食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。今日から6月なので。先週(6/1~8)の食品中の放射性セシウム(死の灰)の検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。
①検査数1,495件中91件の基準値超え(全体の6%)
②平均は、1キログラム当たり24.4ベクレル、最大は1,400ベクレル(岩手県産 原木乾シイタケ)
③基準超の食品は、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、東京(大島)、で見つかっています。
以下の図に概要をまとめます。お買いものの参考になれば幸いです。

※集計期間6月1日から6月8日
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(5月)
色分けは以下の通りです。
橙出荷制限・自粛対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった都県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.伊豆諸島からも基準超の食品、三宅島は大丈夫?
東京都大島町(伊豆大島)の乾燥明日葉から、最大で1キログラム当たり280ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。伊豆大島から、見つかるなんでビックリしました。3月21日は、三宅島の乾燥明日葉からも1キログラム当たり176ベクレルの放射性セシウムが見つかっています。これって、今の基準値なら完全にNGです。調べたのですが、3月21日以降の検査結果の発表がありません。でも、今日も販売されています(2)。これってあり!
3月21日に現在の基準を満たしていた八丈島産の乾燥明日葉は今週も検査されています。まさか、危なそうな物は検査しなかったりして
2.たった1回の検査で出荷OKとなった福島県産「タケノコ」
6月に入ってから、福島県では「タケノコ」の検査がありません。たぶん、終えたと思います。そこで、以下の図に検査結果をまとめてみました。

※1 (Bq/kg)は1キログラム当たりのベクレル数を表す
図―2 福島のタケノコの検査状況(6月8日現在)
福島県のタケノコの検査結果を市町村別にまとめました。
赤 ― 出荷制限中
黄 ― 検査がたた1回しかおこなわれていない。
深緑― 複数回の検査を実施(去年の検査では100(Bq/kg)より大きい)
緑 ― 複数回の検査を実施(去年の検査でも100(Bq/kg)以下)
黄の部分がおおいのでびっくりしました。殆どの市町村で、検査はたった1回です。図を見る限り、出荷制限区域は全県的に広がっているような気がします。すると、福島のタケノコの汚染は全県的に広がっており、たまたま高いセシウム濃度を検査した市町村に出荷制限になったと考えるのが事前だと思います。
以下に去年と今年の日別の累積検査数を示します。

図―3 福島県のタケノコの累積検査件数の推移
タケノコ図―2に示す通り、福島県全体で115回のタケノコの検査を実施しましたが、今年は41回で約3分の1です。だから、福島県に検査能力がないとは思えません。
<余談>
食品中の放射性セシウム検査を見ると、なんだか不安になります。基準値超えをださない一番簡単な方法は、検査しないことですから・・・・
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)(2)
明日葉(あしたば)のご注文
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- 2012/06/10(日) 19:21:57|
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- 2012/06/11(月) 01:36:48 |
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