食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。11月25日に11月15日までの食品中のセシウム検査結果が10日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今回もセシウム汚染食品が見つかっています(5)。事故10年目ですがセシウム汚染食品が見つかり続けています。基準値は(6)を参照ください。
牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 484件中10件の基準超え(全体の2.1%)
②平均は、1キログラム当たり2.4ベクレル、最大1,700ベクレル(宮城県産野生キノコ(コウタケ))。
従前や今回のデータを解析すると
・売られていた福島産コウタケから基準超のセシウム、福島県検査は基準値以下
・岩手県産ブリからセシウム、福島県検査は191件連続ND
・福島でもメロンが出荷。福島県は汚染が酷く・出生異常が出ている最大産地を検査しません。
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
1.売られていた福島産コウタケから基準超のセシウム、福島県検査は基準値以下
市場で売られている福島産コウタケから基準値(6)の4倍以上の1キログラム当たり420ベクレルのセシウムが見つかったと発表になりました。以下に検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 基準値は(6)による。
※3 流通品は国立医薬品食品衛生研究所および福島市保健所が検査
※4 出荷前検査は福島県農業総合センター
図―1 福島産コウタケの検査結果
図に示す通り、2014年以降は福島県農業総合センターが実施した出荷前検査では全てが基準値以下です。一方で他の機関が検査した流通品では基準超が見つかっています。しかも過去最高です。
福島産は福島県の検査で基準値以下でも基準値以下は担保されません。
2.岩手県産ブリからセシウム、福島県検査は191件連続ND
岩手県産ブリかららセシウムが見つかったと発表がありました(8)。以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―2 ブリの検査結果
図に示す様に、岩手県産だけでなく、宮城、茨城、千葉県産から見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産ブリは厚生労働厚生労働(1)や福島県(2)の発表を数えると191件連続で検出限界未満(ND)です。
隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないなど、海はつながっているのに、おかしな話です。ブリ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(9)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
3.福島でもメロンが出荷。福島県は汚染が酷く・出生異常が出ている最大産地を検査しません。
福島・伊達地区は伊達市、桑折町、国見町から構成されます(10)。以下に示します。

※1(11)(12)にて作成
※2 旧避難区域は(13)による
※3
●は、メロン検査1件を示し(14)による。
図-3 事故10年目も汚染されている福島
事故10年目ですが、図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(15)を超えた地域が広がっています。同地区は旧避難区域に接しています。スポット的に放射線量が高いく、退避が望ましいとされた特定避難勧奨地点が設定されたのは、避難指示が出なかった市町村では同地区だけです(13)。同地区は避難しなかった市町村の中では最も汚染が酷い市です。
以下に福島県伊達市の各年10月から翌年9月までの1年間の出生数を示します。

※(16)を集計
図―4 福島県伊達地区の出生数
図に示すように近々2年(2018年10月~20年9月)は女の子が多く生まれています。数値を記載すると
男の子 359人
女の子 416人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差があるとされる5%(17)を下回る4.1%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果(伊達市)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(18)による。

通常は男の子が多く生まれる(19)ので異常な事態です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(20)をキャプチャー
図―5 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。放射線影響研究所は広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(21)(22)。
伊達地区の9月に始まったメロンの出荷が(23)、終わったそうです(24)。図―3に示すように汚染が広がり、図―4に示すように女の子が多く生まれる出生異常が起きています。こんな地でとれたメロンでは、検査されているか心配です。でも、図―3に示すように福島県の検査結果はありません。地元の農協の検査結果を見たのですが(25)、「メロン」はありませんでんした。
福島産は汚染が酷く、出生異常が起きた産地を検査せずに出荷されます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・出荷前検査で基準以下でも「安全」が担保されない福島産
・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
・汚染が酷く出生異常が生じている産地を検査しないで、「安全」とされる福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」
です(26)。(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島の秋野菜にシイタケがあります(27)。福島県川俣町もシイタケの産地です。同町のシイタケなどは味の深みが違います(28)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産シイタケはありません。

※(30)を引用
図―6 福島産シイタケが無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県川俣町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ(4)
食品中の放射性物質の検査結果について(1212報)(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月18日発表)― 岩手県産カツオからセシウム、福島県検査は事故以降で全数ND-(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)(3)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(Excel:28KB)⇒No3
(8)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:157KB)⇒No352
(9)
農林水産部 - 福島県ホームページ(10)
伊達みらい農業協同組合 - Wikipedia(11)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF(12)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(13)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(14)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒ま行⇒め⇒メロン、メロン(施設)で1月1日以降を検索
(15)
>ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(16)
福島県の推計人口(令和2年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(17)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(18)
めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?(19)
出生性比(20)
皇室献上 みしらず柿の箱詰め|NHK 福島県のニュース(21)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(22)
全文 - 放射線影響研究所(23)
トピックス | JAふくしま未来(24)
トピックス | JAふくしま未来(25)
Aふくしま未来(26)
めげ猫「タマ」の日記 福島、GoToイート「食事券」販売スタート、食べて大丈夫?(27)
秋 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(28)
農産物 - 川俣町公式ホームページ(29)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(30)
いちい 川俣店のチラシ・特売情報 | トクバイ
スポンサーサイト
テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2020/11/26(木) 19:43:26|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0