福島県の3月中の人口動態が発表になったので(1)、福島県二本松市の今年1~2月の赤ちゃん誕生数を集計すると
男の子 17人
女の子 31人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(2)4.3%でした。通常は男の子が多く生まれるので(3)、異常な事態です。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が無かったことの根拠に、生まれて来る赤ちゃんの男女の比率(出生性比)(3)に異常がなかったことをあげています(4)。広島や長崎で見つからなかった事が福島では起こっています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」との主張は非科学的です。
福島県二本松市は福島県北部に位置する市です。

※1(5)(6)にて作成
※2 避難区域・旧避難区域は(7)による
図-1 原発事故から10年以上を経ても汚染されている福島
図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(8)を超えた地域が広がっています。事故か10年ですが福島は汚染されています。図に示す通り、同市は今も避難区域に接しています。避難指示が出なかった市町村で今も避難区域に接しているのは同市だけです(7)。非難しなかった地域で最も汚染酷い所の一つです。おかしなことが起きてないか心配です。3月中の人口動態が発表になったので、同市の赤ちゃんの誕生数を集計してみました。

※1(1)を各年通年の1年間で集計
※2 2021年3月まで
図-2 二本松市の赤ちゃん誕生数
図に示すように2021年は3月までですが、女の子が多く生まれています。数値を記載すると
男の子 17人
女の子 31人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(2)4.3%でした。通常は男の子が多く生まれるので(3)、異常な事態です。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果(二本松市)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(9)による。

被ばくの影響は積算線量(浴びた放射線の総量)が重要です(10)。放射線量は低下したとしても、図―1に示す様に福島は汚染されています。福島の皆様の積算線量は日々、増え続けています。事故直後に現れなかった事が、数年後に現れても不思議はありません。
このような現象は他でも現れています。
福島県伊達市は旧避難指示が出た地域に接しています。事故発生後1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えると推定される特定避難勧奨地点(11)が設定されました(7)。特定避難勧奨地点が設定されたのは、避難指示が出なかった市町村では伊達市だけです(7)。同市は避難しなかった市町村では最も汚染が酷い市です。
同市は四季を通じて農産物が取れます。くだもので見ると、福島の冬を代表する柿は福島県1位、冬・春のイチゴも1位、夏のスモモは1位、モモは2位、秋のリンゴ、ブドウは2位の産地です(10)(11)。また、福島を代表する春野菜のサヤエンドウは福島県1位、夏のキュウリは1位、秋のシュンギクは1位、冬のニラは1位の産地です(12)。同市は四季を通じ、地場の野菜と果物が楽しめます。福島県では30キログラム単位でとれた米を全数検査する全量全袋(13)を2019年産米まですべての市町村で実施していました(14)。米の年間の消費量は1当たり57キログラムです(15)。全量全袋検査は30キログラム単位なので(16)、検査数が人口の倍あれば、米の自給自足ができます。同市の人口は約6万人です(1)。全量全袋検査数は18万件あり(17)、米の自給自足ができます。
伊達市は四季を通じ野菜がくだものが取れ、お米も自給できるだけの量が取れます。それだけの伊達市民は地元産を食べる機会が多いと思います。福島産になにかり異常がでるとしたら同市に出てきそうです。以下に福島県伊達市の各年1年間の出生数を示します。ただし、2021年は2月までです。

※1(1)を集計
※2 2021年は3月まで
図―3 福島県伊達市の出生数
図に示すように2019年以降は女の子が多く生まれています。2019年以降に生まれた赤ちゃんは
男の子 315人
女の子 370人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的に差があるとされる5%(2)を下回る3.6%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果(伊達市)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(9)による。

福島県双葉町は図―1に示すように避難区域となっています。同町の11歳の少女が甲状腺に100ミリシーベルト程度の被曝(ひばく)をした可能性があると試算されていなど(16)、事故直後の被ばくは酷かったと推定されます。ただし、同町は20km圏内にあり、事故翌日の3月12日には避難指示が出ています(8)。福島県全体からみれま住民が多く被ばくした町と推定されます。同町の大部分は福島県内に避難しています(17)。また、避難区域への一時立ち入りが認められています(18)。町民の積算線量は日々、増え続けています。以下に各年の赤ちゃん誕生数を示します。

※1(1)を集計
※2 2021年は3月まで
図―4 双葉町の赤ちゃん誕生数
図に示す様に2016年以降は女の子が多く生まれています。数値
男の子 70人
女の子 107人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(3)を下回る0.5%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―3 偶然に起こる確率の計算結果(双葉町)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(9)による。

