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めげ猫「タマ」の日記

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東海第二原発、あと18年、再稼働でペイするの?

 日本原電の東海第二原発は1978年11月28日に運転を開始しました。今日(11月28日)で運転開始42年になります。原発の運転は最長60年なので(2)、あと18年です。東日本大震災後に停止しましたが(1)、今、再稼働を目指し安全対策工事を進めています(3)。でも、ペイするのですかね?
 日本原子力発電株式会社(にほんげんしりょくはつでん)は、茨城県那珂郡東海村と福井県敦賀市に原子力発電所を持つ卸電気事業者です。設立は1957年で、東海村にあった東海発電所は日本最初の商業用原子炉です。略称として原電(げんでん)または日本原電(にほんげんでん)が使われます。日本に商用原子力発電を導入するために、電気事業連合会加盟の電力会社9社と電源開発の出資によって設立されました(4)。
 東海村の原発は震災で自動停止し(1)、その後の2011年5月に定期点検に入りました(3)。敦賀の原発は2011年8月に停止し(6)、以後は発電していません。以下にに発電量の推移を示します。
2011年以降は全く発電していない日本原電
 ※(7)を集計
 図―1 日本原電の年度毎の発電量

 図に示す通り2011年度はほぼ0、2012年以降はまったく発電していません。普通の会社では9年以上の間、サービスや製品(日本原電の場合は電気)を提供しなければ破産すると思いますが、日本原電は今も生き残っています(4)。 
 2019年度の売上高は996億円です(8)。これは事故前に日本原電から電力供給を受けた電力5社(東京、東北、関西、中部、北陸)(1)(9)が原発の維持、管理費などを「基本料金」として支払っている為です(10)。以下に日本原電の売り上げを示します。
毎年1000憶円程度を売り上げる日本原電
 ※(8)(11)にて作成
 図―2 日本原電の売上高


その総額は2011年度から19年度の9年間で10,863憶円で1兆円を超えました。
 このような不自然な状態を解消する方策の一つに、同社原発の再稼働があります。ところが、事故当時に所有していた原発3機のうち、敦賀1号は1970年に稼働で古く、電気出力も35.7万kWで小さく廃炉になりました(9)。同2号機は原子炉直下に活断層とあると判定されて、原子力規制委の適合性審査(安全審査ではない)を通る見込みがありません(9)(12)。原子の適合性審査は基本設計の妥当性を審査する「設置(変更)認可」、詳細設計を審査する「工事計画認可」、運転管理を審査する「保安規定認可」と手順で進められます(13)。さらに40年以上の運転をするには、これとは別に運転延長の審査に合格する必要があります(2)。
 東海第二原発は1978年に運転を開始した日本原電の原発です(2)。この原発は設置許可(14)、工事計画認可(15)、20年の運転延長の審査(16)は合格しました。再稼働にはこれとは別に地元の同意が必要ですが、得られる見通しがありません(17)。また、安全対策工事が完了している事が必要です。日本原電は再稼働を目指してと思いますが安全対策工事を進めています(3)。今のところ、2022年12月に完了予定です(18)。東海第二は1978年に運用開始しているので(2)、運転できるのは2038年まです。最大でも16年です。
 安全対策工事には多額の費用がかかります。昨年の10月に東京電力が約3500億円の資金支援をする見通しであることが報じられました(18)。それから1年を経ましたが、資金提供したとの報道はないと思います。東京電力にしても、地元同意がなく再稼働が不透明な東海第二原発に資金を出すのは躊躇するはずです。安全対策工事が本格化するのは「地元同意」以降になると想定されます。地元同意が得られない限り、安全対策工事は先送りされ再稼働は遅れます。その分だけ運転できる時間が短くなり、採算が厳しくなります。東海第二原発を再稼働してペイする見込みがあるか疑問です。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方は、画像をクリックしてください。
 日本原電が東海第二原発の再稼働をあきらめれば、発電の見込みが無くなり、電力各社が将来の電力供給の再開を前提とした「基本料金」の支払いをすることが困難になります。日本原電は「破綻」するしかありませんが、そうなると同社が所有する原発の放射能汚染物の管理ができなくなります。原発を運営する会社も民間会社であり、法的には「倒産」の可能性があります。だとしたら「倒産」した場合の放射能汚染物をどう管理するか決めておく必要があります。2012年に自公政権が復活して(20)8年間、この問題を放置してきました。これからも放置し続けるはずです。図―2に示すようにどんどん費用がかさみます。こんな政権では福島の皆様は不安だと思います。
 福島の秋を代表するくだものにリンゴがあります(21)。福島県福島市は福島最大のリンゴ産地です(22)。今が収穫期です(23)。同市はリンゴの季節です。福島のりんごはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、蜜入りもバツグンなのが特徴です(24)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―3 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。福島の皆様は福島のリンゴは白雪姫のリンゴ(27)と考えているようです。

―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東海第二発電所 - Wikipedia
(2)原子力発電所の運転期間と制度|あくなき安全性の追求|原子力発電について|エネルギー|事業概要|関西電力
(3)安全対策工事進捗状況11月 | 日本原子力発電株式会社 ’
(4)日本原子力発電 - Wikipedia
(5)発電所定期検査状況 - 東海第二発電所 | 日本原子力発電株式会社
(6)発電所定期検査状況 - 敦賀発電所2号機 | 日本原子力発電株式会社
(7)全社計の運転開始以降の発電実績 | 日本原子力発電株式会社
(8)2019年度決算概況について - 日本原子力発電 2019年決算
(9)敦賀発電所 - Wikipedia
(10)発電ほぼゼロで収入1兆円 日本原電8年間分、本紙集計:朝日新聞デジタル 
(11)平成26年度決算概況について - 日本原子力発電
(12)’18記者リポート:敦賀2号機、審査再開 活断層判定なら廃炉へ 原電は否定説得力が鍵 /福井 - 毎日新聞
(13)新規制基準適合性に係る審査・検査の流れ | 原子力規制委員会実用発電用原子炉に関する審査業務の流れについて【PDF:17MB】
(14)発電用原子炉に係る安全審査状況 設置許可 | 原子力規制委員会
(15)発電用原子炉に係る安全審査状況 工事計画認可 | 原子力規制委員会
(16)日本原子力発電(株)に東海第二発電所の運転期間延長認可申請(発電用原子炉施設の運転の期間の延長)を認可 | 原子力規制委員会
(17)東電「柏崎刈羽」原電「東海第二」原発は、もはや再稼働断念しかない(町田 徹) | マネー現代 | 講談社(1/7)
(18)茨城)東海第二、安全対策1年9カ月遅れ 原電が発表:朝日新聞デジタル
(19)東電、原電に2000億円強支援 東海第2再稼働に向け  :日本経済新聞
(20)自公連立政権 - Wikipedia
(21)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(22)福島県[福島市]の農作物 | 梨 桃 きゅうり 夏秋きゅうり りんご 西洋なし | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(23)トピックス | JAふくしま未来
(24)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(25)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(26)イトーヨーカドー 福島店
(27)英字紙、「白雪姫」の漫画問題で遺憾の意  :日本経済新聞
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  1. 2020/11/28(土) 19:44:52|
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