福島県の11月中の人口動態が発表になったので(1)、見たら福島県葛尾村の11月中に生まれた赤ちゃんは女の子1人です。これでは、わからないので事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降(注)を集計すると
男の子 37人
女の子 62人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(2)1.2%でした。通常は男の子が多く生まれるので(3)、異常な事態です。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が無かったことの根拠に、生まれて来る赤ちゃんの男女の比率(出生性比)(3)に異常がなかったことをあげています(4)。広島や長崎で見つからなかった事が福島では起こっています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」との主張は非科学的です。
福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(5)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(6)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(7)。計画的避難区域は逃げ遅れた、さらには家畜の持ち出し等の為になかなか逃げなった避難区域です。葛尾村の全域が計画的避難区域になりました(5)。事故前に葛尾村では3,448頭の牛と3,863頭の豚が飼育されていした(8)。これは葛尾村の事故前の人口1,524人(1)を超えます。以下に示します。

※1(9)(10)にて作成
※2 避難区域・旧避難区域は(5)による
図-1 原発事故から10年以上を経ても汚染されている福島
図に示す様に、原発事故では東部の一部が避難地域になりました。また、事故から10年以上ですが、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(11)を超えた地域が広がっています。事故から10年以上ですが福島は汚染されています。
9月中の人口動態が発表になったので(1)、同村の7月中の赤ちゃん誕生数は女の子1人です。これでは、わからないので2012年以降を集計してみました。

※1(1)を集計
※2 2021年は11月まで
図―2 福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数
図に示す様に2012年以降は女の子が多く生まれています。、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれます(注)。数値を記載すると
男の子 37人
女の子 62人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(2)1.2%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果(葛尾村)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(12)による。

福島県双葉町は図―1に示す様に避難区域となっています。同町の11歳の少女が甲状腺に100ミリシーベルト程度の被曝(ひばく)をした可能性があると試算されていなど(13)、事故直後の被ばくは酷かったと推定されます。ただし、同町は20km圏内にあり、事故翌日の3月12日には避難指示が出ています(5)。福島県全体から見れば住民が多く被ばくした町と推定されます。同町の大部分は福島県内に避難しています(14)。また、避難区域への一時立ち入りが認められています(15)。被ばくの影響は積算線量(浴びた放射線の総量)が重要です(16)。双葉町民の積算線量は日々、増え続けています。以下に各年の赤ちゃん誕生数を示します。

※1(1)を集計
※2 2021年は11月まで
図―3 双葉町の赤ちゃん誕生数
図に示す様に2016年以降は女の子が多く生まれています。数値
男の子 77人
女の子 115人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(3)を下回る0.6%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果(双葉町)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(12)による。

被ばくの影響は積算線量が重要です(16)。放射線量は低下したとしても、図―1に示す様に福島は汚染されています。福島の皆様の積算線量は日々、増え続けています。事故直後に現れなかった事が、数年後に現れても不思議はありません。
通常は男の子が多く生まれるので(3)、葛尾村、双葉町では異常な事態が起きています。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(17)をキャプチャー
図―4 福島の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。ABCCは1947年にアメリカ政府で設立された研究機関で、広島や長崎に投下さえた原爆の影響について調査しました。その後1972年に日米共同の「放射線影響研究所」に改組され(18)、現在も続いています(4)。放射線影響研究所は我が国において放射線影響に関し最も実績のある研究機関です。そこが広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(4)(19)。
長崎や広島では見つからなかった事が福島では見つかっています。広島や長崎の結果を元に福島は「安全」とする説明は「非科学的」です。福島の方の30.4%が遺伝的影響を心配しています(20)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方は、画像をクリックしてください。
放射線影響研究所は広島や長崎の原爆投下では遺伝的影響がない根拠に、自然死産の増加が無かったこともあげています(4)。以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。

※(21)を集計
図―5 福島県の自然死産率の推移
事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降に自然死産率は全国平均の1.5倍に跳ね上がっています。このような増加が偶然に起こる確率を計算したら1.3%(22)なので、偶然とは思えません。
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようようです。
クリスマスが終わりましたが、鶏料理を食べた方も多いと思います。福島でもおいしい鶏肉が生産されています(22)。福島県は福島産は「安全」としています(23)。でも、福島県鏡石町のスーパーのチラシには、福島産鶏肉加工品はありません。

※(24)
図-6 他県産はあっても福島産鶏肉加工品が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
注
妊娠期間を280日(28)とすると、3月11日の280日後12月16日なので、事故後に懐妊した赤ちゃん
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
>福島県の推計人口(令和3年12月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(2)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(3)
出生性比(4)
原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF(5)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(6)
警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省(7)
計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省(8)
わが葛尾村の農業 -022/036page(9)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和2年8月25日~10月30日測定)(10)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(11)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(12)
めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?(13)
11歳少女が甲状腺に100ミリシーベルト被曝か 福島事故後、公表せず :日本経済新聞(14)
避難状況| 双葉町公式ホームページk(15)
一時立入のお知らせ(町民向け)| 双葉町公式ホームページ(16)
放射線の健康への影響は積算線量が決める | 原子力災害専門家グループ | 東電福島原発・放射能関連情報 | 首相官邸ホームページ(17)
クリスマスイブ 洋菓子店はケーキ買い求める客で混雑 福島市|NHK 福島県のニュース(18)
原爆傷害調査委員会 - Wikipedia(19)
全文 - 放射線影響研究所(20)
>第42回「県民健康調査」検討委員会(令和3年7月26日)の資料について - 福島県ホームページ⇒
資料2-1 令和元年度「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果報告 [PDFファイル/1.86MB](21)
保健福祉部関係の統計情報データベース(過去倉庫) - 福島県ホームページ⇒福島県人口動態統計確定数
(22)
めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍(23)
福島県ブランド認証産品(鶏肉) - 福島県ホームページ(24)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(25)
鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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- 2021/12/26(日) 19:58:22|
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