2016年6月12日に避難指示が解除された福島県葛尾村(1)の帰還者(新規転入者を除く)は
昨年 6月1日 334人(2)
今年 2月1日 327人(3)
で、ピークに比べ減少しています。住民は戻らくなりました。
福島県葛尾村は福島県東部を南北に連なる阿武隈高地に位置する山村です。原発事故によって全村に避難指示が出されました(1)。
※1(4)(5)にて作成
※2 旧避難区域は(6)による
図-1 福島県葛尾村
図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(7)を超えた地域が広がっています。事故10年目ですがが葛尾村は今も汚染されたままです。
福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(6)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(8)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(9)。計画的避難区域は家畜の持ち出し等の為になかなか逃げなった村です。葛尾村の大部分は計画的避難区域になりました(6)。事故前に葛尾村では3,448頭の牛と3,863頭の豚が飼育されていした(10)。これは事故前(2011年3月)の人口1,524人(11)を超えます。
妊娠期間を280日とすると(13)、事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるのは概ね2012年以降です(注1)。2012年から20年までを合計すると
男の子 35人
女の子 57人
で、女の子が多くなっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとさえる5%(14)以下の2.2%でした(15)。
通常は男の子が多く生まれるので(16)異常な事態です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(17)を引用
図―2 福島の綺麗な女性
でも喜んでばかりはいられないようです。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響がな事の根拠に生まれている赤ちゃんの男女の比率に異常がない事あげています(18)。広島や長崎では起きなかった事が福島県葛尾村では起きています。
それでも安倍出戻り内閣は「安全」だとして(19)、2016年6月に大部分で避難指示を解除しまた(1)(6)。そして村再興の試みがなされています。
2016年4月、 凍み餅の販売再開(20)。
2016年4月 「しみちゃん」が葛尾村のイメージキャラクターとなる(21)。
2018年3月 安倍出戻り総理が葛尾村を訪問、凍み餅のプレゼンを受ける(22)。
2018年9月 酪農再開(23)
2018年秋 養鶏(ブロイラー飼育)再開(24)
2019年9月3日 マンゴーの初収穫(25)
2019年9月28日 江戸時代に同村で上演されていた能と狂言の舞台が約160年ぶりに復活(26)
2020年1月2日 村内で成人式(27)
2020年4月 新たな養鶏場が操業開始(28)
以下に葛尾村民の居住状況を示します。

※(2)(4)を集計
図―3 葛尾村民の居住先
図に示す様に住民は戻りません。2月1日時点の帰還者は
対象1,251人中423人(26%)
です。昨年6月1日時点の帰還者は334人で、ピークに比べ減少しています。住民は戻らくなりました。
図に示しように、住民の多くは自宅を建ててるなどして村外に安定した住居を手に入れて方が多い「その他」が大部分です。多くの方は今後も村に戻ることはありません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
住民が戻らないのには不安もあると思います。そして、他の福島の皆様も不安なようです。
福島を代表する冬のくだものにイチゴがります(29)。福島県福島市は福島第3のイチゴの産地です(30)。今、同市ではイチゴ狩りが楽しめます(31)。同市はイチゴの季節です。福島のイチゴは美味しいとの事です(32)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(33)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(34)を引用
図―4 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―注記―
(注1)3月11日の280日後は12月16日
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
葛尾村 - Wikipedia(2)
広報かつらお 令和2年度 - 葛尾村ホームページ(3)⇒
広報かつらお7月号 [PDFファイル/5.19MB](4)
帰村・避難の状況(2月1日現在) - 葛尾村ホームページ(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF(6)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(7)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(8)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(9)
警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省(10)
計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省(11)
わが葛尾村の農業 -022/036page(12)
福島県の推計人口(令和3年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(13)
妊娠期間「十月十日(とつきとおか)」の計算・妊娠週数の数え方 [妊娠の基礎知識] All About、
(14)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(15)
めげ猫「タマ」の日記 2020年も女の子が多く生まれる避難指示解除の葛尾村(16)
出生性比(17)
2021年02月08日(月) 20:15「協力金があっても大変」「しょうがない」時短営業要請の飲食店 事業規模により受け止めに開き【福島県】(FTV)(18)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(19)
国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判 :日本経済新聞(20)
伝統の「凍み餅」を守り、次世代へ(21)
葛尾村公式イメージキャラクター「しみちゃん」について - 葛尾村ホームページ(22)
平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ(23)
福島・葛尾村に北海道から乳牛 年内出荷に向け酪農を再開 - 産経ニュース(24)
養鶏再開 畜産復興へ光 福島・葛尾村で7(25)
福島県葛尾村で育てたマンゴー初収穫 東北大 | 河北新報オンラインニュース(26)
福島・葛尾村、160年ぶりに能 原発被災からの復興アピール | 共同通信(27)
広報かつらお 2019年度 - 葛尾村ホームページ⇒
広報かつらお2月号 [PDFファイル/6.06MB](28)
養鶏復活へ新会社が操業開始 原発事故で一時全村避難の福島・葛尾 | 河北新報オンラインニュース(29)
冬 | ふくしまの果物 | JA全農福島(30)
いちご狩り(1月~) | 福島市観光ノート - 福島市の観光Webメディア(31)
>福島県[福島市]の農作物 | 梨 桃 きゅうり 夏秋きゅうり りんご 西洋なし | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(32)
美味しいイチゴが楽しめる道の駅|食メキふくしま|KFB福島放送(33)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(34)
イトーヨーカドー 福島店
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- 2021/02/13(土) 19:41:35|
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