2016年7月にほぼ全域で避難指示が解除された福島県南相馬市小高(1)の居住者は
2020年 9月31日 3,757人(3)
2020年10月31日 3,756人(4)
2020年11月30日 3,751人(5)
2020年12月31日 3,747人(6)
で3ヵ月連続で減少しました。年末には花火の打ち上げあったのですが(7)、効果はなかったようです。
福島県南相馬市は、福島県沿岸部北部にある市です。先の原発事故では、市の南部を中心に避難指示がだされました(8)。以下に示します。
※1(9)(10)にて作成
※2 避難区域は(8)による。
図―1 福島県南相馬市
同市は事故で汚染され、南部の小高区を中心に避難区域が設定されました。以下に示します。

※1(9)(10)にて作成
※2 避難区域は(8)による。
図―2 福島県南相馬市の避難区域
図に示しように、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(11)を超えた地域が広がっています。そでれも自公政権は「安全」だとして(12)大部分の避難指示を2016年7月12日に解除しました(1)(8)。今の避難区域からは2人が避難されたのですが、移住先を決め今は避難者でなくなりました(6)。
そして復興の努力も続けられています。
2014年9月 南相馬市を経由し、仙台と東京を結ぶ国道6号が全面再開(これで南相馬市民は南側に抜けられるようにないました)(13)。
2014年12月 常磐道、相馬IC - 山元IC開通(これで南相馬市から仙台までが高速道路でつながる)(14)
2015年3月 常磐道全面開通(こおれで南相馬市と東京が高速道路でつながる)(14)
2016年7月12日、ほぼ全域で避難指示解除(1)(8)。常磐線小高-原ノ町間再開(15)。小高駅は図―2に示す様に避難指示解除区域にあります。
2016年12月10日 常磐線、相馬 - 浜吉田間が復旧(これで小高から仙台までがつながる)(15)。
2017年4月1日
・旧避難区域内小中高校再開(16)。高校はこれまであった小高工業と小高商業を統合する形で、小高産業技術高校として新設(17)。
・常磐線、浪江-小高間再開、これに伴い旧避難指示解除区域にあった桃内駅が再開(16)(18)。
2020年3月14日 常磐線が全面復旧、仙台から同市を経由し東京都(品川駅)を結ぶ特急ひたち(19)が復活しました。
そして今年が明るくなるよう希望を込め、昨年12月30日、コロナ収束を願う花火5千発が打ち上げらました(7)。でも、あまり効果はなかったようです。以下に南相馬市の小高区で暮らしている人数の推移を示します。

※(2)を集計
図―3 南相馬市旧避難区域居住者人数
図に示すように住民の帰還は進みません。南相馬市の旧避難区域では事故前は12,840人の方が居住していました(5)。現在の居住人数は
2020年 9月31日 3,757人(3)
2020年10月31日 3,756人(4)
2020年11月30日 3,751人(5)
2020年12月31日 3,747人(6)
で3ヵ月連続で減少しました。現在、居住しているのは事故前人口12,842人(6)の29%です。さらには、2ヵ月連続の減少です。事故前の3割が南相馬市居住人口のピークです。住民は戻りません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方は、画像をクリックしてください。
復興(ふっこう)とは、一度衰えたものが再び勢いを取り戻す事を指します(20)。小高に限らず旧避難地域は、避難指示を解除しても住民が戻らず(21)再び勢いはありません。それでも、「復興」が喧伝され(22)、原発事故の反省はありません(23)。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県に水揚げされる魚のなかで、年間の水揚げ額が最も高いのがカツオです。福島県の小名浜港は全国主要43港のなかでも水揚げ額で上位を誇ります。福島のかつおは季節に応じて味の変化が楽しめるのが魅力です(24)。TOKIOのテレビCMも流れてました(25)。
福島県は福島産は「安全」だと主張しています(26)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産カツオはありません。

※(27)を引用
図―4 福島産カツオが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
南相馬市 - Wikipedia(2)
避難指示区域別居住状況/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(3)(2)⇒
令和2年9月30日現在 (PDFファイル: 195.4KB)(4)(2)⇒
令和2年10月31日現在 (PDFファイル: 195.0KB)(5)(2)⇒
令和2年11月30日現在 (PDFファイル: 195.0KB)(6)(2)⇒
令和2年12月31日現在 (PDFファイル: 194.7KB)(7)
コロナ収束願い花火5千発、福島 今年の最後は「明るく」|全国のニュース|Web東奥(8)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(9)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF(10)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(11)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(12)
国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判 :日本経済新聞(13)
国道6号 - Wikipedia(14)
常磐自動車道 - Wikipedia(15)
常磐線 - Wikipedia(16)
小高区内教育施設の再開/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(17)
<福島県立小高産業技術高等学校 - Wikipedia(18)
桃内駅 - Wikipedia(19)
ひたち (列車) - Wikipedia(20)
復興 - Wikipedia(21)
めげ猫「タマ」の日記 避難指示解除も戻らぬ住民―事故から9年9ヵ月―(22)
東日本大震災・原子力災害伝承館 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(23)
対応の失敗や反省、ほとんど触れず 開館1カ月の原子力災害伝承館、福島大准教授が指摘 | 河北新報オンラインニュース(24)
小名浜のカツオ|福島県|全国のプライドフィッシュ|プライドフィッシュ(25)
ふくしまプライド(26)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(27)
福島西店 | お店を探す | ヨークベニマル
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- 2021/01/22(金) 19:39:50|
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