食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。1月27日に1月8日までの食品中のセシウム検査結果が19日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。従前に続き今回もセシウム混入食品が見つかっています(5)。基準値は(6)を参照ください。
牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 346件
②平均は1キログラム当たり1ベクレル、最大28ベクレル(群馬県産シイタケ)。
従前や今回のデータを解析すると
・宮城産はカナガシラからセシウム、福島産は278件連続ND
・福島はイチゴの季節、汚染が酷く・出生異常が起きている最大産地を検査していません。
・上昇する福島県産インゲンマメのセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
1.宮城産はカナガシラからセシウム、福島産は163件連続ND
宮城県産カナガシラからセシウムが使ったと発表になりました(7)。以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―1 カナガシラの検査結果
図に示す通り、福島県産からは見つかっていません。厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると278件連続で検出限界未満(ND)です。隣県で見つからかっているのに、汚染源がある福島産では見つからない等は、おかしな話です。宮城の検査が高く出るか、福島の検査が低くでるかです。
以下にスズキの検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―2 スズキの検査結果
図に示す様に、福島産スズキは検出限界未満が連続しています。厚生労働厚生労働(1)や福島県(2)の発表を数えると165件連続で検出限界未満(ND)です。一方で宮城、茨城、千葉県産からはセシウムが見つかっています。福島県の検査は宮城県だけでなく、茨城県、千葉県の検査と比べ低く出ます。
カナガシラ、スズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
2.福島はイチゴの季節、汚染が酷い最大産地は検査していません。
福島の冬を代表するくだものにイチゴがあります(9)。福島県伊達市が最大の産地です(10)。同市では今シーズンもイチゴの収穫が始まりました(11)。位置を以下に示します。
※1(12)(13)にて作成
※2 避難区域は(14)による
※3
●は、イチゴ検査1件を示し(16)による。
図―3 特異的に汚染されている福島県伊達市
事故10年目ですが、図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(17)を超えた地域が広がっています。同市は旧避難区域に接しています。避難区域外で、事故発生後1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えると推定される特定避難勧奨地点(18)が設定されたのは、避難指示が出なかった市町村では同市だけです(14)。伊達市は避難しなかった市町村の中では最も汚染が酷い市です。
2019年、20年に、同市で生まれた赤ちゃんは福島県の発表(19)を集計すると
男の子 274人
女の子 336人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差があるとされる5%(20)を下回る1.2%でした(21)。
通常は男の子が多く生まれる(22)ので異常な事態です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(23)をキャプチャー
図―4 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。放射線影響研究所は広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(24)(25)。
伊達市は図―2に示すように汚染が広がり、女の子が多く生まれる出生異常が起きています。確り検査して欲しいと思います。でも、図―3に示すように福島県伊達市産イチゴの検査結果はありません。
福島産は汚染が酷く、出生異常が起きた産地を検査せずに出荷されます。それでも、福島県は福島産は検査で「安全」を主張しています(26)。福島産は検査していなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.上昇する福島県産インゲンマメのセシウム
以下にインゲンマメからセシウムが見つかったと福島県が発表しました(27)。

※1(1)(28)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―5 福島県産インゲンマメの検査結果
図に示しように2018,19年度にくらべ20年度は上昇しています。
福島産はセシウムが上昇することがあります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
・汚染が酷く出生異常がある最大産地を検査でしていなくても検査で、「安全」とされ出荷される福島産
・セシウムが上昇する物がある福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(29)。
(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島を代表する冬野菜にシイタケがあります(30)。福島県須賀川市のシイタケは年間を通し出荷されます。同市の農産物は美味しいとの事です(31)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(32)。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産シイタケはありません。

※(33)を引用
図―6 福島産シイタケが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ(4)
食品中の放射性物質の検査結果について(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月13日発表)― 福島産はスズキは163件連続ND、宮城、茨城、千葉産からはセシウム―(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)⇒1 自治体の検査結果⇒No.226
(8)
農林水産部 - 福島県ホームページ(9)
冬 | ふくしまの果物 | JA全農福島(10)
福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(11)
真っ赤な実、甘味十分 霊山・イチゴの収穫最盛期 | 福島民報(12)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF(13)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(14)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(15)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(16)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報(17)(16)⇒野菜⇒あ行⇒い⇒イチゴ、イチゴ(施設)で検索
(18)
特定避難勧奨地点とは - コトバンク(19)
福島県の推計人口(令和3年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(20)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(21)
出生性比(21)
めげ猫「タマ」の日記 2020年も女の子が多く生まれる避難指示解除の葛尾村(22)
2021年01月25日(月) 19:45 原宿で売っているカラフルな綿あめを作りたい!高校生が地元の果物を使った商品開発【福島発】FTV(23)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(24)
全文 - 放射線影響研究所(25)
食品の検査体制 - 福島県ホームページ(27)(2)⇒
令和3年1月22日公表:野菜(R3.1.18-1.20採取分) [PDFファイル/73KB]⇒No4
(28)(15)⇒野菜⇒あ行⇒い⇒大豆で検索
(29)
めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2020年)(30)
冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(31)
きのこ | 年間農産物カレンダー | 須賀川市認定農業者会(32)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(33)
ザ・ビッグ須賀川店 | 宮城県、福島県のイオングループのスーパーマーケット「ザ・ビッグ」 | マックスバリュ南東北
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- 2021/01/28(木) 20:16:10|
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