食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。4月21日に3月30日までの食品中のセシウム検査結果が22日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。前回に続き今回もセシウム混入食品が見つかっています(5)。事故から10年ですが、セシウム汚染食品が見つかり続けています。基準値は(6)を参照ください。
牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 247件中2件の基準超え
②平均は1キログラム当たり2ベクレル、最大36ベクレル(岩手県産シイタケ)。
まもなく事故から10年ですが、確りセシウム混入食品が見つかっています。
従前や今回のデータを解析すると
・福島産ホウボウは496件連続ND、隣県ではセシウム
・福島・伊達の農家が医療従事者にイチゴを贈る。福島県は検査していません。
・福島クロソイから基準超のセシウム、4年に渡り275件連続ND
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
1.福島産ホウボウは496件連続ND、隣県ではセシウム
(=^・^=)は従前に福島産ホウボウの検査で検出限界未満(ND)が続いている旨を報告しました(7)。データが追加になったので、以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―1 ホウボウの検査結果
図に示す様に、福島産ホウボウは検出限界未満が連続しています。厚生労働厚生労働(1)や福島県(2)の発表を数えると496件連続で検出限界未満(ND)です。一方で、宮城、茨城、千葉県産からはセシウムが見つかっています。見つかっています。
隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないなど、海はつながっているのに、おかしな話です。サワラ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
2.福島・伊達の農家が医療従事者にイチゴを贈る。福島県は検査していません。
福島の春を代表するくだものにイチゴがあります(9)。福島県伊達市が最大の産地です(10)。伊達地区(伊達市、桑折町、国見町)の農家の皆様が医療従事者にイチゴを贈りました(11)。位置を以下に示します。

※1(12)(13)にて作成
※2 避難区域は(14)による
※3
●は、イチゴ検査1件を示し(16)による。
図―2 特異的に汚染されている福島県伊達市
事故10年目ですが、図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(16)を超えた地域が広がっています。特に伊達市は旧避難区域に接しています。避難区域外で、事故発生後1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えると推定される特定避難勧奨地点(17)が設定されたのは、避難指示が出なかった市町村では同市だけです(14)。伊達市は避難しなかった市町村の中では最も汚染が酷い市です。
2019年以降に、同市で生まれた赤ちゃんは福島県の発表(18)を集計すると
男の子 296人
女の子 363人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差があるとされる5%(19)を下回る0.9%でした(20)。
通常は男の子が多く生まれる(21)ので異常な事態です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(22)をキャプチャー
図―3 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。放射線影響研究所は広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(23)(24)。
伊達市は図―2に示すように汚染が広がり、女の子が多く生まれる出生異常が起きています。確り検査して欲しいと思います。でも、福島県伊達市、桑折町、国見町産イチゴの検査結果はありません。
福島産は汚染が酷く、出生異常が起きた産地を検査せずに出荷されます。それでも、福島県は福島産は検査で「安全」を主張しています(25)。福島産は検査していなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.福島クロソイから基準超のセシウム、4年に渡り275件連続ND
福島産クロソイから基準値の1キログラム当たり100ベクレル(6)を上回る260ベクレルのセシウムが見つかったと発表になりました(26)。以下にこれまでの検査結果を示します。

※(1)(2)を集計
図―4 福島県産クロソイの検査結果
図に示しように4年に渡り検出限界未満(ND)でした。厚生労働省や福島県の発表を数えると275件連続で検出限界未満(ND)です。福島産は検出限界未満(ND)が続いても、突然に基準超になります。
福島産は検出限界未満(ND)が続いても基準値以下が担保されません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
・検査でしていなくても検査で、「安全」とされ出荷される福島産
・検出限界未満(ND)が続いても基準値以下が担保されない福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(27)。
(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島県鏡石町の2019年度産米の全量全袋検査数は13万件を超えています(28)。同町は人口1万人台の町なので(18)、住民が食べるには充分です。福島のお米は美味しいとの事美味しいとの事です(29)。福島県は福島産は安全だと主張しています(30)。でも、福島県鏡石町のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(31)を引用
図―5 福島県産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ(4)
食品中の放射性物質の検査結果について(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月14日発表)― 宮城県産ブリからセシウム、福島産は197件連続ND―(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月25日発表)―宮城県産ホウボウからセシウム、福島産は429件連続ND―(8)
農林水産部 - 福島県ホームページ(9)
春 | ふくしまの果物 | JA全農福島(10)
福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(11)
トピックス | JAふくしま未来(12)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和2年8月25日~10月30日測定)(13)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(14)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(15)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒あ行⇒い⇒イチゴ、イチゴ(施設)で検索
(16)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(17)
特定避難勧奨地点とは - コトバンク(18)
福島県の推計人口(令和3年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(19)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(20)
めげ猫「タマ」の日記 今年も女の子が多く生まれる福島県伊達市(21)
出生性比(22)
大熊町小中学校が避難して10年 避難当時を学ぶ特別授業|NHK 福島県のニュース(23)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(24)
全文 - 放射線影響研究所(25)
食品の検査体制 - 福島県ホームページ(26)(2)⇒
令和3年4月15日公表:水産物(R3.25-4.9採取分) [PDFファイル/183KB]⇒No34
(27)
めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き―原発事故10年目― (28)
ふくしまの恵み(29)
>食の宝庫ふくしま | ふくしま満天堂(ふくしまプライド。)(30)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(31)
鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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- 2021/04/22(木) 19:41:23|
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