(=^・^=)は新型コロナについて、以下の事を知って欲しいと思います。
1.致死率が高い
2.放置すればねずみ算的に増える
3.感染力が強い
4.無症状者が多い
5.体外に出ても長く生きる
1.致死率が高い
新型コロナ以前に日本を襲った新規感染症は2009年の豚インフルエンザです。日本では585万人の感染し、死者は68人でした(1)。致死率は0.0012%です。亡くなった方は感染者10万人に1人です。
以下に新型コロナの致死率の推移を示します。

※(2)を集計
図―1 新型コロナの致死率
2月1日時点での対治療修了者の致死率は
1.9%(治療終了437,482 内死亡8,253(3))
です。これは新型コロナの1,400倍以上です。
2.放置すればねずみ算的に増える
新型コロナに限らす感染症は指数関数的に増えます(4)。すなわち、ねずみ算的増加です(5)。
ここで感染率を将来を含め感染するであろう方に対する感染者の割合とします。
感染者が殆どいない状態での感染者増加率:r
感染開始からi週目の
感染率:a
i 累積の感染率:s
i(Σa
j:jは0~i)
とします。
i+1週目の感染率a
i+1は、感染者が少なければa
i×rになりますが、すでに感染している方は感染しないので(6)、その分だけ新規感染者が抑えらるので
a
i+1=a
i×r×(1-s
i)
になります。
以下に福島県での2009年(概ね豚インフルエンザ)のインフルエンザ定点観測数と、上記の式で計算した値の比較を示します。

※定点観測数は(7)による。
図―2 福島県での2009年インフルエンザ定点観測数と計算した値の比較
図に示すように概ね一致しています。なお、「感染率」に総数33,615人を乗じ、人数に換算して表示しています。
昨年5月25日に第1回目の緊急事態宣言が解除されました(8)。それ以降、7月末の日々の新規感染者数を示します。

※(2)を集計
図―3 第1回目緊急事態宣言解除後の新規感染者数
図に示すように、指数関数(ねずみ算)的な増加になっています。
新型コロナ等の新たな感染症は放置すれば放置すればねずみ算的に増えます。
3.感染力が強い
以下に昨シーズン(2019-20年シーズン)と今シーズン(2020-21年シーズン)の週毎の定点観測数を示します。

※(9)(10)にて作成
図―4 インフルエンザ定点観測数
対数表示で慣れない方にはわかりにくいかもしれませんが、昨シーズンに比べ今のところは3桁少なくなっています。厚生労働省の発表がある前年36週~6週目までの合計で
昨シーズン 975,895人
今シーズン 1,109人
で、今シーズンは昨シーズンの約0.1%(1,109÷975,895×100)です。
昨年の累積の定点観測数は1,002,519件です(9)。インフルエンザ感染数はそこから728.5万人と見積もられています(11)。定点観測数の7.27倍(728.5万÷1,002,519)がインフルエンザ感染推定数です。すると今シーズンのインフルエンザ感染者数は8,059人(1,109×7.26)です。新型コロナの感染者数は約44万人です(3)。新型コロナの感染力はインフルエンザの約55倍です(44万÷8,059)。きわめて感染力が強いウイルスです。
4.無症状者が多い
検疫では、症状の有無にかかわらずPCR検査を実施しています(12)(13)。以下に検疫で見つかった感染者の年代分布を示します。

