シュンギク、シュンギク(施設)で検索
(16)
>ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(17)
福島県の推計人口(令和2年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(18)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(19)
めげ猫「タマ」の日記 2年連続で女の子が多く生まれる福島県伊達市(20)
出生性比(21)
【2020/10/26】新しい生活様式に対応した健康づくりを TUFchannel(22)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(23)
全文 - 放射線影響研究所(24)
めげ猫「タマ」の日記 福島は新米の季節、食べて大丈夫?(25)
福島県漁連 19日からシラスの試験操業 いわき・小名浜で震災後初 出荷はなぜか茨城県経由(福島民友) | 一般社団法人環境金融研究機構(26)
わきで人気の魚介・海鮮料理(すべて) ランキングTOP20 | 食べログ(27)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(28)
マルト 岡小名店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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- 2020/10/31(土) 19:55:13|
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