食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。2月24日に2月5日までの食品中のセシウム検査結果が19日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。従前に続き今回もセシウム混入食品が見つかっています(5)。しかも基準超です。事故から10年ですが、セシウム汚染食品が見つかり続けています。基準値は(6)を参照ください。
牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 322件中1件の基準超
②平均は1キログラム当たり2.2ベクレル、最大120ベクレル(宮城県産イノシシ)。
まもなく事故から10年ですが、確りセシウム汚染食品が見つかっています。
従前や今回のデータを解析すると
・宮城県産ブリからセシウム、福島産は197件連続ND
・福島・伊達の農家が医療従事者にイチゴを贈る。福島県は検査していません。
・単体では出ないのに、ジュースにするのセシウムが出る福島県大玉村の不思議なニンジン
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
1.宮城県産ブリからセシウム、福島産は197件連続ND
宮城県産ブリがらセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島産が気になります。以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―1 ブリの検査結果
図に示す様に、宮城県産だけでなく、岩手、茨城、千葉県産からも見つかっています。一方で福島県が検査した福島産ブリは厚生労働厚生労働(1)や福島県(2)の発表を数えると177件連続で検出限界未満(ND)です。隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないなど、海はつながっているのに、おかしな話です。ブリ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(7)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
2.福島・伊達の農家が医療従事者にイチゴを贈る。福島県は検査していません。
福島の冬を代表するくだものにイチゴがあります(9)。福島県伊達市が最大の産地です(10)。伊達地区(伊達市、桑折町、国見町)の農家の皆様が医療従事者にイチゴを贈りました(11)。位置を以下に示します。
※1(12)(13)にて作成
※2 避難区域は(14)による
※3
●は、イチゴ検査1件を示し(16)による。
図―2 特異的に汚染されている福島県伊達市
事故10年目ですが、図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(16)を超えた地域が広がっています。特に伊達市は旧避難区域に接しています。避難区域外で、事故発生後1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えると推定される特定避難勧奨地点(17)が設定されたのは、避難指示が出なかった市町村では同市だけです(14)。伊達市は避難しなかった市町村の中では最も汚染が酷い市です。
2019年、20年に、同市で生まれた赤ちゃんは福島県の発表(18)を集計すると
男の子 274人
女の子 336人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差があるとされる5%(19)を下回る1.2%でした(20)。
通常は男の子が多く生まれる(21)ので異常な事態です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(22)をキャプチャー
図―3 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。放射線影響研究所は広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(23)(24)。
伊達市は図―2に示すように汚染が広がり、女の子が多く生まれる出生異常が起きています。確り検査して欲しいと思います。でも、福島県伊達市、桑折町、国見町産イチゴの検査結果はありません。
福島産は汚染が酷く、出生異常が起きた産地を検査せずに出荷されます。それでも、福島県は福島産は検査で「安全」を主張しています(25)。福島産は検査していなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.単体では出ないのに、ジュースにするのセシウムが出る福島県大玉村の不思議なニンジン
福島県大玉村産ニンジンジュースがからセシウムが見つかったと発表になりました(26)。ニンジン単体の検査結果が気になります。以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―4 福島県大玉村産ニンジンとニンジンジュースの検査結果
図に示しように、ニンジン単体では、セシウムは見つかっていません。でもジュースにするとセシウム入りです。不思議なニンジンです。ニンジンジュースを検査したのは、福島県農業総合センターでなく、福島県保健福祉部に属する福島県衛生研究所(27)です。福島県農業総合センターの検査は、福島県の他の検査機関とも整合性がありません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
・検査でしていなくても検査で、「安全」とされ出荷される福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(28)。
(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島県郡山市産米の前年度の全量全袋検査は約113万件で、福島県一位です(29)。同市の人口は約33万人なので(30)、市民が食べるには充分な量です。同市のお米は「あさか舞」といって美味しいお米です(31)。安全なので(32)2011年産米ですが、学校給食に使われ子供達に強制的に食べさせました(33)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシに福島産米はありません。

※(34)を引用
図―5 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ(4)
食品中の放射性物質の検査結果について(5)
>めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月19日発表)― 福島産スズキは177件連続ND、隣県ではセシウム―(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果(Excel:94KB)⇒No208
(8)
農林水産部 - 福島県ホームページ(9)
冬 | ふくしまの果物 | JA全農福島(10)
福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(11)
トピックス | JAふくしま未来(12)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日~11月2日測定)PDF(13)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(14)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(15)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒あ行⇒い⇒イチゴ、イチゴ(施設)で検索
(16)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(17)
特定避難勧奨地点とは - コトバンク(18)
福島県の推計人口(令和3年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(19)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(20)
出生性比(21)
めげ猫「タマ」の日記 2020年も女の子が多く生まれる避難指示解除の葛尾村(22)
鬼塚雅選手専用練習場が完成 2021/02/19 TUFchannel(23)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(24)
全文 - 放射線影響研究所(25)
食品の検査体制 - 福島県ホームページ(26)(4)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒ 検査結果(Excel:25KB)⇒No3
(27)
保健福祉部 - 福島県ホームページ(28)
めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2020年)(29)
ふくしまの恵み(30)
郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市公式ウェブサイト(31)
福島県の推計人口(令和3年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(32)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(33)
JA郡山市|事業PR(34)
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