めげ猫「タマ」の日記食品中の放射性セシウム検査のまとめ（１２月１４日発表）―福島産スズキは２５１件連続ND、宮城、茨城、千葉県産からはセシウム―

食品中の放射性セシウム検査のまとめ（１２月１４日発表）―福島産スズキは２５１件連続ND、宮城、茨城、千葉県産からはセシウム―

　食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています（１）。また、厚労省以外の発表もあります（２）（３）。１２月１４日に１１月２６日までの食品中のセシウム検査結果が１８日遅れで発表になりました（４）。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。事故から１１年半ですがですが、前回に続き（５）、今回も基準超のセシウム汚染食品が見つかっています。基準値は（６）を参照ください。
　牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
　　①検査数　３４９件　１件の基準超え
　　②平均は１キログラム当たり４．３ベクレル、最大１２０ベクレル（福島県産乾燥コウタケ）。
　従前や今回のデータを解析すると
　・福島産スズキは２５１件連続ND、宮城、茨城、千葉県産からはセシウム
　・福島県須賀川市・鏡石町はニラの季節。検査結果はありません。
　・上昇がつづく福島県石川町産原木シイタケのセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。

１．福島産スズキは２５１件連続ND、宮城、茨城、千葉県産からはセシウム
　(=^・^=)は従前の記事で、宮城、茨城、千葉県産スズキからはセシウム見つかっているのに、福島県が検査した福島産は検出限界未満が続いている旨を記事にしました（７）。検査結果が追加になったので、以下に示します。

　※１（１）（２）を集計
　※２　NDは検出限界未満（見つからない事）を示す。
　※３　淡水は除く
　※４　日付けは捕獲日
　図―１　スズキの検査結果

　図に示す様に福島産は検出限界未満（ND）が続いています。厚生労働省や福島県の発表（１）（２）の発表を数えると２５１件連続です。一方で宮城、茨城、千葉県産スズキからセシウムが見つかっています。
　海は繋がっているのに汚染源がある福島では見つからず、隣県で見つかるとはおかしな話です。
　スズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表（１）を見ると、概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター（８）で実施しています。中立性に疑問があります。
　福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。

２．福島県須賀川市・鏡石町はニラの季節。検査結果はありません。
　福島の冬を代表する野菜にニラがあります（９）。福島県須賀川市や鏡石町も産地です。
１１月から出荷が始まります（１０）。もう、１２月なので、出荷が始まっているはずです。以下に検査結果を示します。
　検査結果が気になります。以下に示します。
　

※（１１）を引用
　図－２　福島県須賀川市産・鏡石町産ニラの検査結果

　図に示すように検査結果が出ていません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています（１２）。
　福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。

３．上昇がつづく福島県石川町産原木シイタケのセシウム
　福島県石川町産原木シイタからセシウムが見つかったと発表がありました（１３）。以下に検査結果を示します。
　

※（１）（２）を集計
　図―３　石川町産原木シイタケの検査結果

　図に示すよに２０１３年以降、上昇が継続しています。
　事故から１０年半以上になりますが、福島産はセシウムが上昇する事があります。福島産は過去の検査で問題ないとしても「安全」とは言えません。

＜余談＞
　図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
　・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
　・検査していなくとも、検査で安全とされる福島産
　・セシウムが上昇する福島産
　これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です（１４）。
　(=^・^=)は心配なので
　　「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ３原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
　福島で最も多く収穫されるのはリンゴです（１５）。福島市が福島県の最大産地です（１６）。同市の子供達が自分たちも栽培に係ったリンゴの販売をしました（１７）。同市はリンゴの季節です。福島のリンゴははサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、蜜入りもバツグンなのが特徴です（１８）。福島県は福島産は「安全」だと主張しています（１９）。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。