食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。12月15日に12月4日までの食品中のセシウム検査結果が11日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今回もセシウム混入食品が見つかっています(5)。事故10年目ですがセシウム混入食品が見つかり続けています。基準値は(6)を参照ください。
牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 511件
②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大70ベクレル(新潟県産ナメコ)。
従前や今回のデータを解析すると
・福島産はスズキは263件連続ND、宮城、茨城、千葉産からはセシウム
・福島県南相馬市産ロマネスコが学校給食に。検査結果はありません。
・上昇する福島下郷町産とちもちのセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
1.福島産はスズキは263件連続ND、宮城、茨城、千葉産からはセシウム
(=^・^=)は従前に福島産スズキの検査で検出限界未満(ND)が続いている旨を報告しました(7)。データが追加になったので、以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―1 スズキの検査結果
図に示す様に、福島産スズキは検出限界未満が連続しています。厚生労働厚生労働(1)や福島県(2)の発表を数えると263件連続で検出限界未満(ND)です。宮城、茨城、千葉県産からはセシウムが見つかっています。見つかっています。
隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないなど、海はつながっているのに、おかしな話です。スズキ等の玄米を除く福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
2.福島県南相馬市産ロマネスコが学校給食に。検査結果はありません。
福島県南相馬市は福島県沿岸部北部に位置します。
※1(9)(10)にて作成
※2 避難区域は(11)による
図―2 特異的に汚染されている福島
原発事故では避難地域が設定されました。図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(12)を超えた地域が広がっています。事故10年目ですが、福島は汚染されたままです。
12月10日に同市の幼稚園や小中学校、給食センターなど12カ所に計89キロの南相馬市ロマネスコが納入されました。子供たちが食べるものです。確り検査して欲しいともいます。福島県が運営するサイトで検査結果を調べて見ました(13)。

※(13)を12月16日に検索
図―3 検査結果が出てこない福島産ロマネスコ
図に示すように検査結果が出てきません。それでも、福島県は福島産は検査で「安全」を主張しています(14)。福島産は検査していなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.上昇する福島下郷町産とちもちのセシウム
以下に福島県下郷町産とちもちの検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは収穫日
図―4 福島県下郷町産とちもちの検査結果
図に示しように上昇しています。
福島産は放射能が上昇する事があります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
・検査でしていなくても検査で、「安全」とされ出荷される福島産
・セシウムが上昇する事がある、福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」
です(15)。(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島を代表する冬野菜にシイタケがあります(16)。福島県須賀川市のシイタケは年間を通し出荷されます。同市の農産物は美味しいとの事です(17)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(18)。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産シイタケはありません。

※(19)を引用
図―5 福島産シイタケが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ(4)
食品中の放射性物質の検査結果について(1215報)(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月9日発表)― 宮城県産マアナゴからセシウム、福島産は―(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
>めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月29日発表)― 福島産スズキは146件連続ND、宮城、茨城、千葉県産からはセシウム-(8)
農林水産部 - 福島県ホームページ(9)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF(10)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(11)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(12)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(13)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒ら行⇒ろ⇒ロマネスコで検索
(14)
食品の検査体制 - 福島県ホームページ(15)
めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2020年1-10月)(16)
冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(17)
きのこ | 年間農産物カレンダー | 須賀川市認定農業者会(18)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(19)
ザ・ビッグ須賀川店 | 宮城県、福島県のイオングループのスーパーマーケット「ザ・ビッグ」 | マックスバリュ南東北
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- 2020/12/18(金) 19:40:44|
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