によれば、福島第一原子力発電所3号機の崩壊熱は2MW以下です。ところで、6月11日の3号機の注水量は1時間あたり、11.2トンで、毎秒に直すと3.111リットル(11.2×1000(1トンは1000リットル)/(3600秒))です。真水の温度が25度とし、188.2℃に上げるには、153.2度だけ温める必要があります。ところで、水1リットルを1度温度を上げるのに4200J(ジュール)必要です。毎秒3.111リットルの水を153.2度上がるには、3.111×153.2×4200=2、000、000J=2MJです。ワット(W)は、1秒当たりのエネルギーです。毎秒2MJとは2MWのことです。でも崩壊熱2MW以下ですので、崩壊熱以外の別の熱源が3号機にあったのは確かです。
また図を見てください。3号機はメルトダウン後に2回、明らかな温度上昇を経験しています。1回目は、4月28日で、この時の温度は109.6度でした。2回目は、5月23日で、98.3℃です。ともにほぼ100℃から温度が急に上がり出しています。100℃は水の沸点です。いいかえれば、100℃を超えると蒸気が発生し水がなくなりますが、100℃を切れば蒸発が止まり水浸しになります。別の言い方をすれば水浸しになると急に温度が上がりだします。ところで、水は核分裂を促進する機能があります。そこで考えられるのは、水びたしになると核分裂が促進され、再び核分裂が始まり、エネルギーが発生し、温度が上がったと思います。すなわち、再臨界がおこると思います。こんどは温度が上がると、水が蒸発しなくなるので、核分裂が止まりエネルギーがなくなるので温度が下がりだすと思います。でも、温度が下がるとまた水びたしになるので、
ひょっとして、東京電力の人が、注水量を微妙に調整し、温度を100℃より少し高く保つようにするかもしれませんが。。。。注水量も東京電力のホームページで公開されていますので、見守っていきたいと思います。
Author:mekenekotama
一寸、気になったどうでもいい事を記事に