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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島はモモの季節、食べて大丈夫?

 福島産モモの収穫が始まりました(1)。食べてよいか心配なので(=^・^=)なりに調べたら
・福島の果物は福島県全域でなく福島市・伊達市・桑折町・国見町に集中している。
・そこは避難地域に隣接し、避難指示がでなかった場所としては最も汚染がひどい地域である。
・福島県の検査には疑義がある。
・モモの主要産地では葬式が事故前に比べ23%増えているが、主要産地でない相馬・南相馬市でほ減っている。
 福島はくだもの王国を自称しています(2)。ただし、福島県全域でくだもの作りが盛んな訳ではなく、福島市、伊達市、桑折町、国見町に広がる福島盆地(3)に集中しています(4)。以下に示しますます。
事故から10年以上経て汚染されている福島盆地凡例
 ※1(5)(6)にて作成
 ※2 避難区域は(7)による。
 ※3 はモモ検査1件を示し、(8)による。
 図-1 福島のモモの主産地と相馬・南相馬市

 図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(9)を超えた地域が広がっています。。福島の果物は11シーズン連続で汚染された地で作られています。また、避難指示が出たエリアに隣接しています。避難指示が出なかった地域としては福島の中でも汚染がひどい場所です。
 福島盆地が広がる2市2町の花はすべてモモです(3)。モモは福島の主力の果物です。今年も収穫が始まりました(1)。福島はモモの季節です。検査結果が気になります。図に示しように
 福島県は福島産は検査でモモの安全を確認していると主張しています(10)。福島県は確かに検査していますが、図―1に示すように主要産地ではなく、福島の中では比較的汚染が少ない場所での4件だけす。地元の農協の簡易検査結果は発表もありません(11)。
 以下にワラビの検査結果を示します。
隣県比べ低い福島産ワラビの検査結果
 ※1(12)(13)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 ※4 基準値は(14)による。
 図―2 ワラビの検査結果

 図に示す通り隣県の群馬産や宮城県産からは基準超が見つかっていますが、福島県が検査した福島県産ワラビからは基準超は見つかっていません。過去2シーズン(2020年以降)の最高値を見ると、群馬産は1キログラム当たり120ベクレル、宮城県産は同420ベクレルです。共に基準値(14)を超えています。一方で福島県が検査した福島産ワラビは同43ベクレルです。他では見つかっても、汚染源がある福島県からは基準超が見つからないなどおかしな話です。ワラビ等の福島産農水安物の出荷前検査は厚生労働省の発表(12)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(15)で実施しています。中立性に疑問があります。
 これでは果物産地の皆さんの健康が気になります。以下に福島盆地が広がる2市2町の各年1~5月までの5ヵ月間の葬式数を示します。
事故後に葬式が増えた福島盆地
 ※1(16)を集計
 ※2 震災犠牲者は(17)により、行方不明者を含み、関連死は含まず。
 図―3 福島盆地が広がる2市2町の葬式数

 図に示すように事故後に増えています。数値を記載すると
  事故前(2010年1月から5月)1,732人
  今年年(2021年1月から5月)2,131人
で23%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約100億分の1でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(葬式)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(18)による。
有意差検定表

 福島県にあるひらた中央病院は、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を発表しています。以下に示します。 

 表―2 福島産を許容すかのアンケート結果
 ※(19)を集計
郡山・三春で許容される福島産米

 表に示す通り、相馬・南相馬市では多くの方が福島産野菜を拒否しています。同様に福島産果物も拒否していると考えられます。以下に相馬・南相馬市の各年1~5月までの5ヵ月間の葬式数を示します。
震災犠牲者を除けば事故後も増えていない相馬・南相馬市の葬式
 ※1(10)を各年1-5月で集計
 ※2 震災犠牲者は(11)により、行方不明を含み、関連死を含まず
 図―4 相馬・南相馬市の葬式の推移

 福島産米と野菜を共に許容する方が7%の相馬・南相馬市の葬式(死者)数は 
  事故前年(2010年1-5月) 578人
  今年(2021年1-5月)   556人
で、逆に減っています。 
 今年も福島産モモの収穫が始まりました(1)。福島のモモ産地についてまとめると
 ・10シーズン連続で汚染された地で作られている。
 ・福島県の検査には疑義がある。
 ・主要産地の2市2町では事故前に比べ葬式が23%増えているが、主要産地でなく福島産を避けているであろう相馬・南相馬市で減っている。
になります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島県は福島や福島産は「安全」を主張し、避ける行為を「風評被害」と呼んでいます(20)。でも、事故前は原発は「安全」だと主張していました(21)。でも、大爆発です。(=^・^=)は不安なので
 「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではありません。
 福島を代表する野菜にトマトがあります。福島県白河市は福島の主要なトマト産地です(22)。今年も出荷が始まりました(23)。同市辺りのトマトは引き締まったコクのあります(24)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県白河市近郊のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県白河市近郊のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用 
 図-5 福島産トマトが無い福島県白河市近郊のスーパーのチラシ


―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)トピックス | JAふくしま未来
(2)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(3)福島盆地 - Wikipedia
(4)くだものづくりがさかんな福島盆地
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和2年8月25日~10月30日測定)
(6)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(7)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(8)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒果物⇒ま行⇒も⇒、モモ、モモ(施設)で検索
(9)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(10)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(11)農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(12)報道発表資料 |厚生労働省
(13)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(14)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(15)農林水産部 - 福島県ホームページ
(16)福島県の推計人口(令和3年6月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(17)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(19)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(20)風評・風化対策の現状と課題 - 福島県
(21)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(22)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)06/17 若手農家が増える白河市 トマトの出荷が始まる 2021/06/18【福島放送公式】 ときまるTV
(24)特産品 - しらかわ | JA夢みなみ
(25)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(26)イオン 白河西郷店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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  1. 2021/06/29(火) 19:44:42|
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