福島第一原発2号機では「温度計」が異常な値を示す状態が5月下旬より起こっています(1)。今日(6月11日)に東京電力から異常な値を示したので、故障扱い(監視対象外)にすると発表がありました(2)。でも、これっておかしくないですか?だって、原子炉に異常があっても、温度計の値は振れます。温度計の値が振れたから「故障」だといっていたら、原子炉に何かが起こっても全く分からい状態になります。以下詳しく書きます。
1.5月下旬から温度(計)が異常
以下に福島第一原子力発電所2号機に取り付けられた4つの温度計の推移を示します。

※1 東京電力のデータ(3)を(=^・^=)が編集
図―1 福島第一原発2号機温度推移
HVH戻り16AとHVH供給16H1、HVH戻り16DとHVH供給16F1はそれぞれ5月末までは、同じような温度で推移していました。しかし5月29日に共に「戻り」が急上昇し、「供給」が急降下しました。また戻ったのですが、6月2日からも共に「戻り」が急上昇し、「供給」が急降下しました。でも、今度は戻りまいません。東京電力は、6月11日の記者会見で、温度上昇と下降が同時に起こるこは考えにくいので故障ではないかと、口頭で説明しています。
(=^・^=)は思いました。たしかに、温度計になにかあったのでは・・・。でも、異常な状態から正常な状態になった可能性もあると思います。下の図を見て下さい。

図―2 温度計の振る舞いを説明するための図
「戻り」と「供給」側の温度計から、伸びた電線に「水」などがかかりショートしていたとします。電線を計測器につないで、温度を測るのですが、途中でショートしているので、当然、同じ値がでると思います。でも、原子炉の中は熱いところ、普通のところがあり実際の温度は違います。ところがある時に「水」が無くなり、ショートが解消されたとします。すると温度計は本来の温度を指すようになります。
(=^・^=)の結論
温度計が異常な振る舞いをしたことにより「正常」になった可能性もある!
<余談>
たった4つの温度計なのに温度差が30以上あります。場所によっては100℃を超えていたりして!(=^・^=)はとっても不安です。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 めげ猫「タマ」の日記 今週(6月第1週)もトラブル!福島原発―でもニュースにならない―(2)
2012年6月11日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 86.9KB)(3)
東日本大震災後の福島第一・第二原子力発電所の状況|東京電力(4)
映像|写真・映像ライブラリー|東京電力
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- 2012/06/11(月) 20:58:14|
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福島第一原発2号機では「温度計」が異常な値を示す状態が5月下旬より起こっています(1)。今日(6月11日)に東京電力から異常な値を示したので、故障扱い(監視対象外)にすると発表がありました(2)。でも、これっておかしくないですか?だって、原子炉に異常...
- 2012/06/12(火) 00:16:41 |
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