大部分ないしは全域が計画的避難区域となった2村(飯舘村、葛尾村)では通常とは異なり(4)、事故後は女の子が多くまれています。
このようのな現象は汚染が酷く逃げ遅れた村では事故直後から見られました。福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(8)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(19)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(20)。計画的避難区域は逃げ遅れた、さらには家畜の持ち出し等の為になかなか逃げなった避難区域です。葛尾村の大部分と飯舘村の全域が計画的避難区域になりました。また、逆に大部分ないしは全域が計画的避難区域に指定されたのは葛尾村と飯舘村だけす(8)。事故前に葛尾村では3,448頭の牛と3,863頭の豚が飼育されていした(21)。これは葛尾村の事故前の人口1,524人(1)を超えます。事故前の飯舘村に約220戸の農家が肉牛を飼育していました(22)。両村とも畜産が盛んでした。家畜の移動で被ばくした方も多いと思います。
以下に各年1年間の葛尾村・飯舘村合計の赤ちゃん誕生数を示します。

※1(1)を集計
※2 2021年は3月まで
図―5 福島県葛尾村・飯舘村の赤ちゃん誕生数
図に示す様に2012年以降は女の子が多く生まれています。妊娠期間を280日(29)とすると、3月11日の280日後12月16日なので、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれます。2012年以降に生まれた赤ちゃんは
男の子 223人
女の子 269人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(3)を下回る3.8%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―4 偶然に起こる確率の計算結果(葛尾村・飯舘村)
※ 計算方法は=^_^=の過去の記事(9)による。

福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(25)をキャプチャー
図―6 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。ABCCは1947年にアメリカ政府で設立された研究機関で、広島や長崎に投下さえた原爆の影響について調査しました。その後1972年に日米共同の「放射線影響研究所」に改組され(26)、現在も続いています(4)。放射線影響研究所は我が国において放射線影響に関し最も実績のある研究機関です。そこが広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(4)(27)。
長崎や広島では見つからなかった事が福島では見つかっています。広島や長崎の結果を元に福島は「安全」とする説明は「非科学的」です。福島の方の36%が遺伝的影響を心配しています(28)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方は、画像をクリックしてください。
放射線影響研究所は広島や長崎の原爆投下では遺伝的影響がない根拠に、自然死産の増加が無かったこともあげています(4)。以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。

※(29)を集計
図―6 福島県の自然死産率の推移
事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降に自然死産率は全国平均の1.5倍に跳ね上がっています。このような増加が偶然に起こる確率を計算したら1.3%(30)なので、偶然とは思えません。
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようようです。
福島県二本松市産米の前年度の全量全袋検査は約30万件でです(31)。同市の人口は約5万人なので(1)、市民が食べるには充分な量です。福島のお米はその食味の良いとの事です(32)。福島県は福島産は安全だと言っています(33)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシに福島産米はありません。

※(34)を引用
図―7 福島産米が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口(令和3年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(2)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(3)
出生性比(4)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和2年8月25日~10月30日測定)(6)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(7)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(8)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(9)
めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?(10)
放射線の健康への影響は積算線量が決める | 原子力災害専門家グループ | 東電福島原発・放射能関連情報 | 首相官邸ホームページ(11)
特定避難勧奨地点とは - コトバンク(12)
>ふくしまの果物 | ふくしまの旬果旬菜 | JA全農福島(13)
福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(14)
ふくしまの野菜 | ふくしまの旬果旬菜 | JA全農福島(15)
全量全袋検査 - Wikipedia(16)
ふくしまの恵み(17)
11歳少女が甲状腺に100ミリシーベルト被曝か 福島事故後、公表せず :日本経済新聞(18)
避難状況| 双葉町公式ホームページk(19)
一時立入のお知らせ(町民向け)| 双葉町公式ホームページ(20)
警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省(21)
計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省(22)
わが葛尾村の農業 -022/036page(23)
福島・飯舘村:牧草地で牛を放牧 事故後初 - 毎日新聞(24)
妊娠期間「十月十日(とつきとおか)」の計算・妊娠週数の数え方 [妊娠の基礎知識] All About(25)
2021年04月24日(土) 19:30 コロナ禍で活動規模を縮小 ミスピーチキャンペーンクルー選考会 10人が福島の果物をPR(FTV)(26)
原爆傷害調査委員会 - Wikipedia(27)
全文 - 放射線影響研究所(28)
第40回「県民健康調査」検討委員会(令和3年1月15日)の議事録について - 福島県ホームページ⇒
参考資料1 (第38回検討委員会資料)平成30年度「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果報告 [PDFファイル/1.74MB](29)
保健福祉部関係の統計情報データベース(過去倉庫) - 福島県ホームページ⇒福島県人口動態統計確定数
(30)
めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍(31)
米 - ふくしまプライド。(32)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(33)
ベイシア安達店 | 店舗・チラシ | ベイシア
スポンサーサイト
- 2021/04/27(火) 19:42:38|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0