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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月29日発表)―宮城県産ブリからセシウム、福島産は214件連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。10月29日に10月8日までの食品中のセシウム検査結果が21日遅れで発表になりました(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。事故から10年半以上ですが、前回に続き(5)、今回も基準超のセシウム食品が見つかっています。基準値は(6)を参照ください。
 牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 644件 7件の基準超え
  ②平均は1キログラム当たり8ベクレル、最大640ベクレル(長野県産ショウゲンジ)。
 従前や今回のデータを解析すると
 ・基準超の汚染食品の市場流出、自公政権は22日間発表しません。
 ・宮城県産ブリからセシウム、福島産は214件連続ND
 ・福島はプルーンの季節、検査結果はありません。
 ・今年の福島あんぽ柿は基準超
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。

1.基準超の汚染食品の市場流出、自公政権は22日間発表しません。
 長野県小諸市の野生キノコは出荷制限中です(7)。ショウゲンジは野生キノコです(8)。流通している小諸市産ショウゲンジを国立医薬品食品衛生研究所が入手し食品を検査したら、基準値の6倍以上の1キログラム当たり640ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(9)。検査は10月37日に実施されましたが、自公政権が発表したのは22日後の10月29日です。
 自公政権は危険な出荷制限品の市場流通が見つかったのに22日間秘匿しました。

2.宮城県産ブリからセシウム、福島産は214件連続ND
 宮城県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(10)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産ブリからは見つからいセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―1 ブリの検査結果

 図に示す様に宮城県産だけでなく、岩手、茨城、千葉県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産ブリは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると214件連続で検出限界未満(ND)です。
 海は繋がっているのに、隣県では見つかっているのに、汚染源がある福島産からセシウムが見つからないのはおかしな話です。
 ブリ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てが福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(11)で実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。

3.福島はプルーンの季節、検査結果はありません。
 福島のくだものにプルーンがあります。9月からが季節です(12)。検査結果が気になります。
検査結果が無い福島産プルーン
 ※(13)を引用
 図-2 福島産プルーンの検査結果

 図に示す様に示す様に検査結果がありません。それでも、福島県は安全を検査で確認していると主張しています(14)。
 福島産は検査が無くとも、検査で「安全」とされ出荷されます。

4.今年の福島あんぽ柿は基準超
 あんぽ柿(あんぽがき)は、渋柿を硫黄で燻蒸した干し柿で、ドライフルーツの一種です。福島県伊達市が発祥の地であり、同市の特産品です(15)。以下に伊達市を示します。
事故から10年半が過ぎて汚染されている福島
 ※1(16)(17)にて作成
 ※2 旧避難区域は(18)による
 図-3 福島県伊達市

 図に示す様に旧避難地域に隣接し、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(19)を超えた地域が広がっています。避難地域が設定されなかった市町村で特定避難勧奨地点が設定されたのでは同市だけです。伊達市は避難指示が出なかった市町村では最も汚染が酷い市です。今年もあんぽ柿の検査結果が発表になりました(20)。以下に検査結果を示します。
上昇し基準超となった福島・あんぽ柿のセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 基準値は(6)による。
 図―4 伊達市産あんぽ柿の検査結果

 図に示すよう昨年は基準値以下でしたが、今年は上昇し基準超が見つかりました。
 事故から10年半以上になりますが、福島産はセシウムが上昇する事があります。福島産は過去の検査で問題ないとしても「安全」とは言えません。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・出荷制限品の市場流通が見つかってもしばらくは秘匿する自公政権
 ・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・汚染が酷い最大産地を検査していなくとも、検査で安全とされる福島産
 ・セシウムが上昇する福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(21)。
 (=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島は今、新米の季節です(22)。福島県いわき市産のお米は「いわきライキ」といって最高の味のお米です(23)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図-5 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(1259報)
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月21日発表)―福島産サクラシメジから67(Bq/kg)、福島県検査は53(Bq/kg)MAX―
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)きのこや山菜の出荷制限等の状況(長野県):林野庁
(8)ショウゲンジ - Wikipedia
(9)(4)⇒3 国立医薬品食品衛生研究所における検査⇒検査結果(Excel:24 KB)⇒No. 13
(10)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:86 KB)⇒No320
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(13)>品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を果物⇒は行⇒ふ⇒プルーンで検索
(14)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(15)あんぽ柿 - Wikipedia
(16)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和2年8月25日~10月30日測定)
(17)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(18)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(19)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(20)(4)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(Excel:27KB)
(21)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2021年1-7月)
(22)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)Iwaki Laikiの特徴 | いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」
(24)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(25)>マルト SC君ヶ塚店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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  1. 2021/10/31(日) 21:05:20|
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