2016年7月に避難指示区域の大部分で解除された南相馬市(1)の、避難指示解除区域の居住者数は
6月末 4,388人
7月末 4,388人
で(3)、同じです。避難指示解除5年で住民の帰還は止まりました。
福島県南相馬市は福島県沿岸部北部にある市です(4)。以下に示します。

※1(5)(6)にて作成
※2 避難地域は(7)による。
図―1 福島県南相馬市
先の原発事故で汚染され、南部は避難区域、中部は緊急時避難準備区域になりました。以下に示します。

※1(5)(6)にて作成
※2 旧避難地域および旧緊急時避難準備区域は(7)による。
図―2 福島県南相馬市の避難区域
図に示すように南部は福島第一原発20km圏(以下20km圏と略す)内にあり、先の事故では避難区域となりました。事故で汚染され図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(8)を超えた地域が広がっています。原発事故10年以上が経過しましたがですが、南相馬市は汚染されたままです。それでも自公政権は「安全」だとして(9)、2016年7月12日に同市の避難指示を大部分で解除しました(4)(7)。今年7月で5年となりました。
以下に南相馬市・避難指示解除区域の在住者数と避難者数を示します。

※(2)を集計
図―3 南相馬市・避難指示解除区域の避難者および在住者推移
図に示しように住民は戻っていません。事故時には14,279人の方がいたのですが(10)、避難指示解除5年で、戻った方は30%の4,338人です。
図に示しように時間のとともに、増加が鈍っています。そして、6、7月末の居住者は
6月末 4,388人
7月末 4,388人
で(3)、同じです。避難指示解除5年で住民の帰還は止まりました。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
避難指示が解除されても南相馬市には住民は戻りません。多くの方が不安だからだと思います。不安なのは南相馬市の皆さんだけではありません。
福島を代表するの野菜にシイタケがあります(10)。福島のシイタケなどは味の深みが違います(11)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(12)。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産シイタケはありません。

※(13)を引用
図―4 福島産シイタケが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県須賀川市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
避難指示区域の解除/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(2)
避難指示区域別居住状況/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(3)(2)⇒旧避難指示区域内の住民登録人口と居住人口の推移⇒
令和3年3月31日現在 (PDFファイル: 617.8KB)(4)
南相馬市 - Wikipedia(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和2年8月25日~10月30日測定)(6)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(7)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(8)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(9)
国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判: 日本経済新聞(10)
冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(11)
農産物 - 川俣町公式ホームページ(12)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(13)
ザ・ビッグ須賀川店 | 宮城県、福島県のイオングループのスーパーマーケット「ザ・ビッグ」 | マックスバリュ南東北
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- 2021/08/25(水) 19:42:19|
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