※(2)を集計
図-5 検疫での感染者
図に示すようにどの年代でも無症状が大多数です。全体で集計すると
見つかった感染者数 2,231人
うち無症状者数 2,052人
で、全体の92%は無症状です。新型コロナに感染している事が分かって、飛行機に乗る人はいないので、これはMAXの数字だと思います。
また、昨年初めに中国・武漢からのチャーター便で帰国した方のほぼ全員を対象にPCR検査が行われました。陽性が確認された14人中11人は無症状で、症状が出た方は3人でした(14)。新型コロナ感染者の79%(11÷14×100)です。
厚生労働省は2月5日、新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査を昨年12月14日から25日かけて、5都府県の住民約1万5000人に行った結果を発表しました。感染歴があり、血液中に抗体ができている人の割合は東京で0・91%、大阪で0・58%、愛知で0・54%との事です(16)(17)。以下に、昨年12月20日(12月14日と25日の中間)時点の累積感染率との比較を示します。
表―1 抗体陽性率と累積感染率
※1 抗体陽性率は(15)(16)による。
※2 累積感染率は昨年12月20日時点に厚生労働省発表の累積の感染者数(17)÷人口(18)×100で計算

表に示す通り、累積感染率より抗体陽性率が高くなっています。東京の場合は抗体陽性のうち59%((0.91-0.38)÷0.91×100)は、通常の検査では感染が確認されていないことになります。ただしこれは最小の数字です。すなわち
①各自治体の発表には無症状者が含まれている。福島県は感染者の症状を発表していますが(19)、2月6日までの感染確認分で感染確認者1,781人中で1回目の検査で症状が確認されたのは1,268人です(残りの404人は無症状、109人はPCR検査陰性)です。この割合が東京都も同じだとすると症状がある方の割合は0.27%(0.38×0.71)になります。
②この調査は米国Abbott社(化学発光免疫測定法[CLIA法])およびスイスRoche社(電気化学発光免疫測定法[ECLIA法])の装置を使用し、異なる免疫測定法を用いたこれら2種類の検査試薬・装置で陽性が共に確認された場合のみ、陽性(抗体保有)と判定しています(16)(17)。保守的に見ています。逆の見方では何方かが陽性なら、陽性とみることもあり得ます。東京都の場合は検査3,399人中60人がRoche社で、37人がAbbott社で陽性、31人が共に陽性ですので(17)、どちらかが陽性の方は66人(60+37-31)で、率は1.94%(66÷3,399×100)です。表―1の「何方かが陽性」はこの手法で計算しました。①で記載のように症状がある方の割合を0.27%とすると、無症状者の割合は86%((1.94-0.27)÷1.94×100)になります。
③抗体陽性率の検査の対象はランダムなサンプリングでなく、調査への参加に同意をいただいた方を対象にしています(17)。当然ながら、調査に参加された方は新型コロナに関心が高く、感染予防に努めた方です。当然ならが、感染率が相対的に低い集団が調査対象になっています。
武漢の調査では新型コロナ感染者は、症状が確認された方の約10倍との報道があります(20)。
以上のように、新型コロナ感染者のうち症状がでるのはわずかで、大部分(多分8~9割程度)は、無症状です。たとえ、症状がなくても感染している可能性があります。
5.体外に出ても長く生きる。
咳やくしゃみなどによってウイルスが人体から離れた場合でも、24時間~48時間は生存し、感染力が残ります(22)。以下に新型コロナウイルスの新型コロナウイルス感染力の推移を示します。

※1(23)に加筆
※2 数値は温度
図―6 新型コロナウイルス感染力の推移
図に示すように22℃で体外に出て14日間は感染力が残ります。-4℃は14日間を経ても感染力が減りません。新型コロナウイルスは咳等で人体から離れも2週間以上は生存します。2週間前の咳で出たウイルスからでも感染します。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
感染症は放置すればねずみ算的に増えます。新型コロナも例外ではありません。そして新型コロナは感染力が強く、致死率が高い疾患です。一方で無症状者が多く、感染者を見つけるのが困難です。さらには体外に出てもしぶとく感染力が残ります。
新型コロナが収束するには、多くの方が感染し免疫をもち広がらなくなるか(23)、ワクチンだと思います(24)。ただし、年内に人口の6、7割がワクチン接種を受けると仮定しても、年内の終息は無理なようです(25)。終息にはあと1~2年はかかりそうです。それまでは、「医療崩壊」を起こさないように、最新の注意を払う必要があると思います。
(=^・^=)は新型コロナの厄介なのは
・無症状感染者が多い
・体外に出ても長く生きる。
の2点だと思います。
無症状の方は、自分が新型コロナに感染しているとは気づかないので、健康な方と同じように行動します。多くの方に飛沫を浴びせる可能性があります。無症状の方があちこち飛び回り、ウイルスを付着させていることも考えられます。それに触れて、体内に入り感染するかもしれません。以下に高齢化率と人口10万人当たりの感染者数の相関を示します。

