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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

避難指示解除も戻らぬ住民―ご当地アイドル復活も効果なし―

 福島原発事故で避難地域が設定された11市町村すべてで全部または一部で避難指示が解除されました(1)。避難指示が解除された11市町村のうち川内村と双葉町を除く9市町村の11月1日時点で解除された地域に住んでいるのは
 住民登録 60,131人中14,860人(全体の24.7%)
です。コロナ禍で浪江町での活動を中止していた浪江町ご当地アイドル「浪江女子発組合」の浪江コンサートが11月20日に復活しました(2)(3)。でも、。
 福島は事故で汚染されました。そのなかで、福島第一原発から20km圏内や汚染が酷い地域には避難指示が出されました(1)。以下に示します。
 事故から10年を経て汚染されている福島凡例
 ※1(4)(5)にて作成
 ※2 避難区域と解除区域は(1)による。
 図-1 避難区域と解除区域
 図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(6)を超えた地域が広がっています。事故から10年近くになりますが、福島は汚染されたままです。それでも自公政権は「安全」だと主張し(7)、次々と避難指示を解除していきました(1)。これによって東京電力は避難に伴う賠償を打ち来ることができました(8)。以下に避難に伴う精神損害の賠償支払い額を示します。
大幅に減少した東京電力の精神的賠償支払い額
 ※(9)を集計
 図―2 東京電力の避難に伴う精神損害の賠償支払い額

 図に示す様にどんどん減っています。
 以下に市町村を示します。
避難指示が解除されても汚染されている福島の旧避難区域凡例
 ※1(2)(3)にて作成
 ※2 避難区域と解除区域は(1)による。
 図-3 避難区域と解除区域地町村

 図に示しように事故後は11市町村に避難指示が出ましたが、2020年4月1日時点ですべての市町村では全部または一部で避難指示が解除されています。ただし双葉町は住民は帰還できません(10)。浪江町は面積的には避難区域が広いのですが、2018年3月頃の数字で住民登録17,434人(11)中12,913人が住民登録してます(12)。町の中心部は避難指示が解除されています。
 避難指示がでた市町村のうち、双葉町、川内村を除く9市町村では解除された区域の居住者と住民登録人数を月末ないし毎月1日発表しています(13)~(24)。図-2に示す様に川内村で避難指示が出た区域は一部に限られ、地図で見ると同村の主要施設である学校、保育園、役場、農協支店、主な観光施設(25)、バスの終点・起点(26)は、避難指示が出た区域外であり、主要な部分には国の避難指示は出ていません。
 概ね川内村を除く9市町村の避難者数を集計すれば避難指示が解除された区域の居住者数と避難者数が分かります。以下に示します。
住民が戻らない福島市避難指示解除区域
 ※1(13)~(24)を集計
 ※2 川内村を除く
 ※3 避難者数は対象者数―解除区域の居住者数で集計
 図―4 避難指示が解除された区域の居住数と避難者数(川内村を除く)

 図に示す様に、避難指示は解除されましたが住民はあまり戻っていません。概ね10月1日時点で旧避難地域に住んでいるは
 住民登録 60,131人中14,860人(全体の24.7%)
です。浪江町を中心に活動するご当地アイドルの「浪江女子発組合」は(27)、コロナ禍のため中止していたと思いますが、今年4月11日いらいの「浪江公演」を11月20日に復活しました(28)
「浪江女子発組合」浪江公演
 ※(29)をキャプチャー
 図-5 11月20日「浪江女子発組合」浪江公演

 福島の方ではありませんが(27)、非常に綺麗な方達だと思います。こんなきれいな皆様の微笑みも住民を呼び戻すことができませんでした。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 避難解除区域に人が戻りません。それでも岸田総理は福島で「復興」を叫びました(29)。でも、避難指示を解除しても人は戻らず復興していません。そして、福島の皆様は「安心」を取り戻していません。
 福島は今、新米の季節です(30)。福島県郡山市の2019年産米の全量・全袋検査数は約114万件で福祉真福島県最大です(31)。同市産のお米は「あさか舞」といって美味しいお米です(32)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(33)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
 他県産あっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
※(34)を引用
 図-6 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(2)「浪江女子発組合」が元気発信 福島県浪江町でコンサート | 福島民報
(3)浪江女子発組合 公式サイト - JA NAMIE OFFICIAL WEBSITE -
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和2年8月25日~10月30日測定)
(5)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(6)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(7)国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判  :日本経済新聞
(8)避難指示解除準備区域・居住制限区域における精神的損害等に係る具体的なお取り扱いについて|東京電力
(9)賠償金のお支払い状況|東京電力(過去分を含む)
(10)避難状況| 双葉町公式ホームページ
(11)広報なみえ(令和元年5月号) - 浪江町ホームページ
(12)<安住の灯>浪江と富岡 避難解除2年進まぬ帰還 移住者に期待 若い世代の支援強化 | 河北新報オンラインニュース
(13)避難指示区域別居住状況/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(南相馬市)
(14)広報なみえ - 広報なみえ - 浪江町ホームページ(浪江町)
(15)広報とみおか/富岡町
(16)県内外の避難・居住先別人数【令和3年11月1日現在】/富岡町
(17)ホーム/富岡町
(18)楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ
(19)<令和3年11月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ/a>
(20)
山木屋地区の居住の状況 - 川俣町公式ホームページ(川俣町)
(21)住民生活課 - 葛尾村ホームページ
(22)広報かつらお - 葛尾村ホームページ
(23)田村市民の避難状況動向調査報告 - 福島県田村市ホームページ
(24)居住・避難状況 - 大熊町公式ホームページ
(25)観光 | 川内村公式ホームページ
(26)川内村へのアクセス | 川内村公式ホームページ
(27)浪江女子発組合 - Wikipedia
(28)浪江女子発組合「第7回定期大会」(2021.11.20) - YouTube(29)岸田首相の第一声 選んだのは福島市・土湯温泉 そのわけは… 衆院選公示:東京新聞 TOKYO Web
(30)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(31)ふくしまの恵み
(32)郡山産ブランド米「あさか舞」/郡山市公式ウェブサイト
(33)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(34)イトーヨーカドー 郡山店

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  1. 2021/11/29(月) 20:27:53|
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