食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。1月6日に昨年12月18日までの食品中のセシウム検査結果が19日遅れで発表になりました(4)ので、まとめてみました。、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今回もセシウム混入食品が見つかっています(5)。しかも基準超です。ほぼ事故10年目ですがセシウム汚染食品が見つかり続けています。基準値は(6)を参照ください。
牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 1,283件中2件で基準超え(全体の0.2%)
②平均は、1キログラム当たり4.4ベクレル、最大2,400ベクレル(福島県産乾燥イノシシ)。
従前や今回のデータを解析すると
・福島産はスズキは160件連続ND、宮城、茨城、千葉産からはセシウム
・福島はイチゴの季節、汚染が酷く・出生異常が起きている最大産地を検査していません。
・福島県須賀川市産イノシシから事故後、最高のセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
1.福島産はスズキは160件連続ND、宮城、茨城、千葉産からはセシウム
(=^・^=)は従前に福島産スズキの検査で検出限界未満(ND)が続いている旨を報告しました(7)。データが追加になったので、以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―1 スズキの検査結果
図に示す様に、福島産スズキは検出限界未満が連続しています。厚生労働厚生労働(1)や福島県(2)の発表を数えると160件連続で検出限界未満(ND)です。宮城、茨城、千葉県産からはセシウムが見つかっています。見つかっています。
隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないなど、海はつながっているのに、おかしな話です。スズキ等の玄米を除く福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
2.福島はイチゴの季節、汚染が酷い最大産地は検査していません。
福島の冬を代表するくだものにイチゴがあります(9)。福島県伊達市が最大の産地です(10)。同市では今シーズンもイチゴの収穫が始まりました(11)。位置を以下に示します。
※1(12)(13)にて作成
※2 避難区域は(14)による
※3
●は、イチゴ検査1件を示し(15)による。
図―2 特異的に汚染されている福島県伊達市
事故10年目ですが、図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(16)を超えた地域が広がっています。同市は旧避難区域に接しています。避難区域外で、事故発生後1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えると推定される特定避難勧奨地点(17)が設定されたのは、避難指示が出なかった市町村では同市だけです(14)。伊達市は避難しなかった市町村の中では最も汚染が酷い市です。
2019年、20年11月までに、同市で生まれた赤ちゃんは福島県の発表(18)を集計すると
男の子 278人
女の子 337人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差があるとされる5%(19)を下回る1.9%でした(20)。
通常は男の子が多く生まれる(21)ので異常な事態です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(22)をキャプチャー
図―3 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。放射線影響研究所は広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(23)(24)。
伊達市は図―2に示すように汚染が広がり、女の子が多く生まれる出生異常が起きています。確り検査して欲しいと思います。でも、図―3に示すように福島県伊達市産イチゴの検査結果はありません。
福島産は汚染が酷く、出生異常が起きた産地を検査せずに出荷されます。それでも、福島県は福島産は検査で「安全」を主張しています(25)。福島産は検査していなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.福島県須賀川市産イノシシから事故後、最高のセシウム
福島県須賀川市産イノシシから1キログラム当たり2,400ベクレルのセシウムが見つかったと発表されました(26)。以下に事故後の検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―3 福島県の須賀川市産イノシシ検査結果
図に示しように事故後の最高値です。事故から10年ですが、福島産からは事故後最高のセシウムが見つかります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
・汚染が酷く出生異常がある最大産地を検査でしていなくても検査で、「安全」とされ出荷される福島産
・事故後最高のセシウムが見つかる福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(27)。
(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島県いわき市ではイチゴ狩りが始まりました(28)。同市はもイチゴの季節です。いわき市は福島第二のイチゴの産地です(29)。同市のイチゴは甘く、美味しいとの事です(30)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(31)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(32)を引用
図―4 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ(4)
食品中の放射性物質の検査結果について(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月22日発表)― 茨城県産ヒラメからセシウム、福島産は297件連続ND―(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月15日発表)― 福島産はスズキは263件連続ND、宮城、茨城、千葉産からはセシウム―(8)
農林水産部 - 福島県ホームページ(9)
冬 | ふくしまの果物 | JA全農福島(10)
福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(11)
真っ赤な実、甘味十分 霊山・イチゴの収穫最盛期 | 福島民報(12)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF(13)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(14)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(15)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(16)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒あ⇒い⇒イチゴ、イチゴ(施設)で検索
(17)
特定避難勧奨地点とは - コトバンク(18)
福島県の推計人口(令和2年12月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(19)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(20)
出生性比(21)
2021年01月04日(月) 20:30 10年ぶりの初詣《双葉町・初發神社》東日本大震災・原発事故で避難を続ける町民の支えに【福島発】(22)
めげ猫「タマ」の日記 2016年以降、連続で女の子が多く生まれる福島県双葉町(23)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(24)
全文 - 放射線影響研究所(25)
食品の検査体制 - 福島県ホームページ(26)(4)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果)⇒ 検査結果(Excel:194KB)⇒No1220
(27)
めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2020年1-11月)(28)
ヘレナ ストロベリー ランド いちご狩り|イベント|いわき市観光サイト - いわき市の観光・旅行情報が満載!(29)
福島県[いわき市]の農作物 | ネギ 秋冬ねぎ | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(30)
いわきの特産品|ウェルカムふくしま(31)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(32)
マルト 岡小名店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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