※(3)(17)(26)
図―7 高齢化率と人口10万人当たりの感染者数の相関
図に示すように、高齢化率が低い程、感染率が高くなっています。若い方は行動が活発で高齢者に比べ新型コロナウイルスをより多く媒介している可能性があります。
新型コロナウイルスの潜伏期間は1~14日間ほどとされており、感染してから症状を発症するまでの平均期間は5~6日ほどとWHOは報告しています(27)。感染者が14日間見つからなければ、14日前の感染者はゼロです。感染者がいなければ、新たに感染する人はおらず、それ以降は感染者は出ません。すなわち14日間、感染者が出なければ、新型コロナは根絶やしになったと言えます。そんな訳で(=^・^=)は感染のリスクを見るには過去2週間の感染率で評価するのが良いと考えています。以下に近々2週間(2月22日~3月8日)の人口10万人当たりの感染者数を示します。

※(3)(17)(28)
図―8 人口10万人当たりの新規感染者数の上位・下位各5都府県
図に示すように都道府県によって大きな差があります。最下位の秋田県は近々1ヵ月は感染者が出ていません(29)。都道府県県境をまたぐ移動は避けるべきです。
新型コロナの感染拡大阻止をするには不要なイベントは止めるべきです。ところが菅政権は聖火リレーを強行しようとしています(30)。菅政権はコロナ拡散政権です。国にコロナ対策は期待できません。 新型コロナを防ぐには国に頼らず一人一人が感染しない行動、させない行動をとるしかないと思います。そのためにはデータ分析が必要なだと思います。そこで、この記事を書くことにしました。週一回程度の更新ができれば良いなと思っています。概ね日曜日に掲載するつもりです。
まず、図―4に示す感染率が高い都道府県は避けるべきと思います。また、お住まい方は他の都道府県へのお出かけを自粛すべきです。
インフルエンザと新型コロナの症状は似ています(31)。本文に記載の通り、新型コロナの感染者数はインフルエンザの55倍です。インフルエンザのような症状が出たら、インフルエンザでなく新型コロナを疑うべきです。
菅内閣は3密回避を主張しています(32)。(=^・^=)はデータを見る限り二密を避けるべきだと考えます。以下に自家用車保有率と新型コロナ感染率の相関を示します。

