fc2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月21日発表)―茨城県産スズキからセシウム・福島産は214県連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。7月21日に7月2日までの食品中のセシウム検査結果が19日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。事故から10年以上ですが、前回に続き(5)、今回もセシウム混入が見つかって。基準値は(6)を参照ください。
 牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 489件、1件の基準超え
  ②平均は1キログラム当たり4ベクレル、最大180ベクレル(岩手県産コシアブラ)。
 従前や今回のデータを解析すると
・基準超のコシアブラが市場流出と82日間秘匿する菅政権
 ・岩手県産コシアブラから180ベクレルのセシウム、福島産は最大71ベクレル
 ・福島市産トマトがCMに登場、福島県は検査していません。
 ・上昇する福島県郡山市産菌床シイタケのセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。

1.基準超のコシアブラが市場流出と82日間秘匿する菅政権
 市場で売られていた岩手県山田町産コシアブラから基準超のセシウムが見つかったと発表がありました。検査は4月30日に終わっていたのですが、発表は7月21日です(7)。セシウム汚染食品の市場流出です。出荷制限もされていません(8)。この間に知らずに買って食べた方がいたかもしれません。セシウム汚染食品の市場流出が見つかっても、しばらくは秘匿されます。

2.岩手県産コシアブラから180ベクレルのセシウム、福島産は最大71ベクレル
 福島は事故によって汚染されました。
事故から10年を経て特異的に汚染されている福島凡例 
 ※1(9)(10)にて作成
 ※2 避難区域は(11)による
 ※3 浜通り、中通り、会津、阿武隈山地、奥羽山脈は(12)による。
 図―1 特異的に汚染されている福島

 図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(13)を超えた地域が、概ね福島だけに広がっています。事故10年以上経過しましたが、福島は特異的に汚染されています。だいたい避難地域が設定されたには「フクシマ」だけです。通常で考えれば人為的に制御されていない野生生物の汚染は福島が酷いはずです。
 コシアブラはウコギ科の山菜で、野生で生育します。放射性物質を蓄積しやすい性質があるとされています(14)。1項に記載の通り、隣県では基準超が見つかりました。福島産が気になります。以下に検査結果を示します。
隣県に比べ低く出る福島県産コシアブラの検査結果
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図―2 コシアブラの検査結果

 図に示す様に、福島産は岩手県産だけでなく宮城県産、山形県産、茨城県産、群馬県産コシアブラに比べ低く出ています。2017年以降をみると最大値は1キログラム当たで岩手県産が260ベクレル、宮城県産が650ベクレル、山形県産が250ベクレル、茨城県産が630ベクレル、群馬県産が780ベクレルです。一方で、福島県が検査した福島産コシアブラは同71ベクレルです。人が管理できない野生生物のセシウムが汚染源がある福島で他に比べ低く出るなどはおかしな話です。福島県の検査は他に比べ低くでる検査です。
 コシアブラ等の福島産農林水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(15)で実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。

2.福島市産トマトがCMに登場、福島県は検査していません。
 福島産夏野菜のテレビCMが始まりました(16)。
キャベツが登場する福島産夏野菜のテレビCM
 ※(17)をキャプチャー
 図-3 トマトが登場する福島県の夏野菜テレビCM

 報道によると、舞台は福島県福島市です(16)。福島市はトマトの季節です。以下にに福島市産トマトの検査結果を示します。
検査結果が出ない福島市産トマト
 ※(18)を引用
 図-4 検査結果が出て来ない福島市産トマト

 それでも、福島県は福島産の完全を検査で確認していると主張しています(19)。
 福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。

3.上昇する福島県郡山市産菌床シイタケのセシウム
 福島県郡山市産菌床シイタケからセシウムが見つかったと発表がありました(20)。以下に検査結果を示します。
 上昇する福島県郡山市産菌床シイタケのセシウム
※(1)(2)を集計
 図―5 福島県郡山市産菌床シイタケの検査結果

 図に示しように、上昇しています。
 事故から10年以上になりますが、福島産はセシウムが上昇する事があります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・検査されていなくても検査で「安全」され出荷される福島産
 ・セシウムが上昇し、10年以上経ても事故後最高を記録する福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(21)。
 (=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島を代表する果物にモモがあります(22)。今年もTOKIOのテレビCMが始まりました(23)。福島はモモの季節です。福島のモモはおいしいでとの事です(24)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県鏡石町のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図-6 福島産モモが無い福島県のスーパーのチラシ

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
(4)>食品中の放射性物質の検査結果について
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(7月14日発表)―茨城県産スズキからセシウム・福島産は214県連続ND―
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(4)⇒ 2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒ 検査結果(Excel:17KB)⇒No1
(8)きのこや山菜の出荷制限等の状況(岩手県):林野庁
(9)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和2年8月25日~10月30日測定)
(10)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(11)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(12)"福島県 - Wikipedia
(13)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(14)コシアブラ - Wikipedia
(15)農林水産部 - 福島県ホームページ
(16)福島県産農産物の新CMで「TOKIO課」始動 9日から放送 | 福島民報
(17)「ふくしまプライド。」新CM『夏野菜』篇 15秒2021/07/08 PrefFukushima
(18)>品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を野菜⇒た行⇒と⇒トマト、トマト
(施設)および福島市で検索
(19)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(20)(2)⇒令和3年7月16日公表:山菜・きのこ(R3.7.15採取分) [PDFファイル/85KB]⇒No1,2
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)ふくしまプライド。
(24)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(25)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(26)エコス 棚倉店のチラシ・特売情報 | トクバイ
スポンサーサイト



テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2021/07/22(木) 20:32:53|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<住民が戻らない大熊町、福島第一ワクチン接種も効果無し | ホーム | 葛尾村、帰還者減>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/3696-b7bd7937
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)