※(3)(17)(33)で作成
図―9 乗用車保有率と新型コロナ感染率の相関
図に示す通り自家用車の多い都道府県ほど、感染率は低くなっています。感染経路の一つは「公共交通機関」です。公共交通機関は不特定多数の方が利用するので、話をする方は少ないと思います。密接は無く2密(密集と密閉)です。バーベキューでの集団感染が起きています(34)。屋外で密閉はなく、2密(密集と密接)です。福島では2メートルの間隔をとって合唱練習をしていた中学生が感染しました(35)。成人の合唱サークルと合同練習等の指導教諭(36)の不適切な指導もありますが、間隔をとっているので密集はなく、2密(密閉と密接)です。これらの例に示す通り感染は2密で起きています。
(=^・^=)が注意しているのは
・マスクの着用
・手洗い、特に外食前には手洗いをする。手洗い設備が不十分な飲食店は行かない。
・コンタクトでなく、眼鏡を使う(フェースシールドの代わり)
・観光旅行などの不要な移動はしない。特に鍾乳洞のようは密閉空間には行かない。
・合唱、カラオケはしない。
・飲酒を伴う外食はしない。
・回し飲み、大皿等の食器の共用は避ける。
・多人数での会食はしない(含む冠婚葬祭)。
・移動は公共交通機関をなるべく避ける。
・インフルエンザのような症状が出たら、「発熱外来」に電話等で相談する。なお、指示が出るまでは自宅に引きこもり、可能な限り他人と接触を避ける。
・レシートを1週間程度保管する。感染が明らかになった場合、保健所に提出するため。
菅政権のコロナ対策には期待できません。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島の冬を代表するくだものにイチゴがあります(37)。福島県棚倉町もイチゴの産地です(38)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(39)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(40)を引用
図-10 福島産イチゴが無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県棚倉町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
日本における2009年新型インフルエンザ - Wikipedia(2)
報道発表資料 |厚生労働省(3)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和3年3月8日版)(4)
新型コロナウイルス感染症の医療提供体制確保の ... - 厚生労働省(5)
ネズミ算って知ってる? ‐等比数列と指数関数(6)
集団免疫 - Wikipedia(7)
感染症週報福島県感染症発生動向調査報告 - 福島県ホームページ⇒
平成22年[1.21MB](8)
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室(9)
インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省(10)
インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省(11)
インフルエンザ患者数 昨年より450万人減 過去5年で最も少ない記録 - ウェザーニュース(12)
新型コロナウイルスに関するQ&A(水際対策の抜本的強化)|厚生労働省(13)
>成田空港 水際対策強化 すべての入国・帰国者にウイルス検査 | 新型コロナウイルス | NHKニュース(14)
中国武漢市からのチャーター便帰国者について:新型コロナウイルスの検査結果と転帰〔第四報:第4、5便について〕および第1~5便帰国者のまとめ(2020年3月25日現在)(15)
12月実施の抗体検査、東京で陽性率0.91%:日経メディカル(16)
厚労省の発表資料(17)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年12月20日版)(18)
都道府県の人口一覧 - Wikipedia(19)
福島県内の新型コロナウイルス発生状況 - 福島県ホームページ(20)
>武漢のコロナ感染者数、公式発表の10倍の可能性 中国調査 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News(21)
インフルエンザウイルス~生存期間・予防対策~ - 株式会社オプス(22)
新型コロナウイルスの基礎知識 - 日本防菌防黴学会(23)
新型コロナ 集団免疫論の是非 - ニッセイ基礎研究所(24)
>新型コロナワクチンについて|厚生労働省(25)
尾身会長、年内終息見込めず 「冬までは感染広がる」 | 共同通信(26)
4 地域別にみた高齢化|令和元年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府(27)
新型コロナウイルスの潜伏期間は?感染るのはいつまで?医師が解説します。 | CLINIC FOR(28)
>新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和3年2月22日版)(29)
新型コロナウイルス感染症に係る入退院者数・検査実施件数等 | 美の国あきたネット(30)
困窮者支援策、今月中旬に発表 首相、聖火リレー「ともしびに」 | 共同通信 ニュース | 沖縄タイムス+プラス(31)
新型コロナとインフルエンザの症状の違いは?同時流行への予防 | Ag+のチカラで持続除菌 | 富士フイルム(32)
新型コロナウイルス感染症への対応について(高齢者の皆さまへ) |厚生労働省(33)
都道府県別の自家用乗用車の普及状況 (軽自動車を含む)(34)
神奈川県で新たに112人感染、2日連続で100人超す バーベキューでクラスター:東京新聞 TOKYO Web(35)
「合唱クラスター」で中学生ら5人感染 福島・郡山 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル(36)
小針智意子 - Wikipedia(37)
冬 | ふくしまの果物 | JA全農福島(38)
>私たちのいちご|いちご家族(39)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(40)
鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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- 2021/03/09(火) 20:19:24|
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